「8月は受験の天王山」と言いますが、8月の勉強が大切なのは受験生だけではありません。
高1・高2生にとっても、8月にどのような勉強をするかによって、今後の成績の伸びや大学受験対策に大きく影響を与えます。
この記事では、高1・高2生が8月にすべき勉強法を6つご紹介していくので、8月の時間の使い方や勉強のポイントをしっかり学んで、ライバルに大きく差をつけましょう。
本当の勝負は8月だと意識する
高1・高2生がまず意識すべきことは、学習において「本当の勝負は8月」ということです。
なぜ8月が重要なのか、そして8月に確保すべき勉強時間の目安をチェックしてきましょう。
7月は意外と時間が取れない
一般的に、7月中旬から8月末までが夏休みという高校が多いと思いますが、7月は思ったよりも勉強時間が取れません。
高1・高2生の場合、学校で午前中に補習があり午後は部活があるなど、勉強できるのは夕方以降という人も多いためです。
また、7月は夏休みが始まり、部活の仲間や友人からの遊びの誘いなども多くなる時期です。

そのため、7月はまとまった勉強時間が取れず、むしろ普段よりも勉強時間が減ってしまうということも多いのです。
8月の勉強時間は1日6〜8時間が目安
8月になると学校の補習も落ち着き、午前または午後に部活があるだけ、という日も多くなるでしょう。
しかし、夏休み前の授業のある期間の放課後にできるぐらいの勉強量は、同じような大学を目指すライバルが皆していることであり、大学受験対策としては不十分なことが多いです。

そのため、十分な勉強量を確保できるよう、高1・高2生には一日最低6時間ほど勉強することをおすすめします。
また、特に周りと比べて学習が遅れていて巻き返しが必要と感じている人は、一日8時間ほど勉強に充ててみましょう。
8月を逃すと遅れを取り戻すこともリードすることも難しくなる
繰り返しになりますが、授業がない8月はまとまった勉強時間が取れる時期です。
そのため、8月はこれまでの遅れを取り戻し、学校の授業に対してリードしておくのに適しています。
高田先生は動画内で、遅れを取り戻すこと・リードしておくことを「(夏を逃すと)借金は返せない、貯金も作れない」とお金にたとえて説明しています。
授業についていけていない分野の演習量を確保する
数学を例に挙げると、夏休み前の時点で高1生は2次関数または場合の数、高2生は数列などが終わっている段階でしょう。
この段階で、授業の進度に対して自分の勉強が追いついていない、理解ができていない人は「借金がある状態」と言えます。

夏休み明けまでに遅れを取り戻し「借金を返す」ためには、8月中に1学期の復習をしっかり行い、問題集などを使った演習量を確保することが必要です。
2学期になるとさらに授業が進むうえ、特に部活をしている人の場合は限られた勉強時間のなかで予習・復習をしなければならないため、8月のうちに遅れを取り戻しておくことが大切なのです。
数学や英語でリードしておくと後々良い結果につながる
「学校の授業を先取りし早めに大学受験対策をしたい」「模試に向けて英語の対策もしたい」など、「貯金を作っておきたい」という高1・高2生も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめの勉強法が、特に数学や英語で先取り学習をしておくということです。
数学であれば、『やさしい高校数学』や『入門問題精講数I・A』といった参考書、またはスタディサプリやTry Itといった動画講義を使って、2学期以降学ぶ範囲を予習するのも良いでしょう。

英語であれば、模試で大きく差が開く英単語の暗記と文法を8月のうちにカバーしておくことがとても重要です。
8月は他の時期と比べて勉強時間が多く取れるため、例えば『システム英単語』を使う場合は、高1生は1から1,200まで、高2生であれば1,700までの単語を何度も繰り返して暗記し、完璧にすることを目指しましょう。
文法に関しても、『大岩のいちばんはじめの英文法』や『関正生の英文法POLARIS1』などを8月で終わらせることが理想です。
8月の1ヶ月で英単語と英文法は大きく伸ばすことができ、秋以降に英熟語や英文解釈などの他分野、または数学といった他教科に時間を使うことができます。
生活習慣を正して勉強習慣を作る
高1・高2生ともに、8月はしっかりと生活習慣を正して勉強する習慣をつけることが大切です。
だらけてしまわない生活のポイントや、勉強習慣を作るための方法をチェックしていきましょう。
学期中と同じ生活リズムをキープする
8月になると、学校の補習も落ち着くため、朝早く起きる必要がなくなり、なんとなくだらけてしまう、という高1・高2生も多いのではないでしょうか。
しかし、8月も学期中と同じように朝早く起きて夜決まった時間に寝る、そして絶対に夜ふかしをしないというルーティーンを守ることが大切です。
学期中と同じ生活リズムを保つことで、疲れも溜まりにくく、勉強時間も確保しやすくなります。
勉強する流れを作り義務化・ルール化する
8月のうちに、しっかりと勉強する習慣を確立することも重要です。
例えば、学校や塾に自習室があるという高1・高2生であれば、「部活後に必ず自習室に行く」といったように学習を義務化・ルール化することをおすすめします。
「勉強できるときはする・しないときはしない」など、日によって違うということがないようにしましょう。
毎日何時から何時までは絶対勉強すると決めて、その通りに勉強すると、自然と勉強習慣が身につきます。

部活が日によって変則的で、一定の時間で勉強するスケジュールを組みにくいという高1・高2生は、1週間の部活の予定を見て、勉強できる時間を書き出してみましょう。
「この日は3時間勉強する」「その次の日は6時間勉強する」など、予定に合わせてあらかじめ勉強時間を決めておくとスムーズです。
基礎を徹底的に固める
大学受験対策として、「8月のうちに応用問題を解いておきたい」と考える高1・高2生もいるかもしれません。
しかし、8月の勉強法で重要なことは基礎を徹底的に固めるということです。
基礎をしっかりと固めておくことで、秋以降の学習、および本格的な大学受験対策をするときに役立ちます。
基礎固めの例として、英語であれば『システム英単語』『大岩のいちばんはじめの英文法』『関正生の英文法POLARIS1』、数学であれば『入門問題精講数I・A』『基礎問題精講数I・A』など過去に使った参考書の復習が挙げられます。
上記のような参考書をしっかりと固めきることで、自分自身の糧・力になり、大学受験対策にもつながるのです。
面倒くさいことを徹底的にやる
高1・高2生が8月にすべき勉強法として、「面倒くさいことを徹底的にやる」ということが挙げられます。
時間があり、比較的自由に勉強内容を決められる8月だからこそ、普段面倒だと感じている勉強に取り組んでみましょう。
英語であればドリル&長文の精読
「面倒くさいこと」の例として、英語であればドリルに取り組むことが挙げられます。
例えば『高校英文法パターンドリル超基礎編』『高校英文読解をひとつひとつわかりやすく。』や、『動画でわかる英文法読解入門編』の後に適している『大学入試はじめの英文読解ドリル』などを使ってみましょう。
また、英語長文の精読も、時間のある高1・高2生の8月にぜひ取り組んでほしい勉強法です。
具体的には、『大学入試英語長文ハイパートレーニング1』などのドリルや問題集に掲載されている長文をコピーし全文にSVOCを振る、という方法です。
そのほか、全部で約70章ある『高校英文法パターンドリル超基礎編』を使い、ひたすら英文を作るといった勉強法は、学期中には宿題などもありなかなかできることではありません。

一見面倒に見える勉強法ですが、地道に基礎を積み重ねていけるため、結果として大学受験対策にもなるのです。
学期中にやらないことに取り組む
学期中は授業の予習・復習、宿題などがあり、他の分野まで手が回らない高1・高2生がほとんどでしょう。
そこで8月に取り組んでほしいのが、学期中にやらない・できないことをやるという勉強法です。
例えば、進学校も含め、学期中に「英文解釈」の勉強をやらない学校も多いです。

その場合、『動画でわかる英文法読解入門編』をサクッと終わらせ、その後に『大学入試はじめての英文読解ドリル』に取り組むと、2学期以降に余裕が生まれます。
将来のこともじっくり考える

比較的時間に余裕のある高1・高2生の8月だからこそやってほしいこととして「模試やオープンキャンパスなど、将来のこともじっくり考える」ことが挙げられます。
大学受験対策だけにとどまらない、8月の意識・行動のポイントを解説します。
オープンキャンパスや模試で将来を見据える
オープンキャンパスは7月から開催されていますが、国公立大学を中心に8月にも実施されます。
オープンキャンパスは、施設を見学したり、模擬講義を受けたり、先輩の話を聞いたりして、その大学の雰囲気を感じ取ることができる良いチャンスです。
実際に大学を見学することで、「この大学で学びたいと思った」「少しイメージと違った」など、自分の選択肢・将来がより明確になるはずです。
また、高1・高2生は8月に全統模試がありますが、受ける場合はその結果をもとに、次の1・2年をどう過ごしていくのか、どのような勉強をしていくのかを考える機会にしましょう。
興味のある分野について調べる・行動する
高1・2生に夏休みだからこそ取り組んでほしいことが、「自分の興味・関心がある分野について調べ、行動する」ということです。
例えば、経済に興味があり、大学では経済学部に進学したいと考えている人は、本屋などで経済学の本を探してみる、YouTubeで経済についての対談動画を見るといったアクションをしてみましょう。
他にも、農業に興味がある人は実際に農業体験に行ってみる、歴史が好きな人であれば京都まで行ってみるなど、思い切った行動もおすすめです。
「自由研究」のようなイメージで、自分の興味や関心がある分野について、深堀してみましょう。
実際に調べたり行動したりすることで、より関心が深まり、「〇〇についてもっと学びたい」など、大学受験に対する意識も高まるはずです。
【高1・高2向け】8月から始めたい大学受験に向けた勉強法を詳しく解説|まとめ
高1・高2生向けに、8月にしておきたい大学受験対策につながる勉強法をご紹介しました。
比較的時間に余裕がある8月だからこそ、学期中にはできない勉強をしたり、オープンキャンパスに参加したりすることがおすすめです。
また、夏休みだからといってだらけてしまわないよう、生活習慣を正すことも忘れないようにしましょう。
高1・高2の8月の頑張りが、本格的に大学受験対策をする高3になってきっと活きるはずです。








