共通テストの倫理問題集、どの参考書がおすすめ?
色々な本が出版されている大学入試の倫理問題集の参考書は、いざ問題を解こうとした時にどの問題集が良いのか迷う受験生が多いです。
そこで、本記事では共通テスト対策におすすめな問題集を4つ紹介していきます。
1冊1冊について、特徴やどんな人に向いているかなどを順番に説明していきます。
ぜひ、自分に合った問題集を見つけてください。
共通テストの倫理について
2025年度の共通テストから倫理が単独で出題されることはなくなり、必修科目である「公共」と組み合わせた『公共、倫理』という共通テスト出題科目になりました。
これまでの倫理の出題傾向を分析することも大切ですが、2022年に独立行政法人 大学入試センターが作成、公表した試作問題『公共、倫理』は必ず参考にするようにしましょう。
ここからは共通テスト『公共、倫理』の配点・出題傾向や対策について解説をしていきます。
共通テスト『公共、倫理』の配点・出題傾向は?
最新の『公共、倫理』の配点・出題傾向をみていきましょう。
2025年度の『公共、倫理』の配点・出題傾向は以下の通りです。
大問番号 | 出題分野 | 配点 |
---|---|---|
第1問 | 男女共同参画社会(公共) | 12点 |
第2問 | 公共空間の形成(公共) | 13点 |
第3問 | 源流思想・芸術(倫理) | 28点 |
第4問 | 日本思想(倫理) | 15点 |
第5問 | 認知の心理学(倫理) | 16点 |
第6問 | 戦争と平和(倫理) | 16点 |
2025年度の共通テスト『公共、倫理』の配点は公共が25点、倫理が75点でした。
倫理に関しては25問中15問が短文4択形式になっており、これまでの共通テスト倫理よりもセンター試験時代の倫理の形式と近くなりました。
共通テスト『公共、倫理』の対策について
共通テスト『公共、倫理』は、まずは参考書で対策をするようにしましょう。
倫理の試験では、知識がなくても考える力があれば解ける問題が多く出題されます。
つまり、対策をしなくてもよく考えれば答えを導き出せるため、点数に大きな差がつきにくいという特徴があります。
そこで参考書でしっかりを知識を身につけておくことが、高得点を狙う対策になります。
参考書で知識を身につけてから、2022年の試作問題や今年の共通テストを解いてみましょう。
最低限の知識を身につけるなら「大学入試の得点源センター倫理」、「倫理基本問題集」
まずは、共通テストに向けて最低限の知識を身につけたい方には「大学入試の得点源センター倫理」と「倫理基本問題集」の2冊がオススメです。
この2冊の問題集の特徴は問題数の少なさです。共通テストに向けて、点数を取るための最低限の知識を1冊の中に盛り込んでいるので、コスパの良い教材となっています。
もちろん、問題数の多い他の参考書と比べると知識量は不足がちになる部分はあるのですが、それでもこの2冊を押さえておくと、共通テストをクリアできるほどの学力は身に付くでしょう。
「大学入試の得点源センター倫理」について

「大学入試の得点源センター倫理」では、共通テストに頻出する思想家や重要語句がコンパクトにまとめられています。
難しい用語や思想は図や例えを用いながら簡単な表現でわかりやすい解説がされているので、理解しやすいでしょう。
入試に直結する得点源を31テーマに分けて整理してあるので、苦手な箇所だけを読むといった使い方もできます。
「倫理基本問題集」について

「倫理基本問題集」は、どの単元でどのようなことを学習するのかを網羅的に解説しています。
重要語句は理解を深めるために具体例を挙げながら説明し、模試や共通テストで具体的に何が出題されるのかなど、学習する上で大事なポイントやキーワードを示してくれます。
共通テストに向けて、時間のない方、最低限の労力で倫理を乗り切りたい方はぜひ、使ってみてはいかがでしょうか。
共通テスト倫理を手厚く対策したい方には「完全MASTER共通テスト倫理問題集」

次に紹介するのは、共通テストで倫理を得点源にしたい方におすすめの「完全MASTER共通テスト倫理問題集」です。
この参考書の特徴はインプットとアウトプットにあります。まずは共通テストに向けて覚えておかなければいけない知識をインプットします。その後、実際の共通テストの問題などでインプットした知識を試す(アウトプット)という構成です。
問題形式も基礎的なものから、資料を用いたもの、図表を用いたものなどさまざまです。まさに実践的な教材と言えるでしょう。
先ほど紹介した「大学入試の得点源センター倫理」や「倫理基本問題集」に比べて、問題数やインプットできる知識が多い教材なので、共通テストを倫理で得点を稼ぎたいという方はぜひ、「完全MASTER共通テスト倫理問題集」を試してみてください。
多くの問題で細かく知識を身につけるなら「山川一問一答倫理」

最後に紹介するのは、時間をかけて倫理を対策したい方、二次試験に倫理を使う方におすすめの「山川一問一答倫理」です。
二次試験にも対応できる参考書を探している方はこの参考書を試してみてください。
この「山川一問一答倫理」はタイトルにあるように一問一答の形で問題文がついていて、その倫理の用語や重要語句について答えるという形式になっています。問題数は数多くある倫理の問題集の中でも特に多いです。
「山川一問一答倫理」を使う場合は単純な丸暗記ではなく、一問一答を通して人物やその人物の思想、書いた作品を紐付けながら学ぶことをおすすめします。
時間をかけて倫理をがっつり対策したい方、二次試験で倫理を使う方はぜひ、活用してください。
共通テストでおすすめな倫理問題集|まとめ
今回ご紹介した4冊の倫理問題集はどれも、大学入試の倫理を攻略するのに役立つ優秀な教材です。
参考書は何冊も利用するよりは自分に合ったものを繰り返し学習する方が得点力につながりやすいです。
最低限の労力で倫理を乗り切りたい方には「大学入試の得点源センター倫理」や「倫理基本問題集」、共通倫理を得点源にしたい方には「完全MASTER共通テスト倫理問題集」、二次試験に向けてなど細かい知識をインプットしたい方には「山川一問一答倫理」がおすすめです。
それぞれ問題数や知識量が異なるので、自分に合った問題集を選んで学習してください。