早稲田大学学部別対策|世界史
早稲田大学の入試は、同じ科目でも学部ごとに出題傾向が異なります。ここでは、学部別の入試傾向と対策を解説しています。早稲田大学の各学部の合格レベルに達するために完璧にしたい参考書・対策をご紹介します。
早稲田大学学部別|世界史対策
政治経済学部へ行きたい方
法学部へ行きたい方
教育学部(文系)へ行きたい方
商学部へ行きたい方
社会科学部へ行きたい方
国際教養学部へ行きたい方
文化構想学部へ行きたい方
文学部へ行きたい方
人間科学部へ行きたい方
早稲田大学世界史学部別対策
政治経済学部へ行きたい方
政治経済学部世界史の基本情報
試験時間60分、70/230点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク問題
2.マーク問題
3.マーク問題
4.記述問題
※年度による変化あり
傾向
出題の特徴としては.マーク・選択式の問題と論述式の問題の併用である。近年は選択問題よりも正誤問題の方が圧倒的に多く出題されていて、この傾向は今後も続くのではないかと考えられる。選択問題よりも正誤問題の方が多くの受験生にとっては解きづらいと思うので、その点しっかりとした知識を手に入れておくことは重要である。
出題される内容としては、現代史が激増し、さらに、戦後史として、シリア情勢など現代の目が離せない状況が続いている西アジア諸国の動向を含めて確実におさえておくこと。
地域別に、アジアと西欧の比率をみると、アジアの比率の方が大きくなり、アジア史が要注意である。
論述問題については、大きなテーマに関する出題で字数が足りない場合と、書くべき内容が見つからずに字数が余ってしまう場合とがある。受験生にとっては対策が難しいが、基礎的な事項についての知識を確実にし、得点につなげたい。ただ決して難問ではないので、ここで得点で稼いでおきたい所である。
難易度としては、正誤問題に難問奇問があるものの、慌てずに取り組めば通常の学習の範囲内で正誤可能なものが多い。また論述問題も、単語の名称と年号だけ覚えていれば事足りるとする安易な勉強姿勢でなければ、決して難問ではないだろう。
法学部へ行きたい方
法学部世界史の基本情報
試験時間60分、40/150点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク問題
2.マーク問題
3.マーク問題
4.マーク問題
5.論述問題
※年度による変化あり
傾向
法学部の世界史は、第1問から第4問まではマーク式解答で、第5問が200〜250字の論述問題となっており、例年変化は少ない。
出題される時代として、古代から現代まで万遍なく出題される場合が多いが、近年は近現代史の比重が大きくなっている。また、資料を用いた問題や地図を用いた問題も出題されるが、特別な対策は必要ないと思われる。心の準備だけしておいて欲しい。文化史については、近年増加傾向にあり、なおかつ、文化史の出題は、かなり細部にわたる知識を必要とする難問が多いので、要注意である。
法学部のもっとも特徴的な問題として、私学に珍しい長めの論述問題がある。出題される地域は、従来欧米史が中心であったが、近年はアジア史の出題も増加しており、幅広い地域への対応が求められる。時代としては、近現代史の出題が主であり、対策はしっかりしておきたいところである。
難易度としては、正誤問題は正確な知識や理解を必要とする設問が多く、細部にわたる学習が必要である。論述問題は、近現代史を中心に十分な知識をつけたうえで、きちんと「書く」訓練を行うことが重要である。実際に書いてみると、要素が不足していたり、流れが間違っていたりと気付けることも少なくないはずである。歴史を見る目を養うことが大切である。
教育学部へ行きたい方
教育学部文科系世界史の基本情報
試験時間60分、50/150点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク・記述問題
2.マーク・記述問題
3.マーク・記述問題
4.マーク・記述問題
※年度による変化あり
傾向
例年大問4題の小問が計50問である。
教育学部では、この数年間は第1問と第2問が欧米史、第3問と第4問がアジア史となっており、その傾向は変わらないと思われる
内容がやや長い時代や広い地域にわたるテーマ史での主題がされる。
具体的な出題分布としては、中国・朝鮮史はほぼ毎年出題されている。
北アジア・中央アジア史は、中国史や西アジア史、インド史との関連の出題やイスラーム史の中で扱われる場合が多い。地理的知識を問う設問も多く、それにも注意を払う必要がある。
ヨーロッパ史もテーマ別に毎年出題され、注意が必要である。
難しいと言われている早稲田大学の世界史の中では、教育学部も問題は易しい部類に入るだろう。それでも細かい知識を問うている設問もあるので、安易な取り組みをしないようにしたい。しかし難問は数的にはさほど多くない。できる問題を確実に正解することが重要である。
早大の場合、学部によって形式が毎年ほぼ踏襲されているので、過去問演習が有効である。なお、正解以外の選択肢の中にも過去、出題されたものや今後出題が予想されるものが見受けられる。注意しておくと良いだろう。
商学部へ行きたい方
商学部世界史の基本情報
試験時間60分、60/200点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク問題
2.マーク問題
3.マーク問題
4、記述問題
※年度による変化あり
傾向
出題の特徴としては.マーク・選択式の問題と論述式の問題の併用である。近年は選択問題よりも正誤問題の方が圧倒的に多く出題されていて、この傾向は今後も続くのではないかと考えられる。選択問題よりも正誤問題の方が多くの受験生にとっては解きづらいと思うので、その点しっかりとした知識を手に入れておくことは重要である。
出題される内容としては、現代史が激増し、さらに、戦後史として、シリア情勢など現代の目が離せない状況が続いている西アジア諸国の動向を含めて確実におさえておくこと。
地域別に、アジアと西欧の比率をみると、アジアの比率の方が大きくなり、アジア史が要注意である。
論述問題については、大きなテーマに関する出題で字数が足りない場合と、書くべき内容が見つからずに字数が余ってしまう場合とがある。受験生にとっては対策が難しいが、基礎的な事項についての知識を確実にし、得点につなげたい。ただ決して難問ではないので、ここで得点で稼いでおきたい所である。
難易度としては、正誤問題に難問奇問があるものの、慌てずに取り組めば通常の学習の範囲内で正誤可能なものが多い。また論述問題も、単語の名称と年号だけ覚えていれば事足りるとする安易な勉強姿勢でなければ、決して難問ではないだろう。
社会科学部へ行きたい方
社会科学部世界史の基本情報
試験時間60分、40/130点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク・記述問題
2.マーク・記述問題
3.マーク・記述問題
4.マーク・記述問題
※年度による変化あり
傾向
大問数は4問で、設問数は40前後。10年以降は正誤問題の割合が増加したが、この傾向は続くと予想される。
相変わらずの知識偏重の出題で、総じて難しい。特に『世界史B用語集』(山川出版社)での頻度が1〜2の知識を正誤判定問題として、しかも記述をほとんど変えず選択肢としている問題は受験生にとって判断が難しく、また山川用語集にはあいまいで少々怪しい記述もあるにも関わらず、それをそのまま問題に引用して、問題までも怪しくなっているものもある。
内容としては、ここ数年詳細な現代史を出題する傾向があり、文化史・社会史が聞かれることがあり、山川用語集で低頻度の用語の説明文をそのまま抜き出した問題が多く、こうした傾向に振り回され、基本的な問題を落としてしまうことに注意である。ただ例年社会科学部では現代史が文字通り「現代史(2000年以降)」まで出題されることが多いので、教科書をベースに、日頃から時事問題への関心を高め、政治・社会・経済の歴史的変遷とその背景・経緯・意義などを丁寧に理解するように努めよう。さらに近年の特徴として、政治史以外の比重が高く、経済・社会史が出題されることが増えており、注意が必要である。そして、受験生の盲点になりがちな地域の通史が出題されることも増え、文化史が減少するのに伴い、地域史が増加すると思われるので、対策をしておくことは有効であろう。
正誤問題は内容が細かく、余程、注意深く読まないと悉く出題者の術中に陥る。総じて教科書レベルの問題というのは数えるほどで、山川用語集でも低頻度の事項や解説部分にしか出てこないような事項を事細かに出題しており、歴史の因果関係というよりは、知識の有無で決まってしまう傾向にある。まずはしっかりと基本事項を整理したうえで、教科書をベースに政治・経済・社会の歴史的変遷とその背景・経緯・意義を深く理解することが、早大世界史の正誤問題への対策となる。過去問を解いていると不安になるかもしれないが、一つ一つの選択肢に惑わされすに解答して欲しい。
国際教養学部へ行きたい方
国際教養学部世界史の基本情報
試験時間60分、50/200点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク・記述問題
2.マーク・記述問題
3.マーク・記述問題
4.マーク・記述問題
※年度による変化あり
傾向
マークシート方式を中心に、記述式との併用である。
大問は4題で、小問が45題前後。正誤選択、語句記述、語句選択が中心の設問である。
近年、英文を用いた史料問題が大問で出題され、また地図を使用するわけではないが、地図(地理)的知識の必要な設問も見られ、そういった知識、および年代把握は重要なポイントである。
出題内容としては、地域別には、西洋史関係では、西ヨーロッパ・北アメリカからの出題が多い。そのため、西欧・北米・ロシアを中心に、主要国は少し深く丁寧に、その上で東欧など幅広い地域にわたって満遍なく学習する事が肝要となる。東洋史関係では、西アジア(特にイスラーム化以降)と中国を主軸とする問題が重要である。例年西洋史に重点をおいた出題であったが、設問や選択肢の観点からみると、西洋史関係の大問中に東洋史関係の小問が見られたり、学習の手薄になりがちなラテンアメリカもふくまれることもある。
時代別には、西洋史・東洋史ともに、まず古代から現代まで幅広く問われてると考えるべきである。ただし、そのなかでは近代史の重視が特徴で、例年、少なくとも大問1、2題は近代史からの出題である。そのなかでも、差がつきやすい現代史は要注意と言えよう。
分野別では、政治史中心である、その際注意したいのは、2013年度大問4
「グローバリズムの時代」などのような国際関係史が目立ち、かつ難問も見られる点である。それゆえ、国際関係への対策は十分に行いたい。なお、文化史は大問としての出題がほとんどないが、選択レベルでは文化史関連の内容も見られ、文化史の知識が解答に至るポイントとなっている場合もあるから、決して軽視は出来ない。
標準的な問題と難易度の高い問題の併存が特徴といえる。特に誤文(正文)選択の選択肢が例年、難易度の高い内容が含まれているが、誤文選択は教科書(時には用語集)の記述をベースに作成されている場合が多い。よって、基本的には、難度の高い成文に惑わされず、誤文を見抜く力を養い、応用力を手に入れることで攻略は可能である。
文化構想学部へ行きたい方
文化構想学部世界史の基本情報
試験時間60分、40/130点
大問の構成(2014年度参考)
1.選択・記述・正誤
2.選択・記述・正誤
3.選択・記述・正誤
4.選択・記述・正誤
傾向
マークシート方式を中心に、記述式との併用である。
大問は4題で、小問が45題前後。正誤選択、語句記述、語句選択が中心の設問である。
近年、英文を用いた史料問題が大問で出題され、また地図を使用するわけではないが、地図(地理)的知識の必要な設問も見られ、そういった知識、および年代把握は重要なポイントである。
出題内容としては、地域別には、西洋史関係では、西ヨーロッパ・北アメリカからの出題が多い。そのため、西欧・北米・ロシアを中心に、主要国は少し深く丁寧に、その上で東欧など幅広い地域にわたって満遍なく学習する事が肝要となる。東洋史関係では、西アジア(特にイスラーム化以降)と中国を主軸とする問題が重要である。例年西洋史に重点をおいた出題であったが、設問や選択肢の観点からみると、西洋史関係の大問中に東洋史関係の小問が見られたり、学習の手薄になりがちなラテンアメリカもふくまれることもある。
時代別には、西洋史・東洋史ともに、まず古代から現代まで幅広く問われてると考えるべきである。ただし、そのなかでは近代史の重視が特徴で、例年、少なくとも大問1、2題は近代史からの出題である。そのなかでも、差がつきやすい現代史は要注意と言えよう。
分野別では、政治史中心である、その際注意したいのは、2013年度大問4
「グローバリズムの時代」などのような国際関係史が目立ち、かつ難問も見られる点である。それゆえ、国際関係への対策は十分に行いたい。なお、文化史は大問としての出題がほとんどないが、選択レベルでは文化史関連の内容も見られ、文化史の知識が解答に至るポイントとなっている場合もあるから、決して軽視は出来ない。
標準的な問題と難易度の高い問題の併存が特徴といえる。特に誤文(正文)選択の選択肢が例年、難易度の高い内容が含まれているが、誤文選択は教科書(時には用語集)の記述をベースに作成されている場合が多い。よって、基本的には、難度の高い成文に惑わされず、誤文を見抜く力を養い、応用力を手に入れることで攻略は可能である。
文学部へ行きたい方
文学部日本史の基本情報
試験時間60分、50/200点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク・記述問題
2.マーク・記述問題
3.マーク・記述問題
4.マーク・記述問題
5.マーク・記述問題
6.マーク・記述問題
7.マーク・記述問題
8.マーク・記述問題
※年度による変化あり
傾向
文学部の世界史は、古代から現代まで幅広く、基礎的な事項を問うもので、難問が少なく、教科書レベルで高得点が可能である。そうであるがゆえに、ハイレベルな戦いとなり、小さなミスが致命的となるので、注意が必要である。
内容としては、大問が多いため、出題される分野、時代が多岐にわたり、バランスを重視しているかのように思えるが、一方で2年続けて同じ解答を求めるということもある。全時代、全地域を網羅的に学習するとともに、過去問演習は必ず行って欲しい。
難易度としては、例年、基礎的事項が問われ、学部側の基礎的な事項をきちんと身につけることが出来ているかという意図が感じられる。だからこそ、きちんと基礎的事項を押さえておくべきであり、ケアレスミスはなくさなければならない。
問題の特徴として、図版・地図問題が出ることが挙げられる。著名な絵画や建造物からの出題が多いが、それゆえに資料集などを活用した学習が必要である。また、30字程度の論述問題が出題されることが多く、要求された事柄を過不足なく制限字数内に収めるためにも、日頃から論述対策は行って欲しい。出題者の意図を読み取り、必要な要素はなにか、取捨選択する訓練を行い、本番に備え、その積み重ねが確実な得点へとつながるであろう。
人間科学部へ行きたい方
人間科学部日本史の基本情報
試験時間60分、50/200点
大問の構成(2014年度参考)
1.マーク問題
2.マーク問題
3.マーク問題
4.マーク問題
5.マーク問題
※年度による変化あり
傾向
全問マークシート方式。基本的に空所補充問題と正文・誤文選択問題で構成されており、正誤問題が目立つ。この他、年代配列問題、事項の組み合わせなどが出題されており、注意が必要である。
出題内容としては、地域別に見てみると、例年西洋史がやや多く、3題出題されているが、各年度ともかなり広い範囲から出題されており、西洋史の他は、中国史などが頻出の地域である。
時代別では、偏りがなく、満遍なく出題されている印象で、学部の特性からしても先史問題は要注意である。
分野別としては、従来政治史・外交史が中心で、小問レベルでは文化史や宗教史、経済史などが含まれていることが多かったが、近年は民族移動をテーマとした出題も見られ、民族史に関しても注意を怠らないようにしたい。
難易度的には、例年、正文・誤文選択問題の一部の選択肢に用語集の説明文レベルの内容があり、受験生にとって負担の大きい配列式もあることから、全体的に高難度の問題となっている。また、幅広い地域から問われ、戦後史まで含めた近現代史が重視されていることも難度を高める一因となっており、入念な準備が必要である。