2026年5月27日、文部科学省(文科省)より「2027年春の大学入試実施要項」で、総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)で面接を必須にすると発表されました。
すでに面接を実施している大学がほとんどですが、面接や面談なしでの受験が可能だった大学を志望していた高3生は、面接対策の準備に追われているのではないでしょうか。
本記事では、2027年度の総合型選抜・学校推薦型選抜で必須となる面接について、義務化された理由や背景、面接で聞かれること・面接練習で大切なことを解説していきます。
過去にあった変わった質問についてもご紹介していますので、面接対策を十分に準備しておきたい方は必見です。
大学入試の面接義務化は本当?いつから始まる?
大学入試で面接が義務化されると知り、いつの入試から面接が必須になるのか、正しい情報を知りたい受験生も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、大学入試の面接義務化は、2027年春入学の入試から始まる予定で、総合型選抜や学校推薦型選抜といった年内入試を受ける人に関係します。
【令和9年度大学入学者選抜実施要項及び大学院入学者選抜実施要項等について(通知)】
令和9年度大学入学者選抜実施要項について、前年度からの主な変更点は以下のとおりです。
<主な変更点>
・入学志願者の能力・意欲・適性等を多面的・総合的に評価・判定する総合型選抜及び学校推薦型選抜の趣旨に鑑み、面接による評価を必ず行うこととしたこと。
※高等学校との緊密な連携により、意欲や適性等を含め丁寧なマッチングが図られていると考えられる非公募型の学校推薦型選抜であって合格した際には入学することを入学志願者が確約して受験するものについては、大学の実情に応じて面接の要否を判断することができる。
※令和8年度に既に実施されていた選抜区分であって、令和9年度大学入学者選抜から面接を導入することが難しいものについては、遅くとも令和11年度大学入学者選抜までに面接を導入する。
引用元: 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項及び大学院入学者選抜実施要項等について(通知)」
ただし、すべての入試で急に面接が義務化されるわけではなく、すでに年内入試を実施している大学には猶予が設けられているため、面接の実施は各大学への確認が必要です。
面接が実施されるからといって受験生は過度に焦る必要はありませんが、志望校の入試要項を確認し、早めに準備しておくことが大切です。
- 総合型選抜:出願は9月1日以降に開始され、9月〜11月頃に選考・合格発表
- 学校推薦型選抜:出願は11月1日以降と定められており、11月〜12月頃に選考・合格発表
対象は総合型選抜と学校推薦型選抜
面接義務化の主な対象は総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)で、2027年春に大学へ入学する高3生から関係する内容です。
特に、東洋大学・大東文化大学でおこなわれている総合型選抜(公募推薦)のように、年内に学力試験を行う入試では志望理由書や面接などを組み合わせて評価する流れが強まる可能性があります。

とはいえ、年内入試を行っているのは受験者数の多い大学がほとんどなので、面接は形式的なものになると予想されます。
総合型選抜や学校推薦型選抜入試を選択している高3生は、過度に気にしすぎないようにしましょう。
指定校推薦では面接が省略される場合もある
学校推薦型選抜の中でも、指定校推薦のように高校と大学の連携が強い入試では、大学側の判断で面接が省略される場合もあります。
指定校推薦は、高校側の推薦や大学とのマッチングを前提にした入試であるため、すべての大学で必ず面接が追加されるとは限りません。
ただし、大学や学部によって対応が変わる可能性はあるため、指定校推薦を考えている人も、募集要項や高校の先生からの案内を必ず確認しましょう。
すでに年内入試をしている大学は面接不要の場合もある
年内入試をすでに実施している大学では、制度変更後すぐに面接が追加されるとは限らず、大学側の準備状況に応じて2年の猶予期間が設けられる場合もあります。

受験者が多い産近甲龍、東洋大学・神奈川大学・大東文化大学などで面接がおこなわれる場合は、個別の面接対応が難しいと大学側が判断すれば集団面接になる可能性も高いです。
ほとんどの大学が面接の実施を来年以降に遅らせると考えられますが、今後の入試方式が変わる可能性もあるため面接がない前提で油断せず、志望理由や受け答えの準備は早めに少しずつ進めておくと安心です。
大学入試で面接が義務化される背景
大学入試で面接が義務化される背景には、年内入試で学力試験を重視する方式が広がり、推薦入試のあり方が改めて見直されているという大きな流れがあります。
大学側が早い時期に受験生を集めたい一方で、文部科学省は推薦入試で志望理由や適性も確認する方向へ制度を整えたい狙いを持っていると考えられます。
高3生は制度の背景を理解しつつ、志望校の入試方式や面接の有無を確認し、学力対策と面接準備をバランスよく早めに進める意識が重要になるでしょう。
学力重視型の年内入試が増えている
近年の大学入試では、総合型選抜や学校推薦型選抜の中でも、学力試験の点数を重視する年内入試が一部の大学で広がり、受験生の選択肢にも大きく影響しています。

産近甲龍など関西の一部大学では、関関同立の受験生に対して「2科目に減らすので秋の内に滑り止めを確保しておきませんか?」と併願校の合格を確保する目的で、1970年代前半から年内入試が始められました。
近年、年内入試を行うことで受験者数が増えると知った東洋大学が学力入試の年内入試を始めると志望者が殺到し、倍率が激増してしまったことで、文部科学省に目をつけられてしまったのです。
学力重視型の年内入試の増加は、実質的な一般選抜の早期化になるため、文部科学省も歯止めをかけたいと考えているのでしょう。
推薦入試本来の目的に近づける狙いがある
総合型選抜や学校推薦型選抜といった推薦入試は、本来受験生の能力や学習への意欲、大学・学部への適性を、面接や小論文・調査書など各種提出資料にて総合的に評価する入試方法でした。
ところが、総合型選抜の名目で面接や小論文が点数化されず、学力試験の結果のみで合否を決める大学が増えてしまったことにより、文部科学省は「本来の目的から外れている。」と問題視したのです。

学力のみで合否を判定する試験は、「大学入学者選抜実施要項」で2月1日以降と定められておりルール違反でもあったことから、本来の目的に沿うよう、文部科学省は面接の義務化を決定しました。
早期入試の過熱を抑える目的もある
総合型選抜と学校推薦型選抜に面接を義務化した背景には、一般入試がおこなわれるより前に進学先を決める「早期入試の加熱」を抑える目的もあります。

早期入試は、受験生が早く進学先を決められる安心感にも繋がりますが、文部科学省は就職活動と同様の過度な早期化や、学力低下、受験生への負担などを問題視しているのが現状です。
大学側の受験者を増やしたい・優秀な学生を確保したいなどの狙いによる早期入試の加熱を抑えるために、文部科学省は年内入試に消極的になるよう面接を義務化しました。
大学入試の面接義務化で受験生はどれくらい気にするべき?
大学入試における面接義務化のニュースに不安を感じても、受験生が今すぐ大きく焦る必要は少なく、まずは制度の対象と志望校の対応を落ち着いて確認することが大切です。
すでに年内入試を行っている大学には猶予があり、全大学で一斉に今年度中に面接が追加される可能性は低いため、必要以上に心配しすぎないようにしましょう。
ただし、大学ごとに実施方法は変わるため、最新の募集要項を確認し、志望理由や基本的な受け答えの準備だけは早めに進めておくとより安心しやすいです。
すぐに全大学で大きく変わるとは限らない
すでに年内入試を実施している大学では、制度変更後も2年の猶予期間が設けられるので、面接を実施するかは各大学への確認が必要です。
また、もし面接が義務化されるとしても、面接には面接官となる教員の人数や面接室の確保、事務処理をおこなうスタッフなど、多くの人員や時間・スペースが必要になります。

今年度の面接導入が難しい大学は、2029年度の入試までに段階的な導入体制の構築を求められているため、2027年度は面接対策に過敏に焦る必要はないでしょう。
学力重視型の推薦では形式的な面接になる可能性もある
学力重視型の年内入試では、たとえ面接が追加されても、合否を大きく左右するより形式的な確認として短時間で行われる可能性も十分に考えられるでしょう。
受験者の多い産近甲龍や東洋大学・神奈川大学・大東文化大学などの学力重視型でも、急に面接を導入すると決めつけず、最新情報を早めに確認して対策を講じる必要があります。

数万人の志望者が殺到するような大学の場合、一人ひとり個別に面接するのは不可能ですので、面接を導入しても形式上のものになるか10人集団面接をおこなうなどの可能性も捨てきれません。
ただし面接対策をまったくしないのは危険
志望大学が面接を実施すると決まったら、いくら形式的とはいえ面接対策をしないまま本番を迎えると、志望理由や基本的な受け答えでつまずく恐れがあるため、受験生は十分注意が必要です。
志望理由や高校生活で頑張ったこと、大学で学びたい内容を聞かれた際に答えられないと、面接で意欲不足というような印象を与える原因になりかねないため注意しましょう。
面接を過度に怖がる必要はまったくありませんが、定番の質問には落ち着いて答えられるよう、本番前に一度は声に出して練習しておくことが非常に重要な面接準備になります。
大学入試の面接で見られるポイント

大学入試の面接は話し方の上手さよりも、志望理由や学びたい内容、提出書類との一貫性、聞かれることへの対応力まで総合的に確認される重要な選考です。
面接官は受験生の考え方や入学後の意欲を知ろうとしているため、暗記した回答よりも、自分の言葉で落ち着いて説明する姿勢が評価につながりやすくなります。
想定外の質問にも落ち着いて答えられるよう、普段から理由や具体例を整理し、筋道立てて話す練習を早い段階から丁寧に重ねておくことが非常に大切です。
志望理由を自分の言葉で説明できるか
志望理由を聞かれたときは、何を学びたいのか、なぜこの大学のこの学部でなければならないのかを、具体的に説明する必要があります。
パンフレットを焼き直したような内容をそのまま話すのではなく、高校生活での経験や将来の目標と結びつけながら自分らしく具体的に伝える意識が大切です。
自分の言葉で志望理由を話せれば、入学への本気度や学ぶ意欲が伝わりやすくなり、面接官にも前向きで自然な印象を本番でしっかり残しやすくなります。
大学で学びたい内容が明確になっているか
大学で学びたい内容があいまいなままだと、志望理由にも説得力が出にくく、入学後の学習イメージが面接官に十分伝わらない可能性が高くなるため注意が必要です。
学部や学科で扱う分野、興味のある授業、研究テーマなどを確認し、入学後に何を学びたいのかをできるだけ具体的に整理して、しっかり伝えられるようにしておくことが大切です。
また、将来の目標まで決まっていなくても、大学で深めたい関心や挑戦したい学びを説明できれば、主体的に学ぶ姿勢を面接本番で十分に伝えやすくなるでしょう。
提出書類と面接での回答に一貫性があるか
志望理由書や活動報告書に書いた内容と面接での回答が大きくずれると、準備不足や信頼性の低さにつながる可能性があるため、十分な注意が必要になります。
提出書類をもとに質問されることも多いため、書いた内容を聞かれることを想定して読み返し、活動のきっかけや学んだことまで自分で説明できる状態に事前にしておきましょう。
書類と面接の回答に一貫性があれば、受験生の考えや経験がより伝わりやすくなり、面接全体の説得力も本番の場面でより自然に高まりやすくなるはずです。
質問に対して落ち着いて論理的に答えられるか
大学入試の面接では、知識量だけでなく、質問を正しく理解し、自分の考えを順序立てて分かりやすく話せるかも、重要な評価ポイントの一つになります。
答えに迷う質問が出てもすぐに黙り込まず、少し考える時間をもらい、結論と理由を分けて話すことで面接官へ落ち着いた印象につながりやすくなります。
専門的な知識がなくても、前提を整理しながら自分なりの考えを論理的に説明できれば、思考力や対応力を面接官にも本番で十分に伝えやすくなるでしょう。
大学入試の面接でよく聞かれる質問集15選

大学入試の面接では、志望理由や高校生活での経験、入学後に学びたい内容など、受験生の考え方や学ぶ意欲を確認する質問が幅広く出される傾向があります。
一方で、最近気になったニュースや社会課題への考え方など、正解が一つに決まらない変わった質問をされるケースもあるため、事前に慣れておくことが大切です。
ここからは聞かれることが多い質問を厳選し、よくある質問・変わった質問を紹介するので、面接本番で落ち着いて自分の考えを答えられるよう、面接対策にしっかり使ってください。
この大学・学部を志望した理由は何ですか?
大学・学部を志望した理由を聞かれた時は、大学・学部で学びたい内容や将来の目標、高校での経験まで結びつけて答えることが面接では特に大切です。
パンフレットの内容をそのまま話すより、自分の関心が志望につながった流れを具体例とあわせて説明できると、回答全体の説得力が高まります。
この大学のオープンキャンパスの印象を教えてください
オープンキャンパスで印象に残った授業や学生の雰囲気、施設などを挙げ、自分が学ぶ姿を具体的に想像できたと伝えると、自然な回答になります。
単に雰囲気が良かったと答えるのではなく、志望学部の学びや先生、在学生との会話から魅力を感じた点まで、面接では具体的に説明することが大切です。
類似学部のある他大学を志望しなかった理由は?
類似学部がある他大学との違いを踏まえ、カリキュラムや研究分野、資格支援、学習環境など志望校ならではの魅力を自分の言葉で答えることが大切です。
面接では他大学を否定するような発言はせずに、比較したうえで自分の関心や将来像により合っていると感じた理由を、前向きに伝えると好印象につながります。
入学後に学びたいことはありますか?
入学後に学びたいことを聞かれた場合は、興味のある分野や授業・研究テーマ、学びから身につけたいことまで具体的に答えると、大学で学ぶ意欲がしっかり伝わりやすいです。
まだ細かい研究内容まで決まっていない場合でも、関心のある社会課題や高校での経験と結びつけて説明すると、面接でも落ち着いて答えやすくなります。
大学生活で挑戦したいことは?
大学生活で挑戦したいことは、勉強だけでなくゼミや資格取得、留学・ボランティアなど自分の成長につながる内容を具体的に答えると自然な印象です。
遊びや自由な生活だけを強調せず、大学での学びを深めるためにどんな経験を積みたいかまで具体的に話せると、面接でも前向きな印象につながります。
卒業後の進路について考えていますか?
面接で卒業後の進路を聞かれたら、現時点で考えている職業や業界、大学で身につけたい力を結びつけて答えると、自然で分かりやすい回答になります。
卒業後の進路が明確に決まっていない場合は、大学で学びながら視野を広げたいと伝え、興味のある分野や将来像をできるだけ具体的に補足して答えましょう。
自己PRをしてください
自己PRでは、性格の良さを並べるだけでなく、高校生活で努力した経験と成果を結びつけて、自分の強みが大学でどう生かせるかまで具体的に答えましょう。
部活動や勉強、委員会活動などの具体例を入れると、面接官にも人柄や行動力が伝わりやすく、説得力のある回答として自然に印象が残りやすくなります。
長所と短所を教えてください
長所は大学生活でどう生かせるかまで伝え、短所は改善のために意識している行動を添えると、前向きな回答として面接官にも受け取られやすくなります。
短所を隠そうとするより、課題を自覚して改善している姿勢を見せることで、自己理解ができている印象にもつながる回答として本番でも自然に伝わるでしょう。
高校時代に最も力を入れたことは何ですか?
高校時代に力を入れたことは、活動名だけでなく、取り組んだ理由や工夫した点、経験から学んだことまで順序立てて答えると自然に伝わりやすいです。
大きな実績がなくても、継続した努力や周囲との関わりを具体的に話せれば、大学で学ぶ姿勢や成長意欲を面接官が評価してくれるでしょう。
最近の気になるニュースについて教えてください
最近のニュースを聞かれたら、内容を説明するだけでなく、自分がなぜ関心を持ったのか、どのように考えたのかまで落ち着いて具体的に答えましょう。
志望学部と関連するニュースを選ぶと、学びたい分野への関心が伝わりやすく、志望理由や将来像との一貫性も面接本番で自然に作りやすくなるでしょう。
どういう人間として過ごしてきましたか?
過ごしてきた人間像を聞かれたら、周囲との関わり方や大切にしてきた価値観を、具体的な経験とあわせて答えると本番でも自然に伝わりやすいです。
真面目さや協調性だけで終わらせず、困難に向き合った経験や成長した点を伝えると、あなたの人柄を面接官が感じ取ってくれるはずです。
あなたを○○に例えると何ですか?
自分を何かに例える質問では、例えの珍しさよりも、選んだ理由と自分の特徴が自然につながっているかが面接では大切な評価ポイントとして見られます。
動物や道具などに例える場合も、粘り強さや柔軟性などの強みを説明し、大学生活でどう生かしたいかまで面接では前向きに話すとよいでしょう。
提示する選択肢から適したものを選んで理由も答えてください
少し変わった課題ですが、選択肢から選ぶ質問では正解を探すよりも、自分が選んだ理由を筋道立てて説明できるかが見られていると考え、本番でいきなり聞かれても落ち着いて答えましょう。
迷った場合でも、選択した根拠や比較したポイントを落ち着いて話せれば、考える力や判断力を面接官にしっかりと本番で伝えやすくなります。
実際に専門的な知識がなくても理論的に答えられるか、実際に岩手医科大学医学部に合格した武田塾生の体験記をあわせてチェックして、対応の仕方を学んでみてください。
これまでに影響を受けた本(人物)は?
影響を受けた本や人物を聞かれたら、名前だけでなくどのような考え方や行動に影響を受けたのかを、具体的な経験とあわせて答えることが面接では重要です。
志望分野や将来の目標につながる内容を選ぶと、自分の価値観や学びへの姿勢を自然に伝えられる回答になりやすく面接でも印象に残りやすいでしょう。
最後に何か質問はありますか?
最後の質問では、本番での面接官とのやりとりを踏まえて、大学生活や学びに関する前向きな質問ができると、志望度の高さや入学後の意欲を面接官へしっかり伝えやすくなります。
調べればすぐ分かる内容や待遇面だけの質問は避け、授業内容や研究、学生生活への関心が伝わる質問を用意しておくと面接でも好印象につながるでしょう。
大学入試の面接で変わった質問をされる意図

大学入試の面接では、志望理由などの定番質問だけでなく、正解が一つに決まらない変わった質問をされる場合もあるため、事前の理解がかなり大切です。
変わった質問は知識量を試すだけではなく、受験生がその場で考えを整理し、理由を添えて分かりやすく説明できるかを見る目的で出される大切な質問です。
面接本番では想定外の質問でも慌てず、結論と理由を分けて話す意識を持つと、面接官に落ち着いた対応力や思考力をしっかり伝えやすくなるでしょう。
正解のない質問で考える力を見られることもある
面接本番で正解のない質問をされると焦るかもしれませんが、完璧な答えを出すことよりも、限られた情報の中で自分なりに考え、筋道立てて説明する姿勢が重点的に見られるので、落ち着いて答えを整理してください。
社会課題やニュースへの考え方を聞かれた場合も、知っている内容を並べるだけでなく、落ち着いて自分の意見と理由をセットで丁寧に伝えましょう。
答えに迷ったときは少し考える時間をもらい、結論から話して理由や具体例を補足すると、面接本番でも落ち着いて考えられ、良い印象につながります。
知識量よりも筋道立てて考えを伝えられるかが大切
面接で変わった質問をされた時は、専門的な知識を多く持っているかよりも、質問の意図をくみ取ったうえで自分の考えを順序立てて伝えられるかが重要な評価ポイントです。
知らないテーマの質問であっても、無理に知ったかぶりをせずに分かる範囲で前提を整理しながら、自分なりの考えを落ち着いて丁寧に伝えるようにしましょう。
日頃からニュースや身近な出来事について、なぜそう思うのかまで考える習慣をつけると、面接本番でも論理的に自分の意見を比較的答えやすくなります。
大学入試の面接に向けた練習方法

大学入試の面接対策では、志望理由を暗記するだけでなく、質問の意図を理解し、自分の考えを落ち着いて伝える練習を重ねることが欠かせません。
面接本番で自然に話すためには、想定質問の準備や第三者との練習、録音確認などを計画的に進め、話し方の課題を早めに直す必要があります。
志望理由書の内容を深掘りされても慌てずに対応できるよう、理由や具体例まで整理して回答の軸を事前に作っておくと、安心して面接本番に臨みやすくなるでしょう。
志望理由書をもとに想定質問を作る
志望理由書は面接で質問されやすい重要な資料のため、書いた内容を読み返し、面接官に聞かれそうな質問を事前に具体的に細かく洗い出しておきましょう。
志望理由や高校生活での経験、将来の目標などは深掘りされやすいので、考えた理由や行動の背景まで説明できる準備が本番前にはかなり必要になります。
想定質問を作る際は、書類の内容を確認する質問だけでなく、理由や具体例を聞かれる質問まで想定しておくことが面接対策では大切です。
回答を丸暗記せず要点で話せるようにする
面接本番では、回答を一字一句暗記すると、かえって言葉を忘れたときに頭が真っ白になりやすいので、話す内容を要点で整理し、自分の言葉で伝える準備が重要です。
志望理由や自己PRは、結論・理由・具体例の順番で話せるように準備すると、暗記に頼りすぎず本番でも自分の言葉で自然に伝えられるでしょう。
丸暗記ではなく話す順番を決めておけば、面接本番で想定外の聞かれ方をされても、伝えるべき内容を組み替えながら落ち着いて答えやすくなります。
学校の先生や塾の講師に面接練習を依頼する
面接練習は一人だけで進めるより、学校の先生や塾の講師に依頼し、第三者の目線で回答内容や話し方など、面接本番での印象を確認してもらうのがおすすめです。
先生や講師に見てもらうと、回答の分かりにくさや志望理由の弱さ、話す速さなど、自分では気づきにくい課題を本番前に見つけてもらえます。
本番に近い形式で入退室や受け答えまで練習しておけば、緊張しやすい人でも面接当日に落ち着いて対応しやすくなるため、本番前の大きな安心材料になります。
録音や動画撮影で話し方や表情を確認する
面接練習で録音や動画撮影を使うと、話すスピードや声の大きさ、表情、姿勢など、面接官から見える印象をより丁寧に客観的に確認できます。
自分では普通に話しているつもりでも、早口や語尾の弱さ、視線の落ち方が目立つ場合があるため、撮影して見直す練習が面接対策ではかなり有効になります。
録音や動画を確認した後は、改善したい点を一つずつ決めて面接本番までに練習し直すと、面接官に伝わりやすい話し方へ少しずつ近づけられるはずです。
深掘り質問に備えて理由や具体例まで整理する
面接本番では最初の回答だけで終わらず、なぜ考えたのか、具体的に何をしたのかなど、深掘りして聞かれることもあり得ます。
深掘りされた質問に備えるには、志望理由や高校生活の経験について、きっかけ、行動、学んだこと、大学で生かしたい点まで細かく整理しましょう。
理由や具体例まで準備しておけば、質問の角度が変わっても答えの軸がぶれにくくなり、面接本番でも自然に一貫した返答がしやすくなるでしょう。
面接本番で失敗しないための注意点

面接本番で失敗しないためには、回答内容だけでなく、分からない質問への対応や話す順番、服装や入退室のマナーまで事前に確認しておくことが大切です。
特に緊張しやすい人は、想定外の質問に慌てて話が長くなったり、知ったかぶりで答えたりしないよう、落ち着いて対応する練習を本番前に重ねましょう。
基本的な受け答えと態度を整えておけば、面接官にも誠実な印象を与えやすくなり、志望理由や自分の考えも自然にしっかり伝わりやすくなります。
分からない質問に知ったかぶりで答えない
大学の面接は教授が行うことも多いので、分からない質問をされたときに、無理に知っているふりをして答えると、さらに厳しい質問が飛んできたり、間違いを突かれたりすることもあります。
知らない内容の質問が出た場合は、正直に分からない部分を認めたうえで、考える時間をもらうか、勉強不足なのでこれから学びますなど、学ぶことに意欲があると伝える姿勢が面接ではとても大切です。
大学入試の面接では、完璧な知識よりも誠実さや考える姿勢が見られるため、知ったかぶりを避けて素直に対応するほうがより好印象につながるでしょう。
想定外の質問でも慌てず考えを整理する
面接本番で想定外の質問をされると焦りやすいですが、すぐに答えを出そうとせず、質問の意味を一度整理してから話し始めると落ち着いて対応できます。
答えに迷った場合は、少し考える時間をもらってから、結論や理由を順番に話すことで、考えながらも誠実に向き合っている印象を面接官へ与えられます。
普段から変わった質問に軽く触れておくと、本番で予想外の内容を聞かれても、慌てずに自分の考えを落ち着いて組み立てる力を養えるのでおすすめです。
結論から話して理由と具体例を添える
面接では、思いついた順番で話すより、最初に結論を伝えてから理由や具体例を添えるほうが、内容をより分かりやすく面接官に伝えやすくなります。
志望理由や自己PRを話すときも、結論、理由、具体例の流れを意識すると、話が長くなりすぎず、伝えたい内容が整理された回答になるでしょう。
また、面接対策をまったくしないのは避けたいですが、椅子から転びそうになる、声が裏返る、ノックの回数を間違える程度のミスでは、合否に影響はないはずです。
ミスをした後は素早く落ち着きを取り戻し、「緊張しており申し訳ありません」と一言添え、姿勢を整えて堂々と受け答えを続けることが大切です。
服装や態度、入退室のマナーも確認しておく
面接本番では、回答内容だけでなく、服装や姿勢、表情、入退室の動きなども含めて、受験生としての基本的な態度まで全体的に確認される可能性があります。
制服やスーツの乱れ、あいさつの声の小ささ、着席前の動きなどは意外と目立つため、前日までに鏡や先生の前で必ず丁寧に一通り確認しておきましょう。
ノックの回数やドアの開閉など、入退室のマナーを一度練習しておくと、本番で余計な不安を減らせるため、回答練習とあわせて基本動作まで事前に丁寧に準備しておくことがとても大切です。
まとめ|大学入試の面接対策は早めに準備しておこう
大学入試の面接では、志望理由や高校生活での経験、入学後に学びたい内容を、自分の言葉で分かりやすく伝える準備が合否を左右する大切なポイントです。
面接義務化の流れがあっても、過度に不安になる必要はなく、志望校の入試要項を確認しながら、定番質問への対策を出願前から少しずつ早めに進めましょう。
聞かれることが多い定番質問だけでなく、正解のない変わった質問にも対応できるよう、本番で慌てないためにも結論と理由、具体例を丁寧に整理して話す練習が重要になります。
武田塾では、自己PR書の添削や模擬面接の指導を行なう「総合型・推薦型特訓コース」に対応した校舎もあるので、面接対策が不安な受験生は一度相談してみてください。








