日大レベル
日大レベルとMARCHレベルはほぼ一緒にやっていくことになる。物理の全範囲を一通りやっていくことが一番難しいので、まず分野ごとに仕上げていくことで、どうしたら物理の問題が解けるようになるのか、その感覚を早めに掴んでおくことが重要になってくる。
MARCHレベル
日大レベルを突破したら、まずはMARCHレベルの過去問に挑んで、いったんつまることになる。問題集を順当にこなして、自力で考える力を鍛えることができないと躓くことに…MARCHレベルを突破するというのは一通りの物理の基礎を使いこなせるようになった上で、問題から情報を読み取る力を鍛え過去問に挑み、解法を導き出せるようになるということ。
早慶レベル
入試の有名問題、つまり難問が出揃ってくる。大切なのは「物理で何点取る必要があるのか?」物理を得点源にするのか否かによって、他教科との兼ね合いと残り時間を計算して目標点を定める。過去問題をちゃんとやっておくことの他に、「③と④名門の森 物理」の2冊を完璧にしておくことで合格最低限を突破することができる。
東大レベル
見たことがない問題、その場で頭を使って解法を閃かないといけない問題が出てくる。このレベルにたどり着いた時点では、捨てざるをえない問題も出題される。そういう意味で自分が取れる点数のマックスを取ることに全力を尽くさなければならない。それは残された時間的な問題によって、戦略的に「自分が何点取らなければいけないのか?」を見定め、出来うる限りの問題集をこなし、似たような大学の過去問も完璧にしておくことが大切になってくる。
勉強がうまくいかない場合の勉強法チェック
1.講義用参考書を、問題を解かずにひたすら読んでいないか
物理を理解しようとして講義用の参考書を読み込んでも、理解した気分になれるだけで決して問題が解けるようにはならない。数学的なパターン暗記を叩き込むことが大切。数式を口頭(日本語)で言えるようになることも大変重要になってくる。
2.解けることよりも理解することを優先していないか
物理が解らないことは、問題に挑まないことの理由にはならない。解らなくても問題に挑み解き続けることでしか物理を理解する道はない。
3.理解しようとして止まっていないか
基本的に物理の勉強が捗らないのは、この一言に尽きる。理解できなくても問題を解き続けることが物理を理解するために最重要になってくる。理解できなくても回答の再現をする。
4.なぜこの解き方をするのか、それはどこから気づくのかを理解できているか
問題文の読み方を鍛える。回答の丸暗記ではなく、解き方の訓練をすることが問題集をこなしていく目的であり、物理を理解する訓練になる。
- 基礎の理解をこだわりすぎるな!まずは解ける問題を増やそう!
物理は理科の中でも、基礎の理解の難易度が高く、問題が解けるようになる前に挫折する人が多い科目です。 解ける問題が増えて理解できる範囲も少なくないので、出てきた順に完璧に理解することにこだわるのではなく、 まず正解できること、その上で可能な限りなぜそうなるかが説明できるようにしていきましょう。 理解を追求するあまり問題が解けなくなるという、根本の部分を後回しにしないようにしてください。 とにかく解ける問題を増やして行くことは重要です。参考書の問題を反復して完璧にしていきましょう。
- 途中式は言葉で説明できるように!
先に述べたように解ける問題を増やしていくことは非常に重要ですが、式の意味が全く分からずただ文字や数字を覚えるだけでは力はつきません。 公式や、問題を解く際に使っている式は、言葉でもどういう関係の式なのか言えるようにしておきましょう。 物理は暗記系の教科ではなく理解が必須です。 例題を解くときにも、『今自分は何をやっているんだろう』と常に意識してください。 よくわからないまま先に進むとどこかで必ず詰みます。
- 参考書は簡単なものから始めよ
これは物理に限ったことではありませんが、物理に関してはいきなり難しい問題集から入ってしまい挫折することが非常に多いです。 一番やさしい問題集から徐々に一冊ずつ完璧にしていきましょう。 また参考書内で出された例題は必ず自分で解いてください。 解説だけ読んで、“分かった気”になっている状態が一番危険です。 しっかり丁寧に解いていきましょう。
- 図を書いてビジュアルで捉えよう!
物理の問題はビジュアルで問題を把握することによって、一気に問題が簡単になることがあります。 回路の問題であれば回路図を、力学の問題であれば力のベクトルがきちんと書くことが出来るか等が 勝負の分かれ目になってきます。
- 解法は複数パターン知っておこう!
物理はひとつの問題に対して、何パターンも解法があります。 類似問題を解く時には『こういうアプローチでは解けないのかな?』といろいろ試してみることが重要です。 解法パターンをいくつも知っていると応用がききます。 さらに、一つの解法パターンを忘れてしまったとしても別の解法で解くことが出来ると 大きなアドバンテージになります。