大学受験の物理は大学のレベルによって難易度が違うため、勉強法を身につけなければ太刀打ちできません。
そこで、今回は物理の大学レベル別の勉強法を解説します。
勉強法のポイントやいつから物理の勉強を始めれば良いのかも解説しているため、ぜひ最後までご覧ください!
物理の大学レベル別の勉強法
闇雲に物理を勉強していても、どこまで勉強をすればいいのかわからなくなってしまいます。
そこで大学レベル別の勉強法を身につけることで、どこまで物理を勉強すればいいのかわかるようになります。
ここでは物理の大学レベル別の勉強法について解説をします。
日大レベルの物理勉強法
日大レベルの物理勉強法は、物理の問題をどうしたら解けるようになるのか、基本的な物理の概念を理解し、それを応用して思考する力を身につけることが大切です。
日大レベルの物理は力学、電磁気、熱力学、波動と幅広く問われますが、頻出分野ができるようになることで得点の安定感が増し、合格ラインを超えられる可能性が高まります。
日大レベルの物理の勉強法は全範囲を一通りやるよりも、これまでの出題傾向の頻出分野から仕上げて自信をつけましょう。
MARCHレベルの物理勉強法
MARCHレベルの物理勉強法は、まずは過去問を解いてみましょう。
MARCHレベルを突破するというのは、一通りの物理の基礎を使いこなせるようになった上で、問題から情報を読み取る力を鍛え、解法を導き出せるようになるということです。
そこで、まずは過去問を解いてみることで、今どの程度知識や思考力が身についているかを確認しましょう。現在のレベルを把握することで、自分に足りない分野や苦手な単元が明確になります。
その後は、間違えた問題や理解があやふやだった分野を中心に、教科書や参考書で基礎を復習し、類題を解くことで応用力を養っていくのが効果的です。
過去問はあくまでスタート地点。繰り返し取り組みながら、基礎と演習をバランスよく進めていきましょう。
早慶レベルの物理勉強法
早慶レベルの入試問題には、解くのに時間がかかる難問がでてきます。
そこで早慶レベルの物理勉強法は、過去問題が解けるようになり、他教科との兼ね合いで試験時間を計算して、「物理で何点取る必要があるのか?」と目標点を定められるようになりましょう。
過去問題をちゃんとやっておくことの他に、「名問の森 物理 [力学・熱・波動1]」「名問の森 物理 [波動Ⅱ・電磁気・原子]」の2冊を完璧にしておくことで合格最低限を突破する確率が高くなります。
東大レベルの物理勉強法
東大レベルの物理では見たことがない問題、物理の基礎を応用して解法を閃かないといけない問題が出てきます。
東大レベルにもなると、全問題を解くには試験時間が足りないため、自分が解ける問題を解いて全力を尽くす必要があります。
東大レベルの勉強法としては物理の基礎や解法を身につけるだけではなく、合格をするためのテクニックを学ばなければいけません。
東大レベルの過去問を分析し、配点率や物理のどの分野からだと速く解けるのかを訓練しましょう。
物理を勉強するときの基礎的なポイント
物理の勉強は基本的な知識や公式を暗記しなければ解けるようになりません。
ただし基礎が身についていても物理の点数が伸びないときには、以下のようなポイントを押さえましょう。
- 物理の参考書を読んで満足せず、問題を解くことを優先する
- 理解できなくても問題に挑戦し続ける
- 解答までのプロセスを重視する
ここからは物理を勉強するときのポイントについて解説をします。
1.物理の参考書を読んで満足せず、問題を解くことを優先する
問題を解かずに物理の参考書を読み込んでいても、物理の点数は上がりません。
物理は問題を解くことで、何が理解できていないか何を理解しているのかがわかるようになります。
わからないところは暗記をしなおすか、数式が言えるようになるまで繰り返し勉強をしましょう。
2.理解できなくても問題に挑戦し続ける
物理の勉強が捗らないのは、理解ができないことで問題に挑戦しないからです。
物理の問題は暗記だけではなく、公式の応用や思考力が試されるものです。何度も問題を繰り返し解き続けることで、物理のパターンが暗記できたりします。
そのため、物理を完璧に理解しきれていなくても問題を解き続けることで理解できるようになっていきます。
3.解答までのプロセスを重視する
物理を勉強するときには、解答までのプロセスを重視しましょう。
回答の丸暗記ではなく、解き方の訓練をすることが問題集をこなしていく目的であり、物理を理解する訓練になります。
下記はさらに具体的な物理勉強法のポイントを紹介します。
物理を得点源にするための5つの意識すべきこと
物理は「センスが必要」「難しい」と言われがちな科目ですが、正しい勉強法と意識を持てば、確実に得点源にすることができます。
ただ公式を覚えるだけでは対応できない問題も多く、「なぜそうなるのか」を理解しながら進める姿勢と、基礎の定着から応用力の習得まで、効率よくステップを踏んでいくことも重要です。
ここからは、それぞれの物理を得点源にするための勉強中に意識すべきことを解説していきます。
基礎の理解にこだわりすぎるな!まずは解ける問題を増やそう!
物理は理科の中でも特に基礎の理解が難しく、問題が解けるようになる前に挫折してしまう人が多い科目です。
しかし、実際には「解ける問題」が増えることで、理解できる範囲も自然と広がっていきます。
最初からすべてを完璧に理解しようとするのではなく、まずは正解できる問題を少しずつ増やすことを意識しましょう。
もちろん、ただ答えを出せればよいというわけではありません。正解できた問題については、なぜそうなるのかをできる限り説明できるようにしていくことで、理解も同時に深まっていきます。
理解にばかりこだわって手が止まってしまい、結果的に問題が解けない状態が続くのは本末転倒です。とにかく解ける問題を増やしていくことが、物理の勉強においては最も重要です。
そのためにも、まずは参考書の問題を繰り返し解き、確実に正解できる問題を積み重ねていきましょう。
途中式は言葉で説明できるように!
先に述べたように、解ける問題を増やしていくことは非常に重要ですが、式の意味を理解せずに、ただ文字や数字を丸暗記するだけでは本当の力はつきません。
物理には基本的な知識や公式の暗記ももちろん必要ですが、それ以上に「なぜその公式が使えるのか」「その式が何を意味しているのか」を理解して使えることも重要です。
公式や、問題を解く際に使っている式は、単なる計算の道具として扱うのではなく、「どういう関係を表した式なのか」を言葉でも説明できるようにしておきましょう。
物理は暗記だけで乗り切れる教科ではなく、理解を土台にしてこそ得点に結びつく教科です。
例題を解くときにも、『今自分は何をやっているんだろう?』と常に意識して進めるようにしましょう。よくわからないまま流してしまうと、後で必ず壁にぶつかります。
参考書は簡単なものから始める
これは物理に限ったことではありませんが、物理に関してはいきなり難しい問題集から入ってしまい挫折することが非常に多いです。
一番やさしい問題集から徐々に一冊ずつ完璧にしていきましょう。
また参考書内で出された例題は必ず自分で解いてください。 解説だけ読んで、“分かった気”になっている状態が一番危険です。 しっかり丁寧に解いていきましょう。
図を書いてビジュアルで捉えよう!
物理の問題は、図を使ってビジュアルで状況を把握することで、一気に解きやすくなることがあります。
回路の問題であれば回路図を、力学の問題であれば力のベクトルをきちんと書くことができるかどうかが、正解を導けるかどうかの分かれ目になってきます。
頭の中だけで処理しようとせず、手を動かして図に起こすことで、情報の整理やケアレスミスの防止にもつながります。
解法は複数パターン知っておこう!
物理はひとつの問題に対して、何パターンも解法があります。
類似問題を解く時には『こういうアプローチでは解けないのかな?』といろいろ試してみることが重要です。
解法パターンをいくつも知っていると応用がききます。 さらに、一つの解法パターンを忘れてしまったとしても別の解法で解くことが出来ると大きなアドバンテージになります。
いつから物理の勉強をはじめればいい?
物理の勉強を始めるときには、志望校から逆算して勉強スケジュールを計画をすることが大切です。
物理の勉強は目指している大学や学部によって、いつから勉強を始めればいいのかが異なります。
東京大学や京都大学、東京科学大学の最難関大学は高校2年生の夏から早期対策を始めましょう。
大学受験は大学の難易度が上がるにつれて必要な科目が増えたり、点数の基準が高くなります。
暗記が必要な物理はなるべく早めに対策をしましょう!
物理の大学レベル別勉強法|まとめ
今回は物理の大学レベル別の勉強法を紹介しました。
物理は苦手だと思ってしまうと後回しで勉強を始めてしまう科目です。
しかし、物理には暗記や計算もあるためなるべく早めに対策をした方がいいです。
今回紹介した物理の勉強法を身に付けて志望校合格を目指しましょう!