科目 | 物理 |
出版社 | 河合出版 |
目的 | 物理難問演習 |
対象者 | 物理の基礎が身に付いた人 |
難易度 | 早慶・旧帝大レベル |
分量 | 力学・熱・波動編、波動II・電磁気・原子編 ともに 224p |
使用期間 | 高三夏休み以降 |
ジャンル | 物理問題集 |
・具体的なオススメポイント
早慶・旧帝大で合格点が狙える問題が厳選されている
・注意点
物理の基礎力を身に付けてから取り組むこと
早慶や東大、東工大の入試で合格点が狙える物理の参考書
『名問の森 物理』シリーズは、早慶や東大・東工大などの難関大学の入試物理で合格点を狙うことができる問題集です。
過去50年間に大学入試で出題された問題を分析し、頻出のパターンが身につくものが厳選されており、同じ出版社から出ている物理の問題集の中では最も難しいレベルにあたる教材です。
物理の易しいレベルの問題演習が終わっていない人は、先に『物理のエッセンス』や『良問の風 物理』など、同出版社のより基本的な問題集から取り組むことをおすすめします。
また、『名問の森 物理』で狙うことができるようになるのはあくまでも合格点レベルまでdですので、東大や東工大の入試において物理で点を稼ぎたい人は、より難しい問題集も解くことがおすすめです。
本記事では、『名問の森 物理』シリーズの詳しい特徴や使い方・志望大学のレベルに合わせた、併用するのに最適な参考書に関する情報をまとめました。
難関大学を目指している理系の受験生はぜひ参考にしてください。
名問の森物理の特徴
『名問の森 物理』シリーズの特徴として、難関大の入試で頻出している問題が単元ごとに厳選されているところが挙げられます。
2冊の問題集で構成されていて、力学・熱・波動の問題を扱った『名問の森 物理 力学・熱・波動1』と、波動・電磁気・原子を扱った『名問の森 物理 波動Ⅱ・電磁気・原子』が含まれます。
『名問の森 物理 力学・熱・波動1』で扱われている問題は、力学の問題が43題、熱の問題が16題、波動の問題が14題です。『名問の森 物理 波動Ⅱ・電磁気・原子』では、波動の問題が9題、電磁気の問題が44題、原子の問題が14題収録されています。
解説は必要最小限の簡潔な内容となっていますが、図解による説明があったり別解が紹介されているなど、難関大で頻出の問題への対応力を身につけることができるものになっています。
また、問題の難易度や内容の重要度に応じて各問題にはそれぞれ赤と黒の星マークが付いています。
赤い星マークは基本問題と標準問題で、合格点を狙うには確実に解けるようにしておきたいレベルの問題です。
黒い星マークは応用問題と難問のためできるだけ解けるようにしておくと、より高い点数を狙うことができるでしょう。
なお、解説を読んでみてもっと噛み砕いて説明してほしいと感じた人は、『名問の森 物理 』シリーズと同レベルの難易度で、さらに解説が分かりやすい『漆原の物理 最強の88題』などをおすすめします。
名問の森物理の使い方
『名問の森 物理』シリーズの冒頭で紹介されているおすすめの使い方として、まずはじめに問題文だけを読んで自力で問題を解いてみることが推奨されています。
極力自力で解いてほしいのですが、どうしても問題を解いていく上でもし解き方が分からない場合や、途中の計算がうまくいかない場合は、「Point&Hint」のコーナーで書かれている内容を参考にして、自力で解いていた内容や考え方をチェックしてみましょう。
問題をひと通り解き終わった後に、解説を読むことで理解度を高めてください。
最初からヒントを見てしまったり、解いた後もただ答えがあっているかどうかだけをチェックしていると、難関大に挑戦するための十分な実力を身につけることができません。
自分の力で試行錯誤して対策しておくことによって、入試本番で初見の問題を解く力を高めることができます。
また、問題の回答が合っていた場合でも答えの導き出し方や考え方が合っていたかどうかを確認するために、答え合わせを行った後には解説に必ず目を通すようにしましょう。
『名問の森 物理』シリーズには模範解答だけでなく別解も紹介されているため、幅広い考え方の回答パターンを身につけられるでしょう。
物理で点を稼ぎたい難関大志望者はさらに難しい問題集も解こう
東大や東工大などの難易度が高い入試において、物理で得点を稼ぎたい受験生は『名問の森 物理』シリーズよりもさらにハイレベルな問題集も併用して解いていくことをおすすめします。
『名問の森 物理』シリーズでは合格に必要な最低ラインの実力を効率よく身につけることができますが、出題されている問題は頻出問題が多いため他の受験生に差をつけるには少し物足りなく感じることがあります。
『名問の森 物理』シリーズの問題を解けるようになった後に、より難易度や網羅性の高い問題集に追加で取り組んでいくとよいでしょう。
物理で点を稼ぎたい人向けの問題集は、『物理重要問題集』や『難問題の系統とその解き方』『新・物理入門』『為近の物理演習Ⅰ・Ⅱ』などが挙げられます。
まとめ:名問の森物理
本記事では『名問の森 物理』シリーズの特徴や、効果的な使い方を解説しました。
『名問の森 物理』シリーズは、早慶や東大・東工大などの難関大学入試で合格点を取るための力を効率よく身につけることができる問題集です。
入試の過去問から厳選されたオリジナル問題を単元ごとに演習することで、難関大入試の頻出問題のパターンを身につけられることが特徴です。
問題の解説は簡潔になっていますが、図解や別解が載っているため考え方の幅を広げることができます。
まずは問題文だけを読んで自力で解き、分からなかった場合はヒントを参考にしながら学習を進めましょう。
また、回答が合っていた場合でも解説をじっくり読み、答えを導くまでの自分の考え方が正しかったかどうかを忘れずに確認してください。
ただし、物理の基礎力が身についていない段階で『名問の森 物理』シリーズに取り組むと学習効率が悪くなってしまうため、同じ出版社の問題集『物理のエッセンス』や『良問の風 物理』などで基礎固めをしてから取り組むことをおすすめします。
さらに、東大や東工大の物理で点を稼ぎたい場合は、『名問の森 物理』シリーズよりさらにハイレベルな問題を取り揃えている、『物理重要問題集』『難問題の系統とその解き方』『新・物理入門』『為近の物理演習Ⅰ・Ⅱ』なども追加で演習に取り組んでいくとよいでしょう。
これらのハイレベルな問題集と志望大学の過去問演習を繰り返し行うことで、物理の実力を高めていってください。