単語や文法を覚えないと中々点数が伸びづらい古文。
そんな古文を勉強する時は参考書を使って勉強することが重要です。
そこで、今回は古文の参考書を読解、文法、単語、古文常識の4つに分けてご紹介します。
古文の点数をさらに伸ばしたい人は参考にしてみて下さい。
古文読解に関する参考書10選
古文の対策をするには参考書を使うことがおすすめです。
ここからは、使用するべき古文・参考書と大まかな使い方を紹介します。
10冊紹介するので自分に合った参考書を探してみてください。
①高校入試 こわくない古文・漢文

中学生向けの高校入試のための参考書です。
古文を情景として思い描きマンガ化・イメージ化することで理解するという方法に慣れることができます。
第1部がマンガになっていて、第2部が古文になっているので比較的内容が入ってきやすいです。
マンガになると人物が省略されていることが解りやすくなり、古文を読むということの価値観を変えることができる一冊と言えます。
②古文解釈 はじめの一歩

次に単語と文法に取り掛かるための一冊です。
解釈用の参考書で、古文を正確に訳す為に何を気にすればいいのか、どうやって考えればいいのかなど、必要なことが書いてあります。
出題傾向を学ぶことで設問に答えるための指針を示しており、考え方の基礎となる参考書となっています。
③古文上達 基礎編

難易度は易しめで問題量が多い参考書です。
文法の問題が長文で「どのようにでてくるのか」を丁寧に扱っています。
助動詞等についても解説が詳しくあるため、最初にやっておきたい参考書です。
古文のマンガ化・イメージ化ができている人にとっては古文勉強の入門書と言えます。
④マーク式基礎問題集 古文
共通テストの過去問題よりも内容が若干やさしい問題集です。
設問の形式が決まっていて共通テストの出題傾向を学ぶ一冊となっています。
古文が読めない、訳せないとなった時に、そこからどう足掻いて回答を自力で導き出すことができるようになるかが書かれている参考書です。
文書+選択肢+注釈+あらすじの総力戦で情報を使いこなせるようになりましょう。
⑤共通テスト過去問 本試
文字通り、共通テストの過去問題集です。
時間内では読み解くことができないほどの圧倒的ボリュームと難解度で、源氏物語などの登場人物の多い、正確な理解力を必要とする長文が特徴的です。
古文が読めなかったらどうするかを考える力を身に着けることができます。
設問の形式は決まっているので、設問や注釈からヒントを得る訓練をするための過去問題集です。
⑥首都圏「難関」私大 古文演習
MARCHレベル(早稲田未満)のための練習問題集です。
古文の文章の内容の難解度は共通テストに比べて下がっていますが、その代わり設問が難しくなっています。
古文本文を自力で理解する力が要求されるでしょう。
⑦入試精選問題集 古文

私立と国立の間のレベルに設定してある一冊です。
国公立大学志望の人が確実にクリアしなければいけない記述形式の問題集と言えますが、国立を受けない人はやらなくても問題はありません。
⑧ライジング古文

完全に国公立大学受験向けの問題集です。
そんなに分厚い教材ではないですが、薄い中に重要なポイントだけが詰まっています。
曖昧な知識や誤解を正し、きちんとした着眼点(ポイント)を身につけるための一冊と言えます。
⑨得点奪取古文

完全に国公立大学受験向けの問題集です。
記述、論述、その採点基準を明確に解き明かしている一冊です。
過去問題での練習に入る前に、この本で練習することでどういう基準で減点されるのかを学び、実際に書いていくことができます。
⑩早稲田の国語
早稲田の全学部の過去問を抜粋して扱っている参考書で、過去問よりも解説が詳しいです。
早稲田を受験する人が避けて通れない参考書と言えるでしょう。
早稲田対策をやっておくことで早稲田に合格する傾向があるので、志望校の人はやっておきましょう。
古文を勉強する上での注意点と勉強法
苦手な人が多い古文も、勉強法のコツをつかめば劇的に成績をあげることも可能です。
まずは古文を勉強する上で注意すべき点について解説します。
古文の点数を上げたい人は参考にしてみてください。
省略されている言葉を掴む
まず、本文中の省略省略が非常に多いため、本文を読んでも内容がよく分からないという難しさがあります。
古文の勉強法として初歩の段階では、内容をとらえられるかどうかよりも、動詞や会話文の「人物」を補うことを最優先に解いておきましょう。
そして、古文の参考書や問題集に取り組んでください。
全訳は必要ない
また、古文は訳せなければ読めないと思っている人が非常に多いのも問題です。
国立の論述問題などであれば訳せる必要もありますが、基本的には全訳はさほど必要ではなく、おおよその訳を抑えて、最低限の読解で読めることが重要です。
古文に関しては「問題を解くために読む」という意識をしっかり持ち、全訳にこだわりすぎて内容がずれることを避けるようにしましょう。
センターや私大の古文では、注釈や選択肢から読み取れる情報も多く、うまく使うことができれば内容が半分程度しか自力で訳せなくても、問題が解けるまでの読解ができるようになります。
このような点を意識して、古文の勉強法や参考書を進めてください。
選択肢は重要なヒント
国立を除いて古文の問題はマークであるため、選択肢が必ず用意してあります。
選択肢は現代語訳であるために、古文本文を理解するための重要なヒントになっているケースがほとんどです。
内容の読解問題の4つの選択肢が5問あれば、20つのヒントが与えられていることになります。
間違いだけ確認した上で本文に戻って本文の概要を推察する材料にするテクニックを身に着けましょう。
あらゆる情報を使い尽くそう
古文本文を読んでさっぱり理解できなかった時も回答を諦めるのは早いです。
設問や注釈に目を通しヒントを探すことで、何が書いてあるのか大まかな概要を連想することができます。
例えば和歌の意味が記載されていたり、あらすじが補足されていたりすることが多いです。
できるだけ多くの問題に触れよう
そもそも知っている古文の文章の数を増やすことで、以前、現代語訳に目を通したことがある古文がそのままテストに出てきたりします。
できるだけ毎日古文を解いて慣れることが重要です。
例えば、ストーリーの設定を知っていることも重要なヒントになります。
例えば、「とりかえばや物語は男女が入れ替わっている…」といった事前情報がないとさっぱり解らないケースもあるでしょう。
入試のためには有名どころの物語をある程度理解しておくことで、設問の予測が立つようになります。
古文単語のおすすめ参考書
古文単語の特徴や大まかな使い方をご紹介します。
古文単語は繰返し暗記することで頭に定着していきます。
途中であきらめず日々の習慣にしていきましょう。
①読んで見て覚える古文単語315

単語帳として使う一冊です。
語源や意味の漢字を補っているので覚えやすいです。
また、学習ポイントがかわいいイラストで解説されているのも特徴となっています。
助動詞、形容助詞の一覧表、古文常識と和歌など色々と詰まっている1冊と言えるでしょう。
②読み解き古文単語
見開き1ページで文章を読みながら単語の意味を覚え、さらに古文の読解もできる最も効果的な学習方法の古文単語集です。
古文特有の文章に慣れるための40~50の文章を紹介してくれているので毎日読んで習慣づけられる一冊と言えます。
また、チェック欄がついているので、どの単語を覚えることができたのか記録することができ、効率的に暗記することができます。
単語の勉強法
古文単語を覚えるのにはコツがあります。
ここからは古文単語の勉強法について解説します。
古文単語に苦戦している人は参考にしてみてください。
古文単語と英単語はどう違うか
古文は本文が単語で構築されている訳ではないので、古文単語は英単語のように単語を覚えていればどうにかなるというものではありません。
単語を覚えたところで、古文本文は隠れた主語がミステリーを作っているので大して読むことができないでしょう。
単語と文法によって古文が読めるようになるわけではないということを覚えておきましょう。
共通テストの古文では単語は必須
共通テストでは毎回決まって単語問題が15点(3問)出題されるため、実に3割は単語訳にあたります。
50点満点中の15点をとるために単語を勉強しなければいけません。
この様に点数をとるには単語と文法も重要になってきます。
単語の複数の意味を覚えよう
どの単語も複数意味を持っている日本語の曖昧な表現を表しています。
1つの単語に3つぐらいずつの意味があるため、現実的には1,000近い訳を記憶しなければなりませんが、覚えても忘れやすいために定期的な復習が必要になってくるでしょう。
しかも、現代語の単語とは意味が違うケースも多々あるため難解であり、基礎勉強が必要になります。
文法の参考書
古文を解くときに文法を学んでおくことは必要不可欠です。
ここからは古文の文法に関する参考書をご紹介します。
参考書を使って古文文法を完璧にしていきましょう。
①やさしくわかりやすい古典文法
古典文法を初めて学習する人や苦手な人が、まず第一歩を踏み出せるようになる、そのための解説+問題集です。
古典文法の学習に必要な「覚えること」と「問題の解き方」の両方をしっかり身につけることができるように構成されています。
解説内容や問題のレベルは基礎の基礎にしぼっているので、無理なく進められるでしょう。
②望月の古典文法の実況中継(上)・(下)

古典文法を講義形式で解説する、初心者にもわかりやすい参考書です。
上巻では、用言、助動詞、格助詞、接続助詞、副助詞を取り上げます。
下巻では、助詞、敬語法、品詞の識別をメインに講義を展開していて、かなり詳細に問われるような問題が出る入試が終わるまでに理解できれば、いい辞書替わりのテキストです。
文法の注意点と勉強法
ここからは古文文法の勉強法を紹介します。
古文文法を完璧にして古文をマスターしていきましょう。
文法は本文を読むのにはそれほど役に立たない
読むために必要なのではなくて、問題を解くことが必要になります。
省略を補う敬語を導き出すのに必要になってきます。
特に助動詞がその比重を占めていくでしょう。
文法はいろいろな使い方を覚えよう
形を変える助動詞を覚える、過去、推量など、どれかを見極めるために活用と接続のルールを理解しないといけません。
色々な使い方やシーンに応じて総合力勝負です。
これらは問題を解くことによって覚えることができます。
学校で文法だけを純粋にやっても不十分です。
暗記もしっかり行おう
意味が解らず暗記をしても忘れるのが早いですよね。
しかし覚えないと点を取ることは出来ません。
普段から復習して暗記することが重要です。
また、問題を解いて文法を暗記することも大事になってきます。
古文常識・和歌の参考書
古文を解くときに知っていたら有利になる古文常識や和歌に関する知識。
ここからはそんな古文常識や和歌に関する知識を学べる参考書をご紹介します。
特徴や使い方と共にご紹介するので参考にしてみてください。
①読んで見て覚える古文単語315

語源や意味の漢字を補っているので覚えやすいです。
各語を効率的に覚えるポイントに絞り込んで解説しているので分かりやすいです。
語の成り立ちや解説の要点を簡潔に図にして整理しています。
助動詞、形容助詞の一覧表、古文常識と和歌など色々と詰まっているので一冊で足ります。
古文常識・和歌の勉強法
古文常識や和歌を知っておくと、問題を解くときに役立ちます。
ここからは、古文常識・和歌の勉強法について解説します。
さらに古文の点数を伸ばしたい人は参考にしてみてください。
古文常識は知っていると役に立つ
服の名前や、イベントごと、立場、役職、夫婦関係など平安時代の風俗風習などの古文常識は知っておくと問題を解くときに役立ちます。
他にも、方違え、人が亡くなった時どうするのか、月の名前、形、季節などは覚えておきましょう。
また、身分は特に重要で、敬語の特定ができず人物が炙り出せないので要注意です。
身分を間違えたら主語が入れ替わってしまうので特に注意しましょう。
和歌は何を覚えるべきか
体言止めなど表現技法、季語、枕詞などの和歌のルールを覚えることは大切です。
和歌は注釈が入っていることが多いので和歌が誰を、何を比喩しているのか、喜んでいるのか、悲しんでいるのかなどを連想するなど、周辺の情報から常識的に考えることが大切です。
古文のおすすめ参考書|まとめ
今回、読解、文法、単語、古文常識の4つに分けて古文のおすすめ参考書をご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
古文は単語や文法、古文常識などを覚えて読解の練習をすると必ず点数は上がります。
今回紹介した注意点や勉強法を参考に勉強してみてください。
古文の点数を上げて志望校合格を目指しましょう。