皆さんこんにちは、武田塾の高田です。
今回は漢文の勉強法を細かく解説していきます。
前回古文の勉強法について解説したのですが、古文の勉強法について把握してもらった上で今回の漢文の勉強法について見てもらうことで、より内容がわかりやすいかなと思うので、もしまだ見てないという方はこちらを先にご覧ください!
▶︎【古文】勉強法全解説!各単元のコツや入試の対策方法も解説しました。
漢文に対するイメージ
まず皆さん、漢文に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
漢文は漢字だけでなんかほんと中国語みたいで難しい!無理!などのように漢文に対して苦手意識が強い受験生が多いと思うのですが、漢文は国語の中では比較的易しい科目で短期間で習得できるかつ高得点が取れる、そして安定してるという意味でも漢文は稼ぎどころと思って対策をしてほしいです。
漢文の勉強ポイント|スタートする時期
漢文の勉強をする上でポイントになってくるのが「勉強をスタートする時期」です。
よく古文と同時に勉強を進める受験生がいるのですが、漢文を書き下し文にすると古文の文章になるので、おすすめとしては古文の文章をある程度読めるようになってから漢文の勉強を始めるといいです。
前回の動画や記事でもお話しさせていただいたのですが、古文というのはすごく省略が多い文章で省略を補いながら読む必要があるので、古文特有の省略を補いながら読むことができるようにならないと漢文の書き下し文も読めるようになりません。
漢文の勉強ポイント|まずは漢字の勉強から
漢文を勉強するにあたって、まずは漢字の勉強していきましょう。
漢文にも頻出単語というものがありますが、漢文単語で登場する漢字は現代語と違う意味を持つこともあったりするので、頻出単語の基礎漢字はしっかりこの段階で抑えることがポイントです。
代表的な参考書としては覚えるパートが付いている「漢文早覚え コレだけ漢字92」を活用して漢字を見て読み方と意味を言えるように特訓してください。漢字は書けなくてもいいので読み方と意味の2つを覚えるというところが重要になります。
この参考書に載ってない漢字もあると思うのですが、それらの漢字は現代熟語から意味を類推できるものも多いので実際の文章の中でトレーニングしていくようにしましょう。
漢文の勉強ポイント|次は句法・文法
次は漢文の文法である句法も大事なのですが、その前に返り点と再読文字の2つと漢文の語順もしっかり勉強しておきましょう。
特に使ってほしい参考書として「ステップアップノート10漢文句形ドリルと演習」があり、最初のページに漢文の基本が載っているので、この参考書を参考に漢文に返り点が振ってあるので、順番通り書き下し文に並べられるというところまでできるようにしてください。
漢文の語順は英語と似ているのですが、それでもやはり漢文独特の語順があり、これをしっかりと把握しておくと入試で品詞の白文にこう返り点を振る問題や白文を書き下し文に直す問題などが解きやすくなります。
句法は1番入試でよく問われる大事なところだと思って勉強してください。
句法とはそもそも使役や受け身など、いわゆる漢文の文法のようなもので、その形を覚えることが重要になってきます。その中でも特に形を見て読み方と意味も言えるというこの3点セットがメインです。
他にも派生で覚えないといけないことはあるのですが、大まかに10個程度ある文法をマスターするようにしましょう。
入試は返り点や送り仮名が振られてない白文の状態で出題されることもあるのですが、その問題文の該当箇所や形を見つけてそれぞれどんな句法なのか、漢字の読む順番や送り仮名を踏まえた読みができ、意味が言えるようになるまで練習しておくと安心です。
句法の1番の対策方法としてはやはり音読に尽きると思います。
なんども音読をしてリズムで覚えることも重要です。
文法に関しては問題を解くだけではダメなので、まずは形をちゃんと暗記してから問題演習に行くというステップを踏んでください。
音読して形を覚え、問題演習に挑戦し間違えていたら再度覚え直すというステップが大切です。
漢文の勉強ポイント|読解問題の演習に挑戦
句法をマスターしたら次は、マーク式基礎問題集などの比較的易しい問題集を活用して読解問題の演習に入るようにしましょう。
自分なりにやってみた後の復習をどうするかで漢文の成績のみが全然変わってくるので、読解を勉強するときに特に注意してほしいのは復習方法です。
自分が考えてたストーリーが回答解説の訳と比較した時にオリジナルストーリーになっていないかという点をしっかりチェックしましょう。
漢文読解のポイントとしては慣れるまでは文章全体を把握しようとするのではなく、全体を何個かのブロックに分けて細部を読んでいくことがポイントです。
復習する際はそのストーリーを読んでいてどの部分で解釈がずれたのかという点。
漢文のよくある構成としては、最初は具体的な出来事やエピソードから始まり最後にこの話からも分かるようにこういうことって大事だよねという教訓が来る構成で、最初のストーリーとその後の教訓がセットになってる漢文の文章が非常に多いです。
その最後の教訓みたいなものがねよく質問でも聞かれるので、最終的には物語の全体像を正しく把握することができるようにすると漢文の問題は解きやすくなるので、勉強するときも最終目標は1度で全体像を掴むということを意識してください。
漢文の勉強ポイント|音読
漢文の復習の時におすすめしたい復習方法として音読があるのですが、書き下し文の音読をしましょう。
何度も何度も音読をして漢文の読む順番・言い回しをリズムで覚えるという工程が非常に大事です。
普段、参考書で漢文の音読をしっかり行うことで漢文のリズムみたいなものが掴めるので、実際に問題を解いた時に「この選択肢違和感あるな」と違和感に気づけるようになり、正解を導くことができるようになるので、漢文はどちらかというと音で覚えることがかなり重要になってきます。
復習の時に音読をするっていうのはぜひ習慣にしてほしいです。
漢文の勉強ポイント|漢詩
最後にお伝えしたいのは、多くの受験生が苦手意識を持っている漢詩です。
漢詩というのは例えがないので、中国の当時の状況とかを知らないとなかなか解けないのでかなり難易度は高いです。
大抵の問題には前書きで説明してくれている問題があり、漢詩以外の部分から情報を足して理解をしていってほしいのですが、それでもやはり難しいですよね?
漢詩も前半の文章そのものが大ヒントになることが多いので、文読解を正確にし、その内容である程度の全体像を掴めたらおそらく漢詩ではこういうことを歌いたかったんだろうな、こういう気持ちを反映してるんだろうな、などは見えやすくなると思います。
漢詩だけで解釈するのではなく、前後の文章の内容をしっかりと理解することで内容も入ってきやすくなります。
また、漢詩の知識を問う問題は対策すればできるので、そこはしっかりと対策を行い正解したいです。
漢文の勉強ポイント|まとめ
以上が漢文の勉強法になります。
繰り返しになりますが、漢文の勉強では音読を通して漢文のリズムを身につけることが重要になります。
一見難しい科目ですが暗記量は少なく済むので、ぜひ皆さんに漢文を得点源にしてほしいと思います。
漢文の勉強を頑張ってやっていきましょう!