【古文】勉強法全解説!各単元のコツや入試の対策方法も解説しました。

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報国語勉強法【古文】勉強法全解説!各単元のコツや入試の対策方法も解説しました。

皆さんこんにちは武田塾の高田です。
今回は古文の勉強法を全解説していきたいと思います。

皆さん古文どうでしょう?
「古文苦手だよ」
「古文は文章読んでもちんぷんかんぷん意味が分からない」

という受験生がとっても多いです。そのため、今回は、古文はこんな風に勉強していけば成績上がるんだぞ!というところを紹介していきます。

古文は学校の勉強ではそもそもできるようにならない

皆さん、学校でも古文毎週習ってると思いますが、それはどんな授業でしょうか?
多くの学校が教科書の古文の文章を予習として現代語訳をすることを宿題にして、授業では1人ひとり先生が当てていって現代語訳を話してもらう、という風に進められていく古文の授業が多いのではないでしょうか?

古文っていうのは専門家でも意見が分かれるぐらい全部正しく解釈することは不可能だと言われているので、この現代語訳を全部していくという作業これでは古文の成績は上がりません。どうしても知らない単語や知らない情報も混ざおり、一生懸命全訳したところで古文は省略が多くて主語や目的顧客体などが抜けているため、皆さんが限られた試験時間内で入試の古文の文章を正確に全部訳すことは不可能ということにもなります。

古文のポイントは省略を補い古文のストーリーを理解すること

古文を一生懸命現代語訳していっても省略が補えなければ誰がこの動作をしたのかなどがわからず、文章の意味を理解することが難しいので、古文の勉強のポイントは省略を補い古文のストーリーを理解することにあると思ってください。

具体的には最初に登場人物を把握し、この状況でこの動作をしたのはこの人しかいないなどと推測しながら省略を補っていき、他にも敬語を利用すれば主語を特定することはできます。そのため、古文の勉強を始める時はまず古文単語と古典文法の暗記を行って基礎をしっかりと固めていきましょう。

古文単語の暗記で使う参考書としては「読んで見て覚える 重要古文単語315」「新・ゴロゴ古文単語」などがおすすめです。
基本的には英単語と同じように意味を言えるように繰り返し覚えていきましょう。

ただ英単語と違うところとして古文単語の中には真逆の意味を持つ単語があるため、古文単語は1つの単語に対して意味を複数個覚える必要があります。
難しい場合は語呂が付いている古文単語帳がおすすめです。

古文文法の対策

古文文法の参考書で使う参考書は「講義系参考書」「問題集」の2種類です。
講義系参考書の代表例が「富井の古典文法をはじめからていねいに」「岡本梨奈の 1冊読むだけで古典文法の基本&覚え方が面白いほど身につく本」
問題集の方は「古典文法 ステップアップノート」「やさしくわかりやすい 古典文法」などが代表例です。

講義系参考書は古典文法の理屈を教えてくれため、学校の授業の代わりとなり、問題集は実際に古典文法の問題を解いていくためのものになります。

両方覚えるべき場所がまとまっているものもありますが、参考書を読んで理屈を理解し、理屈を理解した次に古典文法を一旦暗記して問題集の問題を解くという流れで古典文法の勉強を進めていてください。

古典文法で主に覚えないといけないものは、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞・助詞などたくさんあるのですが、特に受験生が悩まされるのは助動詞です。助動詞は種類が多くて覚えるべきものも多いので接続・活用・意味の使い分けを覚えればっちりです。

このあたりが古典文法の暗記でつまずくポイントなので、頑張って乗り越えてください!

文法の問題集には最後に識別のパートがあり、識別はそれぞれ判断するポイントがあるのでそこを抑えた上で学習しましょう。文法の問題集は前後のつながりでなんとなくこの形が正解かなと雰囲気で解けてしまいがちなのですが、これは絶対にやめてください。

まずは文法の重要事項をしっかり暗記する、そして問題演習する、この順番で取り組み、各問題については正解の根拠も言えるようになってください。

実際に古文の文章を読んでみよう

ここからは実際に古文の文章を読んでいきます。

その第1段階として古文の文章の読み方を学ぶという段階を踏んでいきましょう。ここで使う参考書の代表例は「富井の古文読解をはじめからていねいに」「岡本梨奈の1冊読むだけで古文の読み方&解き方が面白いほど身につく本」などを使ってください。

古文は省略が多い文章で主語の省略などを見抜いて省略を補いながら文章を読む必要があると上述しましたが、助詞や敬語を活用した読み方など様々な場面における主語の省略を補う方法をこの参考書で学ぶことができます。

古文の文章の読み方を学んだ後は実際に古文の文章を読んできます。

まず最初にやってほしいのは「古文上達 基礎編 45」「岡本梨奈の古文ポラリス」などの優しい文章から読むようにしてください。
ここでの目標は省略を補いながらストーリーを正しく理解することです。

古文の文章を読んでもちんぷんかんぷんな人は頭の中で物語がイメージ化できていないケースが多く、実際に文章を読んだけど何がどうなったの?などのようにストーリーごちゃごちゃという状態が古文の文章を読めてない状態だと思うので、1個の文章を読んだ後にそのストーリーを漫画化してストーリーができたら実際の文章の内容がバッチリわかってるって事になります。

受験生の皆さんが上述の内容を実際にやってみた後に、現代語訳解説と見比べて読み間違えたところを修正していけば確実に読めるようになっていくので、ぜひこのやり方試してください。

共通テスト・日東駒専レベルの問題演習に取り掛かろう

ここからは共通テストや日東駒専レベルの古文の問題演習の問題を解く時に大事な考え方の1つは情報やヒントが詰まっている選択肢を利用することです。
間違いの情報も含まれてはいるのですが、事前に選択肢をある程度読んでおけば読解のための情報やヒントが手に入り文章が読みやすくなります。

そして、もう1つ解く時に使ってほしい考え方が選択肢の傷を探せです。

選択肢同士を比較すると「本文のある部分の解釈で割れてるパターン」というのが存在します。選択肢の傷を探すという方法を利用すると正答率が一気に上がるのでマーク形式の問題を使う大学を受ける、また共通テストを受ける際はこの法を使ってみてください。

MARCHや早稲田などの文章のように難易度がどんどん上がっていけば本文の理解も難しくなり選択肢も切りづらくなるのですが、基本的には問題の難易度が上がってもこのステップを繰り返していくだけで、正確なストーリーを把握して選択肢を消去していくというやり方が確立でき、文章になってもできるようになります。

そのため、読めなかった文章は
「なぜ読めなかったんだろう」
「どこで自分はストーリー把握を間違えてしまったのか」

について振り返り、実際にずれてる箇所を探したりして自分が読み間違えた箇所・考え方・ミスってた場所を探して読み方をどんどんどんどんブラッシュアップしていってください。

古文の記述問題

国公立を志望する方で2次試験で国語古典がある方は記述が含まれていますよね。
よくあるパターンとしては記述で説明する形式の問題もあるのですが、現代語訳の問題も含まれます。

参考書で言うと「国公立標準問題集CanPass古典」「得点奪取古文―記述対策」などの考え方が説明されている参考書で対策できます。
ここでは品詞分解をしっかり行い、品詞分解をちゃんとした上で1個1個忘れないように訳していくという対策方法で行いましょう。

古文の記述は減点方式で採点されるため、訳し忘れてる単語や助動詞・助詞などがあるとどんどんどんどん点数引かれていくので、そうならないように品詞分解をして全ての単語を助動詞・助詞を現代語訳に反映する作業を行ってください。

古文常識はやった方がいいの?

他に古文で多い質問としては「古文常識ってやった方がいいんですか?」という質問なのですが、結論古文常識はやった方がいいです。

古文の世界の常識と現代の常識では全然違うことがあり、古文常識をしっかりと把握できていれば文章を読んだ時に「そういうことね」という風に理解できるエピソードが増える上に、出てくる出来事や出てくるエピソードで古文常識を補っていくっていうこともできます。

文学史と和歌の勉強法

私立の大学だと文学史の問題が出題されるケースがあるので、志望校の過去問は調べ、文学史が出題される場合は特に文学作品を中心に対策しておきましょう。

文学史は時代と作者・ジャンルを答えられるように勉強していれば十分です。
聞かれるパターンは決まっていると思うので、作品名・時代・作者・ジャンルを合わせて覚えるようにしましょう。

もちろん和歌も専門家によってやっぱり解釈が分かれる激ムズ領域で受験生の皆さんがお困りになる領域です。

和歌を絡めた問題は実際は和歌以外の部分の情報から特定できることが多く、前の本文や文章っていうのは正しく読解できればある程度内容というのは決まってくるので、和歌だけに左右されないようにしてください。

和歌を正確に解釈しようと思ったら枕詞や掛け言葉区切れなどの和歌の知識をしっかりとインプットし、いくつか和歌を現代語訳して解釈していくという作業をしていけばある程度はコツが掴めるようになります。

古文の勉強法|まとめ

以上が古文の勉強法になります。

最初は皆さん、「古文はどうやったら成績が上がるんだろう?」という風に、イメージがつかめなかったと思います。
僕が1番伝えたいことは「古文は現代語訳じゃない。省略を補いストーリーを把握することが最重要ポイント」ということです。

古文の勉強法をこの記事・動画を見て大きくチェンジして、古文ができるようになってください!応援してます!

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