英語長文の問題を解いたあと、答え合わせとして丸バツを付けるだけで終わってしまう人が多いですが、英語長文は復習方法次第で成績の伸びが大きく変わります。
本記事では、武田塾の「もりてつ」こと森田先生直伝の復習法をもとに、正しい解き直しのやり方や、和訳に頼らない読み方、単語をまとめるノートの作り方までを解説します。
「長文の復習はいらない」と感じている人ほど、正しい方法を知ることで英語長文が得点源に変わるので、本記事を参考に正しい復習方法を身につけていきましょう!
英語長文の復習方法とは
英語長文の学習では、解く量そのものよりも復習の質が重要です。同じ英語長文を一度解いただけで放置すると、できなかった部分が残り、似た問題が出ても得点につながりません。
「英語長文の復習はいらない、解くだけで十分だよ」と考える人もいますが、解きっぱなしで放置するだけでは実力は伸びていかないものです。

ここでは、「英語長文の復習で何をするのが正しいか」を詳しく解説するので、復習がテキトーになっていたという人は今すぐ自分の復習方法を見直してみましょう。
英語長文の復習はまず解答根拠にこだわる
英語長文の復習で最初に意識したいのは、解答根拠にとことんこだわる方法です。正解した問題でも、その根拠が本当に合っていたのかまで確認しなければ、本当の意味で復習したとはいえません。

たとえば内容一致問題なら、それぞれの選択肢が本文のどこに対応するのか、なぜその答えが正解になるのかを、自分の言葉にして説明できるようにしておきましょう。
武田塾の復習法でも、本文のあてはまる部分に印をつけ、「ここが根拠です」とはっきり示せるところまで仕上げることを大切にしています。

復習で何をするべきか分からないという人は、まず、答えの根拠を自分の言葉で説明することを習慣にすれば、英語長文の復習方法を支える土台になるでしょう。
解き直しで何をする?答え合わせだけでは伸びない
英語長文の解き直しでありがちな失敗は、当たったか外れたかだけを確認して満足してしまうやり方です。

選択問題などで特にありがちですが、解説の和訳をさっと読んで「そうか」と納得した気になっても、できなかった原因に向き合わなければ同じ間違いを繰り返します。
中には「正解だった問題を見直すなんて時間の無駄」と感じる人もいるかもしれませんが、たとえ正解した問題でも「根拠もなく選んだ選択肢が偶然合っていただけ」なら、次は外す可能性があります。
解き直しは答え合わせの延長ではなく、なぜ間違えたのかを自分の手で突き止める作業です。自分の理解が正しかったのか、答えにたどり着くまでのステップを一つずつ確認していくことを意識しましょう。
間違えた問題は自分で根拠を探しに行く
間違えた英語長文の解き直しでは、すぐ解説を読むのではなく、自分で正しい答えの根拠を探しに行く方法が効果的です。

答えが違うとわかった時点でいったん解説を閉じ、本当の根拠はどこにあったのかを自力で探してみましょう。
完全に正解できるまで考え抜く必要はありませんが、ただ解説を眺めるだけでなく、自分の頭でしっかり考えてから解説を読むことで、理解した内容がより記憶に残りやすくなります。
また、自分なりに考えたうえで解説を確認することで、「ここが根拠だったのか」という納得感がぐっと深くなるので、英語長文の復習効果は確実に高まります。
わからない単語と構文をチェックする復習方法
英語長文の復習として何をするかを考えるときに欠かせないのが、全訳と本文を照らし合わせながら、わからなかった単語と構文を一つずつ確認していく作業です。
解き直しで正誤を確認したあとは、本文に戻って意味がとれなかった箇所を洗い出す作業を必ず行いましょう。
知らない単語や表現に印をつけ、文の構造も合わせて確認するのにはとても時間がかかりますが、復習の際に英文を丁寧に読み込む作業が、初見の長文を読む力を高める近道になります。
ここを飛ばして次の英語長文に進んでしまうと、復習の質が下がり、単語と構文の知識の抜けを埋めることができず、いつまでも同じところでつまずいてしまうことになるでしょう。
和訳に頼らず構造を確認する
英語長文が読めない大きな原因は、和訳に頼りきってしまい、解説にある日本語を眺めているだけになってしまっている点です。
わからない一文をすぐ和訳で済ませると、その場では理解した気になっても、初見の英文で再び同じ構文や単語に出会ったときに、その英文を読める力は身についていません。
大切なのは、まず主語や動詞といった構造を自分でとらえたうえで和訳を確認することです。
特に昔の赤本に載っている和訳は精度が低く、日本語として不自然になっているものもあるため、 構造を無視した読み方では意味を取り違えやすく、得点が安定しないでしょう。

和訳はあくまで答え合わせの道具と考え、和訳の確認はあえて後回しにし、まず文の構造をつかむ意識をもつことが、英語を読む力を伸ばします。
知らない単語・表現はその都度覚える
ある程度、基礎が身についている状態であれば、英語長文の中で出会った知らない単語や表現は、その都度覚えるのが最も効果的です。
わからない単語を和訳だけで流して読み進める癖がつくと、覚えている単語はなかなか増えていきません。
単語帳に載っていないから重要ではない、と判断して飛ばしてしまうのは危険な考え方で、武田塾でも、英語長文に出てきた単語をその場で覚えようとする姿勢が、長い目で見て大きな差を生むと考えています。

一度長文に出てきた単語は全て覚えようとすることを習慣とし、英語長文の復習の中に組み込んでいきましょう。
ただし、長文を読みながら覚えるから英単語の暗記はしないというのはご法度です!効率の悪い勉強法になってしまうので、単語や文法などの基礎知識は早々にマスターしてから長文学習を進めましょう。
なお、以下の記事では英語が苦手な人向けの勉強法を解説しています。長文が読めないから英語の勉強が億劫だと感じている人もぜひさんこうにしてみてください。
▶英語が苦手・嫌いな高校生向けに克服するための勉強法を徹底解説
単語帳・ノート・コピーを活用した復習のやり方
英語長文の復習で何をするか迷ったら、単語帳とノート、そして本文のコピーを活用するのがおすすめです。
道具を上手に使い分ければ、同じ英語長文から学べることは大きく増えるので、ここでは単語帳・ノート・コピーという三つの方法を、それぞれ具体的に紹介します。
単語帳に書き足して何度も復習する
英語長文で出会った単語は、使っている単語帳に書き足して復習する方法がおすすめです。
例えば、『システム英単語』を使っているなら、長文で見つけた単語がどこに載っているかを必ず確認し、印をつけておけば、単語帳を何周も繰り返すたびに「あの英語長文に出てきた単語だ」と復習できます。

動詞の変化形や名詞形など、知らなかった意味を欄外に書き足すのも効果的なやり方で、既に覚えた知識に追加する形で記憶に残りやすくなります。
演習で取り組む新しい英語の長文と、普段使っている単語帳を行き来することで、覚えた単語が一気に身についていきます。
わからない単語はノートにまとめる
英語長文を勉強する中で、単語帳に載っていない単語に出会ったときは、専用のノートに整理しておくと後から見返しやすく、復習に効果的です。

ルーズリーフや一冊のノートを用意し、知らなかった単語や表現を書きためていくと、自分だけの弱点ノートができあがります。
試験前の短い時間や、通学中などの隙間時間に活用すると、それがそのまま心強い復習用の教材になってくれるでしょう。
大切なのは、わからないものをどこかにまとめて記録に残し、覚えようとする方法を習慣にすることです。
長文をコピーして根拠と構造を書き込む
英語長文の復習をさらに深めたいなら、演習をする前の問題文をコピーして文の構造や解答の根拠を書き込む方法を取り入れてみましょう。

問題を解く段階からコピーを用意しておけば、解答根拠への印や文の構造を直接書き込みながら、自分の思考の過程を記録しつつ、演習ができます。
わからない単語や表現にも線を引けるため、解き直しのときに見直すべき点が一目で見つかるはずです。
武田塾でもコピーの活用を勧めていて、白黒コピーで十分なので、根拠と構造を書き込んだ一枚を残しておくことで、英語長文の復習がぐっとはかどります。
わからないことをなくしてから音読する
武田塾の復習法でも最後の仕上げとして大切にしているのが音読です。復習し終わった長文を前に、何をするべきか分からないという人は、ぜひ取り入れてみてください。
ここで気を付けなければならないのは、単語も文の構造もあいまいなまま音読しても、意味のわからない英文をなぞるだけで力にはならないということです。
一度解いた英語長文は、単なる和訳だけでなく、単語や熟語、英文の構造も含めて、知らないことが何も残っていない状態に仕上げることを目指しましょう。
復習の最後に音読を置くことで、英語長文の理解が記憶にしっかりと残ると同時に、前から順に意味をとる力や速読力、リスニング力にもつながっていきます。
未完成の長文を残さない
英語長文の復習でよくある失敗が、わからない箇所を残したままにして音読を始めることです。読み取れない文構造や、わからない単語をそのままにすると、未完成のままの英文が積み上がっていきます。

未完成の長文をいくつも抱えたまま先へ進んでも、英語長文の力は伸びないので、まずは目の前の一題を完璧に仕上げる意識を、復習の基本として持っておきましょう。
意味がわかる状態で音読する
音読の効果を引き出すには、構造も単語も理解し、英文の意味が完全にわかる状態にしてから声に出す方法が欠かせません。

意味がわかる状態であれば、英語を前から順に読み取る感覚が自然と身につき、その積み重ねが速読やリスニングの土台になり、英語長文を読むスピードも上がります。
場面を思い浮かべながら読む復習方法
英語長文をただ訳すだけで終わらせないために有効なのが、場面を思い浮かべながら読む方法です。
日本語の文章を読むときに自然と場面が浮かぶように、英語長文でも内容を頭の中で思い描くことで読む力を高めます。

目の前の単語や一文を訳すことに必死になると目の前しか見えなくなり、文章全体の流れを見失いがちです。
特に国公立大学の入試問題レベルの難しい内容で、文章全体の流れについていけないまま読み進める癖を直すためには、段落ごとに立ち止まる方法が役立ちます。
武田塾でも勧めている、段落ごとに要点を短くメモする練習につながるので、本記事を参考にしつつ試してみてください。
ミクロの目とマクロの目を持つ
英語長文を読むときは、文法や語法などの細部を追うミクロの目と、全体をつかむマクロの目の両方が必要で、どちらかの視点だけでは文章全体で何を言いたいのかを見失いかねません。

段落ごとに要点をメモする練習を重ねることで、細かい知識面と同時に、全体像をとらえるマクロの目が少しずつ育っていきます。
たとえば長所が並んだあとに「しかし」のような逆向きの表現が来れば、そのあとにマイナスの内容が続くと予想できるでしょう。
二つの視点を意識して読む方法を取り入れることで、英語長文の内容理解が一段と深められ、長文読解問題の正答率も上げることができます。
内容を予想しながら読む
英語長文の復習が一通り終わったら、内容を予想しながら読み直す方法を取り入れてみるのも効果的でしょう。

すでに解いた文章でも、段落と段落のつながりや、筆者がプラスとマイナスのどちらを述べたいのかを意識して、初見のつもりで話の展開を予想しながら読みます。
予想しながら読む練習を重ねると、初めて出会う英語長文でも展開を追いやすくなり、入試問題のような難しいテーマを扱う長文でも話の流れを追いやすくなります。
1人作戦会議で弱点を復習する
ここまで解説した復習方法を実践できていれば、あなたが解き直した英語長文は丸裸の状態になっているはずです。ここまできて最後に何をするかというと、自分の弱点を洗い出す1人作戦会議です。

英語長文の解き直しのたびに、単語が抜けていたのか、構文の意味がとれなかったのかなど、自分に足りなかったものは何かを振り返り、次の対策へつなげましょう。
気づいた弱点を放置したままでは、いくら英語長文を解いても成績は伸びていきませんので、その弱点を克服するためにどんな教材に取り組んだらよいか考えましょう。
武田塾が勧める1人作戦会議は、解きっぱなしを防ぎ、英語長文の復習を確実に前へ進めてくれます。
長文だけの勉強では成績は伸びない
英語長文だけをひたすら解けば成績が伸びると思い込むのは、よくある勘違い。知識が足りないまま長文演習を重ねても、土台がない場所に積み上げることはできません。

「英語長文さえ解けば他はいらない」という発想では、単語・熟語・文法・構文・英文解釈のどこに弱点があるかわからず、必要な基礎がいつまでも埋まりません。
長文演習と並行して弱点分野の復習を進める方法は、遠回りに見えて実は、最も確実な近道なのです。
「文法問題はいらない」「多読でいい」は危険な思い込み
入試は英語長文しか出ないから文法問題の対策はいらない、という声をよく耳にしますが、長文は文法や熟語の知識の詰め合わせであるため、長文を理解するためには土台となる文法の理解が必須です。

また、多読さえすれば力がつくから一つひとつの復習はいらない、という考え方も、限られた受験期間では危険です。
単語の暗記はいらないと考える人もいますが、出会った単語を意識して覚えなければ、覚えている単語はいつまでも増えていきません。

入試まで数か月という状況で多読だけに頼る方法では、単語も文法も間に合わなくなるでしょう。
【もりてつ直伝】英語長文の復習方法|まとめ
英語長文は、解いて終わりにするのではなく、復習の方法次第で得点力が大きく変わります。
本記事では、武田塾のもりてつ直伝の復習法をもとに、英語長文を得点源に変えるやり方を紹介しました。
解き直しで何をするのかに始まり、和訳に頼らない読み方やノートの作り方まで、身につけたい方法はたくさんあります。
要点を整理すると、復習で意識したいのは次のポイントです。
- 解答根拠:当たり外れで終わらせず、本文のどこが根拠かを自分の言葉で説明する
- 音読:わからないことをなくし、意味がわかる状態で声に出す
- 弱点対策:1人作戦会議で穴を見つけ、復習はいらないという思い込みを捨てる
英語長文の復習はいらないと考えず、紹介した方法を一つずつ実践すれば、英語長文は必ず得点源に変わっていくはずです。
まず何をするか迷ったら、武田塾の無料受験相談で勉強の方針を相談してみるのも効果的なので、自分の勉強法を見直す良い機会としてぜひお気軽にお申込みください!








