英文和訳は、私立大学や国公立大学の二次試験で頻出の問題形式の一つです。
正確に和訳する力を身につけることで、他の受験生と差をつけることができます。
しかし、ただ単に英単語の意味を知っているだけでは、高得点を取ることは難しいでしょう。
本記事では、英文和訳の効果的な勉強方法や注意点について詳しく解説していきます。
英文和訳の勉強の流れ
英文和訳は私立大学や国公立大学の二次試験などで必ずと言って良いほど出題される問題であり、対策が重要となります。
まずは、英文和訳の勉強方法について詳しく解説していきます。
勉強の流れ①:英文をそのまま日本語に直す
英文和訳の勉強で最初の行うことは、英文をそのまま日本語に直すことです。
まずは、指定された文章を英語から日本語に直訳することから始めます。
この際、文脈や自然な日本語の流れは気にせず、できるだけ忠実に英語を日本語に置き換えていきます。
勉強の流れ②:直した英文を文脈に合わせて読みやすい文章に直す
英文をそのまま日本語に直したら、次に行うのは直した英文を文脈や読みやすい文章に直すことです。
最初に英語から日本語にそのまま直訳した文章を、文脈に合わせて読みやすい日本語に修正していきます。
英語から日本語に直訳する作業は、単語の意味がある程度分かれば難しくありませんが、文脈を理解し、不自然にならない日本語に直すには慣れが必要です。
一度解いたら必ず解答を確認し、どこを間違えたのか、もっと適切な表現はなかったのかをしっかり復習するようにしましょう。
勉強の流れ③:自分で英文を作る練習をしてみる
英文和訳で不自然なく文脈に合わせた文章を作れるようになったら、自分で英文を作る練習をすることをおすすめします。
自分で作った日本語の文章を英語に直すことで、適切な英文にするためのプロセスを学ぶことができます。
また、この練習は英作文の対策にもつながるため、効果的な学習方法の一つです。
高得点を狙いたい方におすすめの勉強方法
英文和訳は完璧に意図に沿って和訳できていないと完答することはできず、減点されてしまいます。
ここでは完答を目指し、減点を無くしたい方におすすめの勉強方法について紹介していきます。
構文を暗記する
大学入試の英文和訳では、変わった使い方をする構文やイディオムが含まれた文章が出題されることがよくあります。
これらの構文やイディオムを理解していないと、正確に和訳することが難しくなり、問題を完答できない可能性が高いです。
そのため、長文読解の際に出てきた構文やイディオムは、必ず参考書などを活用して復習することが重要です。
英文和訳の勉強では、構文を暗記することを意識し、確実に理解を深めていきましょう。
単語の複数の意味を暗記する
英単語には複数の意味を持つものが多く、英文和訳の問題では一般的ではない意味が問われることもあります。
そのため、単語の意味を一つだけ覚えるのではなく、細かい意味まで確認しておくことが重要です。
1つの訳しか覚えていないと、本来とは違う意味に和訳してしまう可能性があります。
英文和訳の対策として、単語を覚える際はできるだけ多くの意味を意識しながら学習を進めましょう。
英文和訳の注意点
英文和訳の勉強方法についてご紹介してきましたが、英文を和訳する際にはいくつか注意点があります。
英文和訳の問題を解く際は以下のことに注意して問題を解くようにしましょう。
カタカナ英語に気を付ける
日常的に使われるカタカナ英語と、実際の英語の意味が異なる場合が多くあります。
そのため、英文和訳の際にカタカナ英語の感覚で訳してしまうと、文脈に合わず減点の原因になることもあります。
特に、普段何気なく使っている言葉ほど誤訳しやすいため、正しい意味をしっかり確認することが大切です。
英文和訳の対策として、カタカナ英語の元の英語表現とその正しい意味を意識して学習を進めましょう。
直訳はしないようにする
英文をそのまま直訳すると、不自然な日本語になったり、意味が通らなくなってしまうことがあります。
また、文脈に合った表現になっていない場合、正しく訳せていても減点される可能性があります。
英語と日本語では語順や表現の仕方が異なるため、単語単位で訳すのではなく、文章全体の意味を捉えることが重要です。
和訳後に読み直し、文脈に合った自然な日本語になっているかを必ず確認しましょう。
英文和訳におすすめの参考書
英文和訳を対策する時は参考書が必須となりますが、参考書選びに困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
以下では、おすすめの英文和訳対策ができる参考書にを2つ紹介していきます。
おすすめの参考書:入門 英文解釈の技術70
最初におすすめするのは「入門 英文解釈の技術70」です。
「入門 英文解釈の技術70」は、英語の構文のSVOCを読み取る力を養うことができる参考書です。
見開き1ページにあるテーマについての長文が掲載されている構成となっており、その文章についての解説や構文、和訳が一目で分かるようになっています。
また、多種多様なテーマから成る文章は見ていても楽しく、モチベーションを継続して取り組むことができるのも大きなメリットとなっています。
おすすめの参考書:英文和訳演習シリーズ
次におすすめするのは「英文和訳演習シリーズ」です。
「英文和訳演習シリーズ」は入門、基礎、中級、上級編の4つのレベルに分かれているので、徐々に力を付けていくことが可能であり、短期間で終わらせられるような作りとなっています。
英文和訳は自分で採点するのが難しいですが、英文和訳演習シリーズでは採点基準が詳しく掲載されているので、細かいミスでの減点を無くしていくことができます。
大学受験英文和訳の勉強方法についてご紹介|まとめ
本記事では英文和訳の勉強方法や対策する際の注意点について詳しく解説しました。
英文和訳は英文をそのまま和訳するのでは、日本語の文が不自然になってしまうので、日本語にした時に自然な文になるように気を付けましょう。
また、英文和訳で問われるイディオムや単語を対策しておくことで、英文和訳はもちろんのこと文法や長文読解の対策にも繋がります。
当サイトでは、英語だけではなく他の科目の参考書の解説や、勉強方法についてのコラムも掲載しているので気になる方はそちらもチェックしてみてください。