上記の動画で解説しているシステム英単語《改訂新版》は旧版となります。
<目次>
単語を効率良く覚えるなら『システム英単語《5訂版》』が1番おすすめ
『システム英単語《5訂版》』はどのレベルまで対応できる?
『システム英単語《5訂版》』を使った勉強方法
他の単語集と『システム英単語《5訂版》』の違い
『システム英単語《改訂新版》』から『システム英単語《5訂版》』に買い替えた方が良いのか?!
『システム英単語《5訂版》』について|まとめ
科目 | 英語 |
著者 | 霜 康司・刀祢 雅彦 |
出版社 | 駿台文庫 |
目的 | 英単語・英熟語 |
対象者 | 共通テスト8割以上レベルの英単語を手っ取り早く覚えたい高校生 |
難易度 | 共通テスト~早慶レベル |
ページ数 | 404ページ |
内容量 | 必出単語2000語・多義語180語 |
使用期間 | 高1~受験直前 |
ジャンル | 単語・熟語集 |
発売日 | 2019/11/10 |
定価 | 本体 1000円+税 |
ISBNコード | 978-4-7961-1137-9 |
サイズ | B6判 |
・おすすめポイント
レベル別・出題頻度順に並んでいるため効率が良い
・注意点
CDは別売りで何版か出ているため、本の版数と違うCDを買わないように注意!
単語を効率良く覚えるなら『システム英単語』が1番おすすめ
今回紹介する『システム英単語《5訂版》』は、大学受験対策の単語集として最もおすすめできる1冊です。
英語に苦手意識がある方もまずはこの1冊をしっかり仕上げるだけで、単語力についてはほぼ困らないというレベルまで
効率良く語彙力を強化できます。ただ、英単語の基礎の基礎に不安がある方は『システム英単語Basic《5訂版》』から使ってみるのも良いでしょう。
『システム英単語《5訂版》』を作成するにあたり、「大学入試の過去の25年分の問題・全国の高校入試で使われた10年分の問題・これまでの各種資格で公開されている試験の全問題」などの膨大なデータを使っており、しっかり近年の出題傾向を分析して作られた1冊です。
教材の構成としては、良く出る単語やレベル別に簡単な単語から難しい単語が順番に並んでおり、英単語・意味・コロケーション(頻繁に使われる簡単な言い回し)が記載されています。
頻出順やレベル順に並んでいることで、自分の学びたい単語や箇所から始めることができるため初めから解いていかずに済み、自分に合わせて量や時間を変えることが可能です。
これから「どういったレベルまでの単語をマスターできるのか?」「どんな風に勉強を進めていったら良いのか?」といったポイントについて詳しく解説していきます。
『システム英単語《5訂版》』はどのレベルまで対応できる?
『システム英単語《5訂版》』に掲載されている単語を全てマスターしておけば、ほとんどの大学受験に出てくる英単語で困ることは無くなります。
『システム英単語《5訂版》』は2000個の単語と1単語に複数の意味がある多義語が180個載っており、他の単語集と比べても一般的な分量です。共通テストはもちろん、MARCH・早慶でも易しめの学部であれば『システム英単語《5訂版》』で十分対応できます。
それ以上のレベルを目指すのであれば、まずこの1冊をしっかりやって英単語の基礎力を身に付けてから、次の1冊としてより難易度の高い単語帳で自分が知らない単語だけピックアップして覚えるのが効果的です。
なお難易度順の構成のため、「1章と2章が共通テストレベル・3章がMARCHや国公立受験に必要なレベル・4章が早慶や難関大レベルの単語・5章が多義語」という順番になっています。
自分が到達したいレベルに合わせて、必要な単語をまとめて覚えられるのが『システム英単語《5訂版》』の特長です。
『システム英単語《5訂版》』を使った勉強方法
1日に100~150単語のペースでスピーディーに覚えていくことをおすすめします。
単語帳を勉強するときは『システム英単語《5訂版》』に限らず、ある程度集中して一気に覚えていくやり方をすると効率が良いです。
時間をかけて単語を覚えているとどんどん忘れていってしまうため、1日に何個覚えるか決めてその量を毎日しっかり覚えていくのをおすすめします。なお1日150個暗記するペースで進めると、単語と熟語が1~2か月でマスターすることが可能です。
共通テストレベルだけであればもっと早く終わるため、「とりあえず単語を何とかしたい!」という方であれば『システム英単語《5訂版》』を強くおすすめします。
具体的な暗記の手順としては、まず赤字の意味を1つ答えられるようにしてください。そして1度完璧になったあとも定期的に復習し、ずっと正解率を保てるようにするのがポイントです。
覚えているか確認する方法としては、覚えた範囲の中からランダムに10個選んで、意味が正しく言えたかどうかで正解率をチェックするのが良いでしょう。
また、『システム英単語《5訂版》』には別売りのCDがあります。
無料で音声をダウンロードできる単語の発音を聞くことは可能ですが、有料のダウンロード版では単語ではなくミニマルフレーズで収録されているため、単語だけでなく文章になったときの微妙な発音の違いを知ることが可能です。
さらに無料版は(アメリカ英語→日本語訳→イギリス英語)での再生ですが、有料版では(アメリカ英語→日本語訳→アメリカ英語→イギリス英語)の順番で計3回同じフレーズが繰り返されるため、文法や言い回しの勉強もすることができます。
ですが、単語を覚えるのにあまり時間をかけすぎるのはおすすめできません。
英語の勉強で大切なのは文法で合ったり長文の読解のため、あくまでもそれらの勉強をしていないスキマ時間などで毎日コツコツ続けていくのが良いでしょう。
他の単語集と『システム英単語《5訂版》』の違い
実はどの単語集も共通テストレベルくらいまでの英単語であれば、ほとんどが共通しています。
それゆえどの単語集も似たり寄ったりなのですが、『システム英単語《5訂版》』の良いところはそれ以上のレベルでの出題頻度が高いものがよく掲載されているという点です。
そのため、過去問などを解いているときに「『システム英単語《5訂版》』で出てきたフレーズが文章の中にそのまま出てきた!」となるケースが増えるでしょう。
『システム英単語《5訂版》』にはミニマルフレーズというものがあり、ミニマルフレーズは長い1文ではなく最小限の単語数に抑えられたフレーズになっているため、覚えやすく応用が利かせられるようになっています。
また、リスニングの問題でもミニマルフレーズがそのまま聞き取れたりするため、そういう面でも類似の単語集と比べておすすめできる単語集です。
なお、『システム英単語《5訂版》』を覚えきったあとは、速読英単語などで知らない単語だけピックアップして弱点を補強したり、『DUO』『リンガメタリカ』『速読英単語2 上級編』『鉄壁』などの上級の単語集を使ってさらにボキャブラリーを増やすのが良いでしょう。
1度『システム英単語《5訂版》』に出てきている単語がマスターできてしまえば、それ以外の単語集も比較的スムーズにマスターできるはずです。
『システム英単語《改訂新版》』から『システム英単語《5訂版》』に買い替えた方が良いのか?!
この記事を読んでる方の中には『システム英単語《改訂新版》』を持っている・使っている方もいるのではないでしょうか。
そういった方はこの記事を読んで「買い替えた方が良いのかな?」と悩んでいるはずです。ここからはそんな疑問にお答えするため、ぜひご自身に合った方を選んでください。
『システム英単語《5訂版》』は『システム英単語《改訂新版》』が発売されて8年後に発売されて英単語集になっており、『システム英単語《5訂版》』を作成するときに使われたデータは最新の入試問題も含まれています。
では、問題数で言うとどのくらい違うのかというと、約100単語新しく収録されており、全体の数で表すと全体の約5%です。
実際、大きく変化はしておらずこの数字を見て少ないと感じる方もいるかもしれませんが、8年の時を経て最新の入試問題などのデータから作成されているため、近年の入試の傾向も変化して学ぶべき単語が変化したということではないでしょうか。
ただ、単語の数だけでなく頻出順に並んでいた単語の順番も変化しているため、単語だけでなくどの単語が良く出るのか知ることが可能です。
新しい物を使って勉強したいという方や受験時期後半に不安材料を残しておきたくないという方は買い替えることをおすすめします。
『システム英単語《5訂版》』について|まとめ
英語に苦手意識がある方もこれから受験英語を覚えていこうという方も、『システム英単語《5訂版》』を使うことをおすすめします。
『システム英単語《5訂版》』は、膨大な最新の出題傾向などを見ながら作られた単語帳のため多くの方が使えるようになっており、辞書代わりとしても使うことができる単語帳です。
当初は1語1訳形式の単語集の中ではベストな1冊と言えますし、単語を覚えるという目的に特化するのであれば、この教材ほど効率良く英単語を暗記できるものはありません。
なお、機械的な丸暗記ではなく文章の中でのニュアンスや背景の知識などがあった方が分かりやすいという英語力に自信がある方は、『DUO』『リンガメタリカ』『速読英単語2 上級編』『鉄壁』といった教材の方が向いています。
そうではなくて、とにかく単語量重視という場合には『システム英単語《5訂版》』を使って勉強しましょう。
さらに、当初特有のミニマルフレーズといった最小限のフレーズが学べるため、ミニマルフレーズで覚えておくことで穴埋め問題やリスニングで「聞いたことがある」「見たことがある」と自分の知識に引っ掛かりやすくなります。
またCDは別売りですが、一緒に使うことで文法や言い回しを勉強できるだけでなくシャドーイングもできるため、効率良く同時に勉強したい方はCDを使ってみてはいかがでしょうか。
これ1冊を仕上げれば早慶の難しい学部以外はほとんど対応可能になるため、スキマ時間なども上手く利用してぜひ『システム英単語《5訂版》』を使って頑張ってください!