科目 | 化学 |
出版社 | 学研プラス |
目的 | 化学の基本理解 |
対象者 | 化学が苦手な人 |
難易度 | 基本レベル |
分量 | 392ページ、318ページ、485ページ |
使用期間 | 高1高2~高3夏休みいっぱいごろまで |
ジャンル | 化学参考書 |
・具体的なオススメポイント
イラストやたとえ話を多用した分かりやすい解説
・注意点
別途、問題集を解いて演習を行うこと
化学が苦手でも分かりやすく理解できる『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』
『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』は、イラストや具体例を用いて高校化学を分かりやすく説明してくれる参考書のため、化学が苦手な人や化学初学者でも楽しく学ぶことができます。
『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』の表紙は、子ども向けの漫画のような可愛いイラストに溢れているため、内容が簡単すぎて大学入試向けの参考書には向いていないのではないかと勘違いしてしまう人も多いですが、実際には高校の化学で扱う基礎的な事項を全て網羅している本格的な参考書となっています。
この参考書はタイトルの通り、宇宙一分かりやすいと言っても過言ではないくらい優れた教材で、難易度は低めです。
文系の人で化学を共通テストを利用する人や理系の人でも化学に苦手意識があるという人は、是非この教材を活用してください。この記事では、『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』の詳しい特徴と学習方法のポイントなどについてご紹介していきます。
『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』は理論、無機、有機の3冊が含まれる
高校で習う化学は、理論化学と無機化学そして有機化学という3つの分野に分かれており、高校ではそれぞれの分野をマスターする必要があります。『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』は、それぞれの分野に対して1冊ずつ教材が出版されているため、どの分野も分かりやすく学ぶことが可能です。
理論化学の教材では、化学で登場する様々な数値の計算方法について扱っており、理論化学で扱われる計算方法は無機化学や有機化学の途中計算にも利用することが多いため、しっかりマスターしておくことがおすすめです。
そして無機化学では、主に無機物と呼ばれる物質の性質や反応式について扱っており、有機化学は無機物よりも複雑な構造物有機物の性質や反応式について学ぶという内容です。
化学は物理と違い、目に見えない世界の抽象的な考え方を扱う必要があるため、しっかりと理解していないと自分が今何を計算しているのか分からなくなってしまいます。
その点『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』では抽象的な内容を例え話やイラストなどを使って分かりやすく解説してくれているため、具体的なイメージを持って化学の内容を理解することが可能です。教科書や他の参考書と比べるとイラストも多く読みやすい内容となっているため、是理論化学・無機化学・有機化学の3つの分野を順番にマスターしていきましょう。
他の化学の参考書と比べて噛み砕かれた説明が『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』の特徴
高校の化学の参考書として、人気が高い別の教材との比較情報をここではご紹介します。『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』以外にも高校の化学をわかりやすく解説した教材はいくつかあり、例えば 『鎌田の理論化学の講義』や『岡野の化学をはじめからていねいに』などが有名です。
『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』と同じく上記の参考書も講義形式で語りかけるような口調となっているため、化学の教科書で勉強するのが苦手な人や化学初学者であってもスムーズに勉強を進めることができますが、説明が文字情報が中心となっているため漫画や例え話を多く使って解説をしてくれる『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』の方が分かりやすいです。
『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』はイラストに多くのスペースが割かれているため、ページ数のボリュームはどうしても他の教材と比べるとより多く、分厚くなっていしまいます。
ただし、ページのボリュームがあるからと言って読み終えるのに時間がかかるわけではなく、1日に進められるページ数も他の教材より多く早いと考えて大丈夫です。
これから化学の学習を進めようとしている方はいくつかの基本的な参考書を実際に目を通してみて、自分が勉強しやすそうだと感じるものを選ぶようにしましょう。
別冊の問題集などを活用して演習形式の学習も進めよう
『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』は、化学の教科書に載っているような基本的な内容をきちんとマスターできる参考書のため、この教材の中には入試でよく出題されるような化学の問題はほとんど含まれておらず、あくまでも内容をインプットする教材としての位置付けになっています。
そのため、別冊の問題集や他の化学の入試向け問題集を使って『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』で覚えた知識がきちんと活用できるかどうかをチェックしていくことがおすすめです。また問題集を使った学習をする際には、『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』で1つの単元を終えるたびに、その分野に関する問題を解き知識を深めてください。
なぜならば、『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』の全ての内容を一通り読んでから問題演習に取り組もうとすると最初の方に読んだ内容を忘れており、2度手間になってしまうためです。
1つの単元に関する内容理解が済んだら、その直後に問題演習を解くという流れで勉強することをおすすめします。徐々に難しい問題にチャレンジをしていき、最終的には志望する大学の化学の過去問を繰り返し練習するようにしましょう。
まとめ
化学が苦手な人や化学初学者でも高校化学の基礎がマスターできる『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』についてご紹介しました。この教材は可愛いイラストが多く載っていますが、中身は本格的な参考書となっています。
また、ただ漫画が書かれているだけでなく抽象的で理解しづらい化学の現象について、漫画やイラスト、具体例などを使って分かりやすく解説されているのが特徴になっており、高校で習う化学の基本的な知識については『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』を全てマスターすることができます。
化学の教科書を読んでも今1つ内容が理解できない人や、頑張って勉強しているのになかなか化学の点が上がらず悩んでいる人は是非『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』 を使って学習に取り組んでみてください。
この教材で基本的な考え方を理解した後は、必ず他の問題集を使って演習形式の学習を進めるようにしましょう。『宇宙一わかりやすい高校化学シリーズ』の1つ1つの単元を順番にマスターしていき、大学入試に必要な科学の力を身につけていってください。