大学名 | 上智大学 | 明治大学 |
入試科目 | 英語 | 英語 |
試験時間 | 90分 | 70分 |
配点 | 150/350 | 150/350 |
大問構成 | 大問1:会話文長文問題、2~6:長文読解問題、7:文法語彙問題、8:長文読解問題 | 大問1~2:長文読解問題、3~4:会話文問題 |
特徴 | 速読力、英文に慣れが必要 | オーソドックスなので取り組みやすい |
上智大学は早慶とMARCHの間の難易度、明治はMARCHの中でも難しいというイメージがあります。この2校から上智大学経済学部経営学科と明治大学経営学部の英語を比較します。
スタンダードな明治大学と独自で難易度の高い上智大学
難関校を目指す受験生にとって、MARCHレベルの問題を解けるようになることがひとつの目標になっているでしょう。上智大学はMARCHレベルを超えて、早慶レベルの間の難易度というイメージがあり、明治大学はMARCHレベルでも難易度が高いと言われています。
同じ経営学部で難易度が近いと思われる2校のため併願する受験生も多いでしょう。とはいえ、上智大学ではどの学部学科でも英語の入試問題が難しいことで有名。難易度の高い長文を速く読め、問題の難易度を素早く判断できる人が有利になるでしょう。明治大学経営学部では、会話文が得意、あるいはオーソドックスな出題傾向で確実に得点を狙える人が有利になります。
圧倒的に量が多い上智大学経済学部経営学科
上智大学経済学部経営学科では、350点満点中、英語は150点の配点。試験時間90分に8問の大問が出題されます。大問1が会話文の長文問題、大問2から大問6では長文読解問題、大問7では文法語彙問題、大問8は長文読解問題という構成。
共通テストと比べると試験時間は10分だけ長いにも関わらず、圧倒的に問題量が多いです。90分で大問8題なので、大問ひとつあたりにかけられる時間は10分程度になります。そのうえ設問数も70問から75問ほど。
問題文の大半が長文であり、読む分量、解答する分量ともにかなり厳しい設定です。さらに問題文も英語で記述されているなど、試験時間の間ずっと英語を読んでいるような状態。英文を速く読むだけではなく、読み続けるだけの耐性も必要です。
オーソドックスな傾向の明治大学経営学部
明治大学経営学部は、上智大学と同様に350点満点中、英語の配点は150点。試験時間は70分に設定されています。大問は4つ出題され、大問1と大問2が長文読解問題、大問3と大問4が会話文問題という形式です。
上智大学の英語と比較すると少なく感じますが、明治大学の分量は標準的なもの。大きな特徴としては会話文が大問で2題出題されているところ。
大問3では短い会話文、大問4では長めのボリュームのある小文形式の会話文問題が出題されています。問題の半分が会話文で構成されているほどなので、会話文問題のへの対策が非常に効果的です。上智大学同様、ほとんどの時間で英文を読んでいる状態になるため、やはり英文を読み慣れている必要があります。
速読力を鍛える必要がある上智大学経済学部経営学科
上智大学の過去問に初めて取り組むと、90分の試験時間を30分以上オーバーしても終わらないという受験生がいるほど。とにかく読まなければならない英文が多いため、速読力を鍛えなければなりません。
一方で、どの問題が解けるか、解けないかを判断することも必要。数学ではよく行うことですが、難しい問題や苦手な問題は後回しにしたり、最悪の場合はその問題を捨てて自分の獲得出来る最大の点数を目指すのもひとつの手です。ただ漠然と問題を解くだけではなく、英文を英語のまま理解するくらいまで読解力を高める意識を持って勉強する必要があります。
丁寧に高得点を狙う必要がある明治大学経営学部
明治大学経営学部の問題は、MARCHレベルの対策をひと通り終えた受験生でも難しいと感じる人が多くいます。つまり、明治大学経営学部の問題が十分に解けるようになるにはMARCHレベルのすべての問題への対応が完成するレベルである必要があるといえます。
とはいえ出題傾向はオーソドックスなので取り組みやすいと言えるでしょう。長文読解では内容一致も出題されますが、空所補充問題や文法の知識を試す問題が比較的多め。文法や語法、単語・熟語などの基礎知識はしっかり確認しておく必要があります。
初めて明治大学経営学部の問題を取り組んで「難しいと思わない」人にとっては、早慶レベルがスムーズに進められる傾向があります。そういった意味では、難関大学を狙う受験生にとっては、必ず明治大学経営学部の問題は対応できるようになっておきたいレベルであるといえます。
まとめ
上智大学の英語には独特の難しさがあります。読まなければならない英文の量が多いため、速読力を身につけて英文に十分慣れている必要があります。一方で、明治大学経営学部は入試問題としてはスタンダードな出題形式。基礎的な知識を充実させて、確実に高得点を狙っていく必要があります。
このように、MARCHレベルを含む難関大学と言われるような大学では、独自の形式の問題が出題されたり、高いレベルの能力を要求されることもあります。
難関大学を受験する場合でもMARCHレベルの問題への十分な対応力が固まっていれば、対応していけるのも事実。難関大学の受験を考えている場合には、各大学独自の出題傾向を確認するとともに、MARCHレベルは完成を目指しましょう。