記述式の関西学院大学とマーク式の立命館大学の理系数学の入試問題比較

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大学名 関西学院大学理系学部 立命館大学理系学部
入試科目 数学 数学
試験時間 90分 100分
配点 数理学科150/400、それ以外150/450 200/550
大問構成 1〜3: 答えのみ記述、4: 完全記述 大問3題全てマーク式
特徴 オーソドックスで解きやすい問題。微積・ベクトル 誘導に乗る形式。複雑でひねりのある問題

関関同立の中でも、同志社大学に続くNo.2を争うイメージのある関西学院大学と立命館大学。

難易度に大差がないと言えますが、出題形式に大きく違いがあります。出題形式の違いで得意不得意が出やすい2校の理系数学を比較していきます。

難易度は同等、しかし出題形式が違う両校

関西学院大学と立命館大学はどちらも人気があり、どっちが難しいか、どっちが受かりやすいか、という比較対象に上りやすい2校です。難易度の点ではどちらも同じようなレベルですが、出題形式が違います。

関西学院大学は全て記述式で出題され、基礎から標準的な問題を最初から最後まで丁寧に解き切る力が必要です。

一方で、立命館大学は全てマーク式の解答方式で出題されています。共通テストの数学のように、誘導に乗ったり、問題文や前問の解答など散りばめられたヒントをもとに途中経過を埋めていく形式への対応が求められます。

この2校のどちらかを選ぶとすれば、難易度よりも出題形式や解答方式への対応力、出題形式や解答方式への得意不得意を考慮しなければなりません。

全て記述式の関西学院大学

関西学院大学の全学部日程、理工学部数理学科以外では450点満点中の150点、数理学科では500点満点中の200点が数学の配点。90分で大問が4問出題されます。

大問1、2、3は答えのみを記述して、大問4では解答全てを記述する形式で出題されます。問題はオーソドックスなものが出題され、時間的にそれほど厳しくないのが特徴で、実力次第では丁寧に解くだけでも高得点が狙えます。

ひねりのある問題も多くはないため、ミスをしなければ得点を重ねることが出来る問題が設定されています。

微分・積分とベクトルが頻出されるところも、記述式の私立大学の理系数学入試としてはオーソドックスな部類に入るでしょう。微分・積分とベクトルを含めた、基礎から標準的な問題が中心の記述式の問題にミスなく対応することが求められます。

全てマーク式の立命館大学

立命館大学では、数学の配点は300満点中100点。全てマーク式で解答する形式で大問3題が出題され、試験時間は100分です。

共通テストの出題形式と似ていて、誘導に従いながら途中過程を埋めていき最終的な答えを導き出すようになっています。

試験時間100分に対して大問が3つしかないことから分かるように、大問1つが長く、複雑なのが特徴です。共通テストの難易度を上げたような印象で、独自の問題で構成されています。

その一方で問題文が長い分だけ与えられる情報も多いことから、散りばめられたヒントから解き方の流れを予測して答えを導くことができるのも特徴的な部分です。

理系数学のオーソドックスな対策で対応できる関西学院大学

関西学院大学の理系数学は、一番難易度が高い問題でもMARCHレベルや、『理系数学 入試の核心』といった参考書で取り上げられるレベルのものです。

多くは、日大レベルの基礎的な問題や、『チャート式解法と演習数学』などで取り上げられる難易度の問題が解ければ十分に対応できます。

このような問題は理系学部への受験を考えている受験生であれば取り組んだことのあるレベルでしょう。つまり理系数学としてオーソドックスな問題で構成されているため、解ける問題を取りこぼさずに確実に解き切る力を身につければ十分な点数を取れる試験内容です。

日常的な勉強がそのまま対策になりますが、ミスなく得点を積み重ねていくことが目標になります。

専用の対策をする必要のある立命館大学

立命館大学の数学は独特で、専用の対策をする必要があります。

出題形式としては共通テストの対策で触れることができますが、過去問などに取り組んで問題に慣れておく必要があります。初見では難しく感じるでしょう。

大問のひとつひとつが長い一方で試験時間も長いので、問題の中から周辺情報や前提条件などの与えられた情報を駆使して、解き方を推測しながら解き進めていくことも可能です。

記述式のように白紙の解答用紙に1から解答を構成していくより、誘導に乗ったり、与えられた情報を駆使して解き方を考えることが得意だという受験生もいるでしょう。そう言った点では、得意不得意が出やすい問題の構成であると言えます。

まとめ

関西学院大学と立命館大学と両校の比較をしてわかることは、問題のそのものの難易度や内容よりも出題形式によって難易度が変わるということでしょう。

参考書などを使った日々の勉強と同時に、受験を考えている大学の過去問を実際に解いてみることで、それぞれの大学の出題形式に慣れる必要があります。色々な出題形式に触れることで実力をアップさせるというメリットもあります。

各校の対策をしっかり行い、問題を確実に解き切って得点を積み重ねられるようにしていきましょう。

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