設問数の多い千葉大学と自由作文のある筑波大学の英語の入試問題比較解説

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大学名 千葉大学 筑波大学
入試科目 英語 英語
試験時間 90分 120分
配点 学部により異なる 学部により異なる
大問構成 1: 長文、2: 長文、3: 和文英訳 1: 長文、2: 長文、3: 自由英作文
特徴 時間に対して分量が多い。英作文の小問集合。 知識系を問う問題。論理的な構成が必要な英作文。

関東にある国公立大学として地方から東京近郊の大学に行きたいという受験生にとって千葉大学と筑波大学は非常に人気があります。

千葉大学と筑波大学では英語の出題傾向に大きな違いが見られるため、受験の際の対策には注意が必要です。

向き不向きが出やすい問題構成の2校

千葉大学と筑波大学の英語の問題を比較したとき、受験生への向き不向きが大きく出やすい問題構成だと言えます。千葉大学では短い時間内でたくさんの量をこなす必要があり、筑波大学では私立大学で出題されるような文法や構文知識や論理的な文章の英作文など、じっくり取り組む必要のある出題傾向があります。

一見すると千葉大学の方が簡単に感じられるかもしれませんが、スピーディーに処理する能力が問われる部分が難しいと言えます。逆に筑波大学では豊富な文法知識が必要な反面、理論的な構成に時間をかけて問題を解くことができます。

受験する上では向き不向き、得意不得意がどうであるかを考えることはもちろんのこと、それぞれの問題に対応できるような対策をとることが重要です。

短時間でたくさんの設問数を処理する千葉大学

千葉大学の英語の入試問題は、90分間で大問3題。そのうち大問1と大問2が長文読解問題で大問3が和文英訳問題という構成です。2題の長文ともに長く単語数が多く、設問もほぼ記述となっていることが特徴です。

和文英訳では、解答に長い文章を書くことを要求されないものの設問数が多く設定されています。英作文では単に英作文をするのではなく、さまざまなパターンやテーマについて短い英文を書くという、英作文の小問集合のような形式が特徴です。

パッと見る限りでは簡単そうに見えますが、とにかく読む量も設問数も多い。90分の回答時間を考えると、長めで単語数の多い長文を2本読んで、さらに設問数の多い英作文をするという、時間的に非常に厳しい出題形式です。

長文記述が出題される筑波大学

筑波大学では120分間の解答時間で大問が3題。大問1と大問2が長文読解問題で、大問3は自由英作文問題という構成です。50字から70字程度の日本語記述問題が複数出題されることや、空所補充や言い換え問題などの私立大学で出題されるような形式の問題も多く出題されます。

つまり、文法、イディオム、構文などの暗記や知識が必要な問題も出題され、知識の部分での充実度を要求されるのも特徴です。千葉大学と大きく違うのは英作文です。自由作文の形式で、賛成と反対の両方の意見を記述するなど、英語への翻訳能力だけではなく、英語での理論的な文章の構成力が問われます。

千葉大学の短文をたくさん書くという点に比べて、理論的にきちんと構成された文章を書くことが要求されることが大きなポイントです。

スピーディーに処理する能力を求められる千葉大学

千葉大学では、短い時間にたくさんの分量の英文を読み、たくさんの英作文をしなければならないために、問題をスピーディーにこなしてくだけの読解力が必要です。千葉大学の過去問の取り組み始めた頃や、長文を読むスピードがまだ遅いといった場合では、120分あっても終わらないほどの量をこなさなければなりません。

たくさんの長文を読むトレーニングで速読できるようになることや、たくさんの例文を覚えて、英作文でサクサク書けるだけのパターンを数多く身に付けていく必要があります。

解答時間が問題量に比べて短いという点では非常に難易度が高いといえます。参考書や問題集に取り組む中で日々の小さな積み重ねを確実に自分のものにして、常に時間を意識しながら解く習慣をつけることが重要です。

理論的に構成する力を求められる筑波大学

筑波大学では、私立大学の入試で出題されるような単語や文法などの広範な知識問題も出題されることから、共通テスト後も加えて英語を学習する必要があります。

そこで関門となるのが、自由英作文への対応です。英文をパターンや例文を覚えてそれを描きだすのではなく、自分の考えを英文としてまとめられる力が要求されます。

そのためには、日本語を英語に翻訳できるかつ、文章を理論的に構成して英語で表すことが出来るようになる必要があります。

日頃から例文をアレンジしたり、自分の考えを英文で書いてみるなど、解答に頼らず理論的に構成できるようなトレーニングが必要になります。

まとめ

大学によって求められるものが違い、それが試験問題として現れます。千葉大学ではたくさんの英文をスピーディーに処理できる能力、筑波大学では与えられた時間でじっくりと考えて丁寧に英文で表現できる能力が問われています。

目指す大学が決まっていれば普段から意識して勉強することができますが、この2校のように選択肢として競合する大学の受験を考える場合、どちらが自分に合っているか、自分にとって解きやすいのはどちらか、自分に足りず伸ばしていかなければならない力な何かを考えなければいけません。

千葉大学と筑波大学で要求されるスピードも論理的な構成力も日々の勉強で培っていけるものですが、それが極端な形で問われることあるという良いケースでしょう。

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