慶應義塾大学の学部で比較!速読力重視の商学部&英作文力が必要な経済学部

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報慶應義塾大学の学部で比較!速読力重視の商学部&英作文力が必要な経済学部
大学名 慶應義塾大学商学部 慶應義塾大学経済学部
入試科目 英語 英語
試験時間 90分 100分
配点 400点中 200点 420点中 200点
大問構成 大問7題 (大問1~3長文、4長文空所補充、5文法、大問6,7長文語彙問題) 大問5題(大問1~3長文、4和文英訳、5自由英作文)
特徴 速読力と語彙力が求められる 難易度の高い読解と英作文が出題される

英文の速読力や語彙力重視の慶應義塾大学商学部と、高度な読解&英作文力が問われる経済学部の英語を比較してご紹介

今回比較してご紹介するのは、慶應義塾大学の商学部と経済学部の英語です。同じ大学で似たような学問を学ぶ学部ではありますが、英語の試験時間や出題傾向が大きく異なります。そのため、各学部に特化した対策が必要です。商学部では、出題される英文の分量が多いため速読力が必要な他、語形変化などの語彙問題に対応できる文法力が必要となります。

一方、経済学部の英語は、専門的で難易度の高い英文を読み解いたり、高度な英作文力が求められたりするのが特徴です。一般的なイメージでは経済学部の方が難しそうな印象ですが、実際は出題形式が大きく異なるため一概には言えません。商学部と経済学部で難しさの質が異なるため、それぞれの学部に合わせた学習を進めることが大切です。

それでは、両学部の英語の入試問題の詳しい出題傾向や、対策方法を見ていきましょう。

慶應義塾大学の商学部と経済学部の英語の配点はほぼ半分、試験時間は商学部90分、経済学部100分

英語の出題傾向について詳しく解説する前に、まずは入試の合計点に占める英語の配点についてまとめました。慶應義塾大学は、商学部と経済学部ともに全体の約半分が英語の配点となっています。商学部では、400点満点中の200点が英語の配点です。

一方、経済学部は420点満点中の200点が英語となっています。商学部の方が英語の比率が若干高いという形です。試験時間については、商学部の英語は90分間、経済学部の英語は100分間となっています。経済学部の方が試験時間は長いですが、英作文など時間がかかる問題が出題されるため、余裕をもって解けるとは限りません。

慶應義塾大学商学部は英語の速読力や語彙力、経済学部は高度な読み書きの力が求められる

次に、慶應義塾大学の商学部と経済学部それぞれの英語の試験問題の構成について解説します。

まず、慶應義塾大学商学部の英語の問題は、大問が全部で7つも出題されます。90分の試験時間で解く入試問題としては、問題の分量が多くスピードが求められるのが特徴です。大問1から3が長文読解問題、大問4は空所補充がメインの長文読解、大問5が文法問題、大問6と7は長文読解をベースに空所補充や語彙力を試す知識問題という構成となっています。長文問題のボリュームが多い構成ですので、英語の速読力がないと厳しいです。

一方、経済学部は大問が5題で、商学部と比較すると大問の数自体は少なめです。しかし、商学部には出題されない英作文の大問が2題含まれているため、英作文力が大切になります。内訳は、大問1から3が長文読解、大問4が和文英訳、大問5が自由英作文です。

速読が得意な人は慶應義塾大学商学部、英作文力に自信がある人は慶應義塾大学経済学部が合格しやすい

慶應義塾大学の商学部と経済学部では、難易度の質に違いがあります。速読や語彙問題が得意なら商学部、英作文力に自信がある人は経済学部の方が突破しやすいです。商学部の大問は7題中6題に長文が登場しますが、制限時間は90分と厳しくなっています。

なお、後半の長文問題は空所補充や語彙問題が中心で、文中の英単語の名詞形を問われたり、正しい文法に直したりするなどの知識問題が豊富です。対策としては、単語帳の見出し語を1語1訳で覚えるだけでなく、派生語を覚えるなどの学習が必要になります。これらの知識問題の対策さえ完了すれば、スピーディーに8割程度の点を狙っていくことが可能です。長文対策と単語の語形変化対策をしっかり進めていきましょう。

一方、経済学部は大問1~3の長文読解の難易度が高いです。ただし、社会系や経済系の文章が良く出題されているため、ジャンルやテーマを絞った対策が有効になります。『話題別英単語リンがメタリカ』などを使って背景知識をインプットしておきましょう。なお、経済学部の問題は読解の方の点数で足切りシステムがあり、長文読解が一定の点数以上取れていない場合は英作文の採点が行われません。

英作文問題の大問4の和文英訳では、日本語の文章がくだけた形のため、英語に訳しやすいように一旦日本語を置き換える必要があります。また、大問5はある意見に対して反論する形での英作文という縛りがあるのが特徴です。構成や論理展開までしっかりと採点されます。試験時間に対して大量の長文を読みこなす必要があるのが商学部、難易度や専門性の高い文章をしっかり読み、英作文をきちんと仕上げる必要があるのが経済学部、という点が主な違いです。

まとめ

今回は、慶應義塾大学の商学部と経済学部の英語の問題について比較してご紹介しました。

商学部は語彙力や文章をスピーディーに読み解く力、経済学部は難しいテーマの英文を読解する力及び英作文の力が必要です。志望する学部の出題傾向に合わせて、商学部なら速読力と派生語や語彙問題の練習、経済学部なら難易度の高い英文の読み込みと英作文のトレーニングを欠かさずに行ってください。

まずは、大学入試の英語で出題される標準問題の解法を身につけて、そのあと志望する学部に特化した対策や過去問を繰り返し解くと効果的です。今回ご紹介した両学部の出題傾向や対策を参考に、入試対策を万全にしていきましょう。

受験相談の問い合わせ

関連記事

受験相談の問い合わせ

記事カテゴリー一覧

逆転合格を続出させる武田塾の勉強法を大公開!
志望校決定から入試当日までこの順番で勉強して、合格を勝ち取ろう!

  • 1.大学の偏差値・入試科目を知ろう!
  • 2.大学別の傾向と対策を知ろう!
  • 3.教科ごとの勉強法を知ろう!
  • 4.各教科、どんな参考書を
    使えばいいかを知ろう!
  • 5.参考書ごとの使い方を知ろう!