英作文重視の横浜国立大学と文法・構文知識の筑波大学を比較

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大学名 横浜国立大学 筑波大学
入試科目 英語 英語
試験時間 90分 120分
配点 全体の25%~50%が英語の配点、学部により異なる 全体の30%~50%が英語の配点、学部により異なる
大問構成 大問4題(長文問題2題、会話問題1題、自由英作文1題) 大問3題(長文問題2題、自由英作文1題)
特徴 記述力や和訳力が試される問題が多い 英作文力に加えて、英文法知識も必要

長めの英作文が出る横浜国立大学と文法知識も必要な筑波大学の英語を比較してご紹介

今回比較してご紹介するのは、横浜国立大学と筑波大学の英語です。2つの大学は英語の出題傾向が異なるため、それぞれ異なった対策が必要になります。横浜国立大学では、和訳で出題される文章が長いことや、Eメールの英作文など変わった記述問題がでることなどが特徴で、1つずつの設問をじっくりと解いていくような出題傾向です。

一方、筑波大学の英語は、英作文に加えて文法や構文の知識が必要な設問も出題されます。筑波大学の英作文は条件設定が厳しく、賛成意見と反対意見を両方表現するなどの問題が特徴的です。

横浜国立大学と筑波大学それぞれで、英語の難しさの種類が異なるため、志望する大学に合わせた英語対策が必要になります。それぞれの英語の出題傾向について、詳しい内容や対策方法を見ていきましょう。

英語の配点は両大学とも学部によって様々、試験時間は筑波大学の方が30分長い

各大学の英語の出題傾向についてご紹介する前に、まずは英語の配点について解説します。

学部によっては英語の試験自体がなく、二次試験は面接と小論文によって行われるところもあるため、志望する学部の入試要項をきちんと確認するようにしてください。配点は両大学ともに、学部によってばらばらです。

たとえば、横浜国立大学の理工学部では、1200点満点中の300点が英語で全体の25%の配点となっていますが、経済学部では800点満点中の400点で半分が英語の配点となっています。筑波大学の理工学部では600点満点中の200点が英語でおよそ3割が英語の配点、社会・国際学部では800点満点のうち半分の400点が英語の配点です。

語学力が重視される学部ほど、英語の配点が大きくなっています。なお、試験時間は各学部でかわらず横浜国立大学が90分で、筑波大学が120分です。筑波大学の英語の試験は横浜国立大学より30分も長く、集中力をキープしたまま戦略的に時間を使っていく練習が必要となります。

横浜国立大学は長い英作文記述力、筑波大学は文法知識や特殊な英作文対策が必須

次に、横浜国立大学と筑波大学の英語の試験問題の構成について確認しましょう。

まず、横浜国立大学の英語の問題は、大問が全部で4題です。そのうち、2題が長文問題、1題が会話問題、1題が自由英作文となっています。英作文問題は文字数が多く、Eメールの文章を英語で記述する問題などが出るため、特別な対策が必要です。

一方、筑波大学の英語の問題は大問3題のうち、2題が長文問題、1題が自由英作文となっています。長文問題で出題される空所補充の問題には、私立大学でよく出題されるような文法知識や構文知識を知らないと解けないものが多いです。

記述や和訳ができれば点が取れるというわけではなく、正確な文法知識や語彙力が試されるため、標準的な英文法問題集はきちんと仕上げておくことが必須となります。横浜国立大学と筑波大学では出題傾向が大きく異なるため、過去問をきちんと演習しておくようにしましょう。

和訳や記述が得意なら横浜国立大学、空所補充の文法問題が得意なら筑波大学の英語が解きやすい

英語の問題の得意分野によって、どちらの大学の問題が解きやすいかが変わります。横浜国立大学は和訳や英作文が得意な人向けの入試問題で、筑波大学は英文法や空所補充も得意な人向けの入試問題です。

横浜国立大学の和訳問題は、1つ1つの内容自体はそれほど複雑ではありませんが、文章が長いため難易度が高くなっています。和訳演習を重ねておくことが大切です。また、会話文の問題も長文で出題されるため、『英会話問題のトレーニング』の第3章などを繰り返し解いて練習しておくようにしましょう。

自由英作文は75ワードから100ワード前後の記述が出題されます。Eメールなど変わった形式のものが出題されるため、過去問対策は必須です。

英作文ハイパートレーニング 自由英作文編』はEメールのライティングも扱っています。過去問演習と各種教材を繰り返して、横浜国立大学の入試で必要とされる力を身に付けていってください。筑波大学の問題は、私立大学でも出題されるような文法知識があれば解ける問題が多いです。特に、空所補充などはMARCHレベルの英語の問題が解ける実力があれば、問題なく解答できるでしょう。

なお、自由英作文では1つのテーマに対して賛成と反対両方の意見を各という形式となっています。

通常は賛成か反対いずれかの意見を各問題が多く、自分が書きやすい方を選べますが、筑波大学の場合は両方書くので難しいです。過去問のやりこみが重要となります。

まとめ

今回は、横浜国立大学と筑波大学の英語の入試問題について比較してご紹介しました。

横浜国立大学高度な和訳力や英作文力筑波大学は英文法の知識に加えて賛成・反対両方の意見を各自由英作文力と、それぞれの大学で異なる英語力が必要です。和訳や英作文に自信がある人であれば横浜国立大学、基本的な文法知識に自信がある人であれば筑波大学が突破しやすくなっています。

なお、どちらの大学を志望する場合も、各大学の出題傾向に慣れるため過去問を繰り返し解くことが大切です。基本的な英文法の知識や長文読解、そして英作文の力が身についたら、志望大学の過去問を繰り返し解いて、各大学の出題傾向に特化した対策を進めましょう。

今回の情報を参考にして、志望大学の問題にきちんと対応できる英語力を身に付けていってください。

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