理工学部を比較!上智大学と東京理科大学の数学入試問題を比べてみた!

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大学名 上智大学理工学部 東京理科大学理工学部
入試科目 数学 数学
試験時間 90分 100分
配点 450点満点中150点 300点満点中100点
大問構成 大問4大 マーク式 大問3大 数Ⅲ、数Bからの出題が多い
特徴 問題設定が特殊な難問が出題される。見たことのない問題を解く力や、捨てる問題の見極めが重要。 解き方は分かっても計算が複雑で、計算力が試されるタイプの問題が出題される。

難問が含まれる上智大学理工学部の数学と計算力が問われる東京理科大学理工学部の数学を比較

今回は上智大学理工学部と東京理科大学理工学部の数学の入試問題を比較していきます。

上智大学理工学部では、一見すると解き方が分からないような独特な問題が出題されます。一方、東京理科大学理工学部では、解答の方針は立てやすくても計算力が必要とされる問題が多いです。東京理科大学は経営学部もありますが、基本的には理系に特化した大学です。

一方で、上智大学は文系よりで、英語が強いグローバルな大学というイメージもあります。どちらの大学に進むかによって入試対策が変わるため、これら二つの大学を志望する人は今回お伝えする情報を参考に、数学対策をすすめていってください。

入試全体に占める数学の配点は両大学とも同じで3割程度

試験問題の内容の違いに触れる前に、入試全体に占める数学の配点について見ていきましょう。

数学の配点は上智大学が450点満点中の150点、東京理科大学は300点満点中の100点です。どちらも、全体の得点の内の3割程度が数学の配点となっています。

なお、東京理科大学の数学科を受験する場合には数学の点数が50点増え、350点満点中の150点となり、配点比率が高めです。理工学部の受験に際しては数学の配点比率が多いですが、数学はそこそこで英語や理科系の得意科目で点を稼ぐという戦略も通用する配点比率と言えます。

ただし、理工学部の場合は大学に入学した後も数学の知識を活用する機会が多いため、大学入試の数学対策を通じて少しでも数学の力を身に付けておくのがおすすめです。試験内容の違いに応じて学習すべき内容も変わるため、以下で解説するポイントに注意して適切に勉強していきましょう。

上智大学はマーク式で難問もあり、東京理科大学はオーソドックスだが計算力が必要

次に上智大学と東京理科大学の数学の問題構成について解説します。

まず、上智大学理工学部の数学の問題は、大問が全部で4題あり、試験時間は90分です。解答形式はすべてマーク式のため、正答を出さない限り点数が取れません。記述式と異なり、部分点をもらえるチャンスが全くないため、ある程度考えて答えが出せないと判断した問題は切り捨てていく見極め力が大切です。

一方、東京理科大学理工学部の数学の問題は大問3題のうち、1問目が小問集合、2問目と3問目が記述式の問題となっています。試験時間は100分で、上智大学よりも10分長いです。東京理科大学理工学部の数学の方が、大問の数が少ない上に試験時間も長いため、時間的に余裕があります。

数学で捨てる問題を見極められるなら上智大学、計算力が高い人は東京理科大学がおすすめ

上智大学理工学部の数学の問題は、簡単な問題はとても簡単でミスさえしなければ確実に点が取れます。しかし、一部の問題はかなり癖が強く、問題文が非常に長かったり、設定されている条件が特殊だったりすることが多いです。

参考書や問題集に載っているような問題が出づらく独特な出題傾向な上、制限時間も短いため、満点を目指さない人は捨てる問題を見極める力が大切になります。

また、問題分が長いということはその分ヒントも多いです。与えられた情報から自分の知っている問題、解ける形式へと柔軟に置き換えられるかどうかがポイントとなります。解法さえ思いつけば計算自体はシンプルなものが多いので、過去問をたくさん演習して難しい問題を練習しておきましょう。

一方、東京理科大学の理工学部の数学は、問題内容が標準的で解法も分かりやすいものが多いです。ただし、解き方が分かったとしても答えを出すまでの計算過程が複雑な問題があるため、ミスや制限時間に注意する必要があります。

なお、東京理科大学の数学は出題される範囲にかたよりがあり、数Ⅲの極限や微分積分、数Bのベクトル、数列、三角関数、図形と方程式など、理系数学特有の分野がメインです。

例えば、2018年のB方式の問題では、小問集合の半数が数Ⅲの範囲、大問2と3も数Ⅲの範囲となっていて、全体の7割前後が数Ⅲからの出題です。数Ⅲが少ない年は、数Bから多く出題される傾向があるため、東京理科大学を受験する人は数Ⅲと数Bの徹底的な対策が必要となります。

なお、解法で迷うことは少ないため、計算力さえ強化しておけば高得点が狙える内容です。計算力の差が純粋に点数に反映されるタイプの問題ですので、数学が得意な人は東京理科大学の方が有利といえます。自分の数学の実力や得意分野に合わせて、どちらの大学を受けるか決めるようにしてください。

まとめ

今回は、上智大学理工学部と、東京理科大学理工学部の数学の問題について比較してご紹介しました。どちらかというと文系よりの学科が多い上智大学理工学部では、条件や問題設定が特殊なとっつきにくい問題が出題されます。一方、理系に特化した大学である東京理科大学の理工学部では、計算力が問われるような問題が主です。

上智大学理工学部を受験する人は、見たことのない問題への柔軟な対処力を鍛えるため、過去問の演習を繰り返すようにしましょう。東京理科大学理工学部を志望する人は、狭い範囲の分野で計算力を徹底的に高めておくことが大切です。

おすすめの教材としては『入試の核心』などがあります。計算問題集で演習量を積み、決まった範囲から出題された場合は絶対に間違えないという状態に仕上げておくのが理想です。捨てるべき問題の見極めや未知の問題への対処力に自信がある人は上智大学理工学部、MARCHなどのほかの大学の理系学部と併せて受験をし、計算力に自信があるという人は東京理科大学理工学部が突破しやすいといえます。

今回お伝えした情報を参考に、志望大学に合わせて適切な対策を進めていってください。

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