【前半動画】
【後半動画】
1日3時間強の勉強時間はコンスタントに確保【前半動画~】
高2の間で日大レベルを実践
部活引退後の7月からはさらにステップアップ
苦労したことで潰すべき弱点が分かる
10月からは早慶レベルの難関大対策へ【後半動画~】
過去問では十分解けるという感触でも実際には
普段の力を100%発揮しないと合格出来ない難関校
「これだけやっても受からない」「これだけやらないと受からない」という難しさ
まとめ
高校2年の夏からサッカー部と両立しつつ受験勉強を開始します。部活に力を入れたい現役生にとっては、勉強との両立は乗り越えなければならない壁。組まれたテストに向けて宿題を計画的に行うことで小さな目標を立てながら勉強を進めていきます。
1日3時間強の勉強時間はコンスタントに確保【前半動画~】
スタートは高校2年の夏。進研模試での偏差値は50弱でした。部活のサッカーは強豪校でかなり頑張っていたこともあり、勉強時間と量の確保が課題です。移動時間や授業の合間を使いながらコンスタントに3時間強は勉強する毎日。
まず、高2の段階では英語に絞って勉強を進めます。学校で使っていた『Vintage』に加えて、『データベース4500』と『速読英熟語』に取り組みます。『Vintage』は文法・語法・イディオムなどの広範な英語の知識とその活用方法を解説した参考書。
英語の基礎知識の獲得を狙います。自学だけでは目安となる目標がないため、定期的に組まれたテストを目標にして宿題を計画的に進めていきます。小さな目標をクリアしていくことで、効率よく勉強して完成度を高めていきました。
高2の間で日大レベルを実践
高校2年の夏から冬に掛けては、単語・熟語・文法の基礎を固め、英文解釈に進みます。この期間では、入試の標準的なレベルである日大レベルに対応出来るだけの力を付けることが目標。
英文解釈を一通り終えた後は『英語長文レベル別問題集4』に取り組みます。『英語長文レベル別問題集4』は共通テストレベルの英文を速く正確に読めるようになることを狙いにしている参考書。ここでも大学入試に出題される基礎的な長文や標準的なレベルの問題に取り組んでいき、英語の入試問題に対する基礎的な力を付けていきます。
部活と並行しながら毎日勉強に継続して取り組み、さらに完成度を高めて頑張っていきます。部活の引退は7月でしたが、勉強のペースは落とさずストイックに続けて、部活の引退までには日大レベルを一通り終わらせました。
部活引退後の7月からはさらにステップアップ
7月からは、難関大学の入試も視野に入れたMARCHレベルへの対応力の獲得を狙います。『英語長文レベル別問題集4』『英文法ファイナル標準編』にステップアップ。
『英語長文レベル別問題集4』は内容把握、構文から文法・語法などの知識の領域を含めた頻出の英語長文の良問をまとめた参考書で本格的な内容です。「誰が出来るんだ」と思うほど難しかったものの2周目にはサクサクと解けるレベルに。
一方で『英文法ファイナル標準編』は共通テストや標準的な入試問題への対応を想定した参考書。文法・語法などの知識問題を実際の入試に出題される様々な形式の問題で力を付けていきます。日大レベルの基礎的なレベルまでは順調にクリアしてきたものの、一歩進んだ入試での標準的な問題では苦労することになります。
苦労したことで潰すべき弱点が分かる
日大レベルはスムーズに通過したものの、MARCHレベルに入るとすぐに壁にぶつかります。『英語長文レベル別問題集4』を難しいと感じるなど苦労しますが、そのことで課題が見つかります。
単語では『データベース4500』しかやっていなかったため『単語王』に切り替えます。『単語王』があれば他の単語の参考書はいらない、とまで言われる参考書。『データベース4500』で足りなかった知識を補い、さらに強化していきます。
長文読解では読めていたと感じていたものの、ある程度難易度が高くなり分量が多くなると対応しきれていないため、音読を取り入れてスムーズに読めるようになることを狙います。音読をしたことで、読み飛ばしをしていることに気付くという結果に。読み飛ばしていたために、訳せるような文章も訳せないことがあったことが分かりました。音読により読み飛ばしが減り、分からないまま進めるということが減り長文に対応できるようになるなどステップアップしていきます。
10月からは早慶レベルの難関大対策へ【後半動画~】
高校3年の10月からは、志望校でもある早慶レベルの問題への対策に入ります。選んだ参考書は『ポレポレ英文読解プロセス50』。標準的なレベルから応用レベルに対応した参考書で、読解に必要な基本プロセスを身に付けることをターゲットにした1冊です。
最初は少し難しいと感じるものの、1周すると文章の構造が分かるようになり、そこからは音読中心に復習していきます。以前、躓いた弱点を克服する方法として音読を取り入れたことを活かしていきます。
音読を取り入れたことで、読み飛ばしが減りスムーズに内容が理解出来ようになります。難関大学では長文の長さや複雑さもワンランク上がります。『ポレポレ英文読解プロセス50』で身につけた読解プロセスを音読でさらに向上させ、より難関大学で出題される長文レベルへの対応力を養います。
過去問では十分解けるという感触でも実際には
直前期では実際に受験する大学や学部の過去問を解くことを中心に対策をしていきます。早稲田大学では第一志望の社会科学部に加えて、教育学部複合文化学科を受験。長文と正誤問題が中心になる入試問題です。
赤本では合格点を取れていることから、イケるという感覚の持って早稲田大学の受験に臨みますが、本番では違っていて焦ってしまいました。敗因としては、早稲田大学への対策の積み上げが終わらなかったことと、意気込みすぎて冷静さを失ってしまったことでした。
合格した青山学院大学では、赤本での手応えもあり自身はあったものの「これ落ちたら後がない」というような緊張感を持って受験。それでも見事に合格しました。他の受験校では、センター利用で成蹊大学経済経営学部に合格。立教大学は受験したものの、問題との相性が合わずにダメ。最終的には青山学院大学への入学を決めます。仮に青山学院大学が不合格だった場合のことを考えた際は、浪人するか成蹊大学に行くかで相当悩みました。
普段の力を100%発揮しないと合格出来ない難関校
周りから見ると、青山学院大学に合格したのは妥当という所。早稲田大学も合格できると思われていたため、改めて受験の厳しさを知る結果になりました。本当に真面目に参考書をひとつひとつ勉強していき、サボることなく実力を付けていたため、「これだけ頑張っても落ちてしまうんだ」という印象。
2018年度の難易度で言えば、青山学院大学に現役で1発合格するのは「すごい」という状況で、同じクラスの周りの子では日本大学や駒沢大学を落ちた人もいるほど。は許されず、普段の力を100%発揮しなければいけないというプレッシャーと戦わなければなりません。難関校と言われる大学では単純に対応力以上のものを問われる、と考える必要があります。
「これだけやっても受からない」「これだけやらないと受からない」という難しさ
毎日サボることなく、定期的に設定された確認テストでは毎回高得点で、日々の勉強の内容も十分に理解。過去問もしっかりやり込んで、対応力も十分に付いている。それでようやく受かるというのが入試のレベルであるということを、受験生は知っておく必要があります。偏差値と合格するかどうかは一致しません。
合否を分けるのは問題が解けるかどうかよりも、ケアレスミスの有無や数の差が大きく出ると言えます。客観的に見ても第一志望に、あるいは難関大学に十分合格できる力があったとしても、必ずしも受かるとは限りません。「これだけやっても受からない」と思い知らされると同時に、「これだけやらないと受からない」ということも思い知らされるほど、大学受験というのは難しいものです。
まとめ
受験本番は、ミスをせず普段の力を100%発揮して初めて勝負になります。客観的に見て、「これだけやったのだから合格できるだろう」というレベルでも、必ずしも合格できるわけではないのが受験の厳しいところであると言えるでしょう。
一方で、コツコツと丁寧に力を伸ばしていけば、どんなレベルの入試問題でも対応力が付いてくるのも事実です。特に現役生では勉強の時間を作ることも難しく、コンスタントに勉強を進めていくことをどれだけ実践できるかの勝負にもなります。
難関大学の入試ではケアレスミスをしないことも重要。日常的な勉強でもケアレスミスをしないように意識して勉強する必要があります。これ以上できないという努力をしたとしても、結果が思わしいものでないこともありますが、受験生に出来ることは入試の時にミスをしない準備をすることだけです。それができれば自ずと結果が付いてくるでしょう。