単語・文法で基礎を徹底的に固めた6月
長文対策に取り掛かった7月
詰めの甘さを克服した8月
マーチレベルの対策を始めた9月
「なぜ」「何のために」をきちんと問うことが大切
北海道医学部に6月からの入塾で現役合格する方法!
この生徒は、高校3年の6月に入塾しました。当時のマーク模試の英語は、200点中100点。一般的には、この状況で現役合格は難しいと言われています。その状況の生徒が どのようにして北海道大学医学部保健学科に合格したのか。どのような参考書を使い、どんな勉強をしたのか。そのことについて、月別にお話ししていきたいと思います。
単語・文法で基礎を徹底的に固めた6月
入塾当初の時期は 学校が忙しく勉強時間をあまり確保できないとのことでした。それで、限られた時間で 基礎を着実に身につける方針へ。そのために、まず英単語量を増やすために「ターゲット1900」と基礎的な文法を身につけるために「NextStage」を使うことを提案しました。
生徒は、NextStageの文法を機械的に覚えてしまったため塾の確認テストでは点数は取れるけれど、先生のヒアリング(聞き取りテスト)には なかなか答えることができない状況でした。このように 入試のための勉強ではなく、塾の確認テストのための勉強に なってしまっていました。それを克服するために、文法は時間を確保してもらい何度も復習をしてもらうことに。
土台となる単語・文法はこの生徒のように早い時期に固め始めることが大切です。その土台があってこそ、長文対策を始めることができます。また、単語や文法は、似たようなものを何冊も持っていても 意味がありません。使うと決めた1、2冊を徹底的にマスターしましょう。
長文対策に取り掛かった7月
7月は、ある程度 単語・文法の力がついてきていました。そのため長文対策を本格的することに。「速読英熟語」と「入門英語解釈の技術70」と「やっておきたい英語長文」を使うことを提案しました。「入門英語解釈の技術70」は構文を図解で説明している参考書。そのため 頭に入ってきやすく 視覚的に覚えることができるのが特徴です。
また「やっておきたい英語長文」は長文集であるので 長文に慣れることができる参考書です。そのため テストの際に身構えせずに解き始めることができるようになります。長文に対して、身構えてしまうと いくら知識を持っていても 応用して使うことができません。限られた時間の中で解くというプレッシャーに慣れるために、普段の勉強から 制限時間を意識して解きましょう。長文を解くという場数を踏むことが大切です。
詰めの甘さを克服した8月
この地点で単語や熟語のような単純暗記は高いレベルまで持っていくことができていました。塾の確認テストでは ほとんど8割を超えている状態に。また 「入門英語解釈の技術70」は2週目に突入。テストでは長文を読んで理解することができ、ある程度の点数は取れるようになっていました。
しかし、構造の理解が不足していたため 構造理解の部分の点数は取ることができていなく・・。そこを詰めるために、今まで使っていた「やっておきたい英語長文」を使うのをやめることに。新たに「頻出文法1000」を使い始めることを提案し、納得してもらいました。
また、「テストで正解を見つけることはできるけれど、なぜそれが正解なのか言葉にして説明することができない。」という課題が見つかりました。解説が非常に詳しい「頻出文法1000」の解説を読み込むことをタスクに。普段の勉強の時から「なぜそれが正解なのか」を問うことを習慣にしてもらいました。
8月も終盤になり、新たな方針として 本当に必要なことだけをやり どうしても追いつけない範囲のみを勉強することを提案。「頻出文法1000」も 必要な範囲のみを取り組んでもらいました。
マーチレベルの対策を始めた9月
6月からやっていた単語・文法による基礎固めをしながらの応用のおかげで、着実に力が身についていました。夏休み明けの地点の
共通テストの問題で、6・7割りは取れるような状況に。進み具合は いいペースなので、やるべきことをルーチン化し ひたすら回してもらうことにしました。
ルーチン化することで、やるべきことに迷うことなく 正しい方向で ひたすら勉強することができます。また、日本大学の難解突破テストでは 合格ラインに達することができました。それで マーチレベルの長文・文法、英作文の二次対策を始めることになりました。
「なぜ」「何のために」をきちんと問うことが大切
ただの暗記になってしまっていた知識を「なぜこれが正解なのか」を 1問1問 丁寧に辿り、理解し、自分の言葉で説明できるようにすることで、テストで使える知識にすることができます。なんとなくで覚えられる問題も多いですが、自分に厳しくし、なんとなくを完全に無くしましょう。そのことが、他の受験生との差になり、詰めることが難しい あと数点を取ることができます。
また、参考書に関して 参考書を選ぶ際には「 何のために この参考書を使うのか」をはっきりさせることが重要です。目的を持たずに、参考書を使っても 意味のないものになってしまいます。自分だけで 分からない場合は、塾の先生や友達に相談するのもいいでしょう。
そして、何より基礎をしっかりと固めましょう。1つ1つ基礎を着実に積み重ねていくと、どのテストでも がくりと点数が落ちることはありません。応用は、基礎があるからこそ 応用を支えることができます。応用は、基礎の集まりでも あるでしょう。基礎の英単語・文法を身につけ、その状態を保つための勉強習慣が大切です。