今回ご紹介するのは、進研模試の偏差値48、学年220人中180位という位置から大阪大学基礎工学部に逆転合格した伊藤さんです。
数学は偏差値49.4、英語にいたっては42.8。理系なのに国語が一番高い56.8と、当時はおよそ大阪大学とは縁遠い成績でした。
そんな伊藤さんが、武田塾の参考書ルートでどのように数学と英語を立て直したのか。駿台模試での急上昇、夏休みの猛特訓、そして共通テスト失敗からの大逆転まで、合格をつかんだ勉強法を余すことなく語ってくれました。
逆転合格を目指す受験生はとても気になると思うので、ぜひ最後まで読んでみてください。
大阪大学基礎工学部とは
大阪大学は、東京大学や京都大学と並ぶ旧帝国大学のひとつ。西日本を代表する国立大学として、研究・教育の両面で全国トップクラスの評価を受けています。
なかでも伊藤さんが合格した基礎工学部は、昭和36年(1961年)に創設された、大阪大学ならではの学部です。
初代学部長の正田建次郎博士は、その理念を「科学と技術の融合による科学技術の根本的な開発、それにより人類の真の文化を創造する学部」と掲げました。
理学と工学を切り離さず、基礎科学の素養を持ちながら新しい技術開発にも挑める人材を育てる。それが基礎工学部の大きな特徴です。
学科は電子物理科学科・化学応用科学科・システム科学科・情報科学科の4つ。ちなみに伊藤さんが進むのは、人気YouTuberのでんがんさんと同じ電子物理科学科だそうです。
きっかけは「合格者カレンダー」
そんな大阪大学への逆転合格を目指すきっかけになったのは、なんとこの「合格者カレンダー」動画そのものでした。
伊藤さんは受験を始める前、偏差値40台から早稲田大学に合格した先輩たちの話を見て、「自分にもできるんじゃないか」と心を動かされたといいます。
そして「いつか自分もこの動画に出たい」と思いながら、武田塾の門を叩きました。憧れて見ていた側から、出演する側へ。まさに有言実行の逆転合格です。
武田塾と野球部
武田塾に入る前の伊藤さんは、どんな高校生だったのでしょうか。
通っていたのは進学校の大垣北高校。ただ、当時は野球部に所属していて、練習から帰ったら寝るだけという毎日だったとか。勉強時間はほぼゼロで、授業の進度も速く、定期テスト前だけ徹夜で詰め込むタイプだったと振り返ります。
転機は高2の秋で、受験に間に合わない焦りから、10月ごろに野球部を辞める重い決断をします。そして高2の11月、武田塾大垣校に入塾しました。
入塾後にまず取り組んだ参考書は英語が『大岩のいちばんはじめの英文法』『関正生の英文法ポラリス1』『英単語ターゲット1900』、 数学は『基礎問題精講数学I・A』、 物理が『物理入門問題精講』と答えてくれました。
武田塾に管理してもらうことで、平日3〜4時間からスタートした勉強時間も、最終的には5〜6時間まで伸びていったとのこと。
「やるべき参考書とペースが決まっている」という武田塾の仕組みが、勉強習慣ゼロの状態を少しずつ変えていきました。
武田塾での勉強 2年
ここからは、伊藤さんの勉強法を時期ごとに見ていきましょう。まずは高2の後半です。
英数の伸びを実感した駿台模試
最初に手応えを感じたのは、高2の2月に受けた駿台模試でした。
英語の偏差値がいきなり58まで上昇、進研模試に換算すると70前後にあたる数字です。ちょうど長文に入りかけ、『入門英文問題精講』を勉強していた時期でしたが、「意外と読めるぞ」と確かな感触があったといいます。
英語42からのスタートを思えば、わずか数か月での急変化。基礎固めの威力が、はっきりと模試の数字に表れました。
英語は高2の春休みの段階では日大レベルを突破となりました。
数学の成績を伸ばした勉強法
数学も、『基礎問題精講数学II・B』の途中ながら、駿台模試で偏差値49(進研模試換算で65前後)をマークします。
伊藤さんの『基礎問題精講』の使い方は、ふつうとはひと味違いました。
すぐに答えを見ず、まずは自分の手で解答を作りきる。間違えたら「なぜ間違えたのか」を徹底的に確認し、「同じような条件や言葉が出てきたら、次はどう対処するか」まで1問ずつ深く落とし込んでいったのです。
この「考え方そのものをインプットする」勉強法こそ、後の急成長を支えた土台でした。武田塾の個別指導でも、宿題の範囲からいきなり「この問題を解いてみて」と出され、解き方のプロセスを口頭で厳しくチェックされていたそうです。
武田塾での勉強 3年
高3に上がった伊藤さん。6月には東進の「阪大本番レベル模試」を初めて受け、数学と英語の難しさを感じながらも、判定はD。「意外と戦えなくもないかも」と、ここでも小さな自信をつかみます。
スタサプを活用した先取り学習
高3の伊藤さんが力を入れたのが 、スタディサプリを使った先取り学習でした。
数学ⅢCは、スタディサプリの山内先生の動画を見ながら『基礎問題精講数学III・C』を並行し、5月末に完了。
物理はスタディサプリの中野先生の動画で電磁気などの未習範囲を先取りし、『入門問題精講』を高2の2月末に終えていました。
学校の授業を待たず、自分から先へ進む。この一歩の差が、夏以降の演習量を大きく左右します。
地方国公立レベル突破
7月の夏休み前には地方国公立レベルをクリアしました。
数学も、夏休みに入る前にこの段階を固めにかかります。『数学の良問問題集』を1日12〜13問というハイペースで解き進め、約1.5か月で300問をやりきりました。
基礎問題精講の時代にじっくり考え方をためていたおかげで、応用問題もすんなり手が動き、地方国公立レベル段階突破テストも一発合格だったとのこと。
各科目が、着実に次のステージへと上がっていきました。
夏休みの猛特訓
そして迎えた夏休み。伊藤さんは、ここでさらにギアを上げ、二次レベルの演習へと踏み込みます。
数学は『CanPass』、英語は『The Rules英語長文問題集3』『CanPass』『英語長文記述式トレーニング問題集』と、記述力を鍛える参考書を次々にこなしていきました。
9月からは『ハイレベル数学I・A・II・B・C(ベクトル)の完全攻略』『ハイレベル数学III・Cの完全攻略』へ。手も足も出ない難問もありましたが、解説の「アプローチ」の部分を毎日目を通す勢いでやり込みました。
共テ模試の伸び悩み
順調に見えた伊藤さんですが、共通テストの模試では壁にぶつかります。
二次対策を進める一方で、共通テストのマーク模試の英語のリーディングが6割しか取れませんでした。記述模試と違い、共通テストはスピード勝負。途中で詰まるとパニックになってしまったといいます。
そこで9〜11月は二次対策を一度ストップし、森田先生の『共通テスト英語リーディング』などで共通テスト対策に集中して、直前のプレ模試では、ついに9割までのせてきました。
弱点から目をそらさず潰しにいく姿勢が、見事に実を結びます。
11月の阪大オープン模試
11月、伊藤さんは「阪大入試オープン」に挑みます。結果は、本人も驚くものでした。
英語83/150(偏差値57.7)、数学108/200(偏差値58.7)、物理59/100(偏差値66.2)、化学57/100(偏差値62.4)。総合偏差値は63.3にのり、判定はA。現役生102人のなかで、なんと5位という快挙でした。
量をこなすうちに、勉強の「効率」と「質」が一気に上がったと伊藤さんは振り返ります。同じ1時間でも、そこから得られる収穫が圧倒的に増えた感覚だったとのこと。
やり込んできた参考書が、ここで一気に得点へ結びついた瞬間です。現役5位という数字は、大阪大学への逆転合格がはっきりと射程圏内に入った証でもありました。
共通テスト~2次試験
阪大オープンA判定で迎えた入試本番。しかし、受験はそう甘くありませんでした。
共テの失敗と学校・塾との面談
共通テスト本番、伊藤さんは焦りから、1000点満点中599点という結果に終わってしまいます。
学校の先生からは「受かる可能性は10%もない」と告げられました。それでも、自分の中で信じてるものがあったのと、武田塾大垣校の三谷先生との面談が流れを変えます。
「二次のオープン模試の点数を足せば、去年の合格点に乗る。(大阪大学は二次の配点が高いから)可能性は全然ある」この言葉が、出願を決める大きな後押しになりました。
最後の40日間
出願を決めてからの40日間、伊藤さんは大阪大学の過去問(20カ年)を、ひたすら回し続けます。
二次試験で求められる記述力をさらに磨き上げる、ラストスパートの期間。共通テストの失敗を引きずらず、自分の戦える土俵で勝負を仕掛けにいきました。
共通テスト失敗からの確信歩き合格
そして二次試験本番。伊藤さんは、数学を解いた瞬間に「これは来たな」と確信したといいます。英語も理科も手応え十分。
試験を終えた帰り道は、最寄り駅まで「確信歩き(ホームランを打ったバッターが勝利を確信してゆっくりとベースを回る歩き方)」だったと笑います。野球部で鍛えた伊藤さんらしい表現です。
ネットの合格発表で「あったな」と自分の番号を確認した伊藤さん。共通テスト599点からの、最高のリベンジでした。
塾の先生方も「よくやった」「あなたなら受かると思っていた」と、我がことのように喜んでくれたそうです。会うたびに声をかけ、やる気を引き出してくれた校舎長のサポートがあったからこそ、走り続けられたといいます。
進研模試偏差値48・学年180位から、最終的には学年25位まで駆け上がっての大阪大学逆転合格。基礎をじっくり固める勉強法が、これ以上ない形で実を結びました。
伸び悩む受験生へのメッセージ
最後に、伊藤さんから受験生へのメッセージです。
「いま頑張っているのに成績が伸び悩んでいる人にこそ、武田塾をおすすめしたい。参考書を通じて正しい勉強法さえつかめば、成績は絶対に伸ばせる」
自身の逆転合格を振り返って、そう力強く語ってくれました。
伊藤さんの強みは、特別な才能ではありません。基礎をじっくり固め、スタディサプリで先取りして、弱点に正面から向き合う。ひとつずつ正しい勉強法を積み上げたからこその逆転合格です。
高2の11月に入塾し、進研模試偏差値48・学年220人中180位だったところから、見事に大阪大学基礎工学部へ逆転合格した伊藤さんでした。








