今回ご紹介するのは、早慶の合格者がほとんど出ない品川翔英高校から、現役で慶應義塾大学理工学部に逆転合格した佐藤さんです。東京理科大学や芝浦工業大学にも合格しており、まさに大逆転の受験となりました。
高2の第2回全統模試の時点で、佐藤さんの成績は英語の偏差値が40、数学が51、英・数の理系偏差値で45.8。慶應義塾大学理工学部を目指すには、かなり距離のある状態からのスタートだったといえます。
それでも佐藤さんは、学校に勉強する空気がない環境の中で、自分の意思で勉強を始め、武田塾で学びながら一歩ずつ学力を積み上げていきました。
今回は、佐藤さんがどんな思いで受験に向き合い、武田塾でどのように学習を進めていったのかをご紹介します。
慶應義塾大学理工学部を目指すまで
佐藤さんが通っていた品川翔英高校は、早慶の合格者がほとんど出ない学校でした。周囲に難関大学を本気で目指す空気はあまりなく、受験勉強を頑張ること自体が目立つような環境だったそうです。
佐藤さん自身も、高2の第2回全統模試では英語の偏差値が40、数学が51、英・数の理系偏差値は45.8という成績で、慶應義塾大学理工学部はかなり遠い目標に見えていました。
ところが、佐藤さんはそこで諦めるのではなく、勉強を進めながら志望校を少しずつ引き上げていきます。
最初は芝浦工業大学を目指して勉強を始め、成績の上昇とともに東京理科大学、そして最終的には慶應義塾大学理工学部まで視野に入れるようになりました。
最初から慶應義塾大学理工学部に届く学力があったわけではなく、勉強を続ける中で自分の可能性を広げていった受験だったことが、佐藤さんの逆転合格をより印象的なものにしています。
受験勉強を始めた理由
佐藤さんが本気で受験勉強に向き合う原動力になったのは、「プログラミングがしたい」という強い思いでした。
お父様がプログラマーだったこともあり、佐藤さん自身も将来はプログラミングに関わる分野へ進みたいという気持ちを持っていたそうです。
大学受験のスタート地点で、佐藤さんはまず芝浦工業大学を目標に据えました。しかし、勉強を続けて成績が上がるにつれて、東京理科大学にも届くかもしれない、さらに早慶にも挑戦できるかもしれないという実感が生まれていきます。
偏差値の高い大学に行きたいという漠然とした願望ではなく、自分が将来やりたいことにつながる進路を目指していたからこそ、苦しい時期でも勉強を続ける理由を見失わずにいられたのだと思います。
周囲に流されず、自分から勉強を始めた
学校の同級生たちは、部活や遊びを優先しており、受験勉強を頑張る雰囲気ではなかったそうです。
そんな中で佐藤さんは、周囲の空気に流されることなく、「とりあえず始めよう」と自分から勉強をスタートさせました。
毎日塾に通い詰める佐藤さんは、学校の中ではかなり異質な存在だったといいます。周りに同じ方向を向く仲間がいない状態で努力を続けるのは、本人が感じていた以上に大変だったはずです。
それでも佐藤さんが走り続けられたのは、プログラミングを学びたいという気持ちがはっきりしており、今やるべきことが勉強だと自分で納得していたからではないでしょうか。
武田塾を選んだ理由
佐藤さんが武田塾を選んだのは、自分のペースで圧倒的なスピードで進めたいと思ったからでした。
集団授業では、周りに合わせて授業を受ける必要があります。しかし、非進学校という環境の中で慶應義塾大学理工学部を目指すには、一般的なペースでは間に合わないという感覚があったのだと思います。
授業を待つのではなく、自分に必要なことを自分のペースでどんどん進められる武田塾のスタイルは、佐藤さんにとって非常に相性が良かったようです。
学校では受験勉強を頑張ること自体が目立つ環境だったからこそ、塾で「やるべきことが明確に見える」状態を作れたことは、逆転合格の大きな土台になりました。
科目別の勉強法
佐藤さんの勉強法で特に印象的なのは、参考書をただ終わらせるのではなく、学んだことを「次の問題でも使える武器」に変えていたことです。
数学では、学んだ内容を一般化して自分の中に蓄積していく姿勢が非常にはっきり表れていました。
佐藤さんは数学を「体系化」で偏差値47から67.8まで伸ばした
佐藤さんは、高2の冬までに『基礎問題精講 ⅡB+ベクトル』を終わらせ、一気に偏差値を67.8まで引き上げました。偏差値の大きな伸びを支えたのが、講師から厳しく指導された「体系化(一般化)」です。
佐藤さんは、1問解けたことに満足するのではなく、「問題文にこういう条件があるときは、この考え方が使える」という形で解法を言葉にして整理し、自分の中に蓄積していきました。
個別指導では、問題を見た瞬間に解法を言葉で説明する瞬発力を徹底的に鍛えられたそうです。
答えが合っているかどうかだけではなく、なぜその解法を選ぶのかまで説明できる状態を作っていたからこそ、初見問題への対応力が伸びていきました。
その後は『青チャートⅢC』などを経て、高3の夏休み前には『ハイレベル完全攻略』まで終わらせるという驚異的なペースで進みました。
慶應義塾大学の数学は、典型問題をそのままなぞるだけでは通用せず、穴埋め形式の中で出題者の意図を読みながら対応する必要があります。
佐藤さんは、複数の考え方を使い分けられる思考力を早い段階から育てていたからこそ、難関大学レベルの数学でも戦えたのだと思います。
佐藤さんは英語をプライドを捨てて基礎から立て直した
英語は、高2の12月時点で偏差値41.9とかなり厳しい状態でした。そこで佐藤さんは、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』『高校英文法パターンドリル』『大岩のいちばんはじめの英文法』などを使い、基礎の基礎からやり直したそうです。
一度つまずくと、難しい参考書で一気に挽回したくなるものですが、佐藤さんは焦ってレベルを上げるのではなく、中学英語や基礎文法の理解から立て直しました。
基礎事項を抜けなく積み直したことが、高3で偏差値を大きく伸ばせた理由の一つだったのではないでしょうか。
佐藤さんは音読で英語長文の壁を越えた
佐藤さんは、英語では日大レベルの段階で長文の壁にぶつかったそうです。そのときに取り入れたのが、『速読英熟語』の音読でした。
ただ読むのではなく、何度も音読することで英文の流れをそのまま頭に入れていく感覚が少しずつ育ち、その結果として長文が読めるようになっていったといいます。
高3の5月には偏差値61.9まで引き上げており、偏差値40台前半からの伸びとしてはかなり大きなものです。
基礎をやり直したうえで、音読を通して英文を処理する感覚を身につけたことが、英語を伸ばす決定打になりました。
佐藤さんは物理・化学でも本質を追いかけて伸ばした
物理と化学もかなり深くやり込んでいます。化学は高3の夏から早慶を目指すために急きょ開始し、『化学図録』を暇な時に熟読し、『重要問題集』はつまずき具合によって色分けしながら、徹底的に復習していたそうです。
物理では『エッセンス』の解説部分まで丁寧に読み込み、数学と同じように体系化を意識して本質をつかむことを重視しました。その結果、慶大プレ模試では物理で受験者597人中1位、92点という驚異的な成績を取っています。
単に問題数をこなしたのではなく、「なぜそうなるのか」を理解しながら積み上げていたからこそ、本番でも通用する実力になったのだと思います。
武田塾での学習と支え
佐藤さんにとって武田塾が大きかったのは、勉強法を学べたことだけではありませんでした。
学校では、自分だけが受験に本気で向き合っているような孤独感があった一方で、塾には同じように頑張る仲間がいて、アットホームな空気の中で学習を続けられたそうです。
塾では他校の友達もでき、1日6〜8時間の勉強を続けても孤独を感じにくかったといいます。
学校では「異質な存在」だった努力が、塾では当たり前だったという感覚は、佐藤さんにとってかなり大きな支えだったはずです。
自分だけが頑張っているのではないと感じられる場所があったからこそ、長い受験勉強を走り切れたのではないでしょうか。
講師との個別指導が思考の質を変えた
とくに数学の「体系化」は、講師から厳しく指導されたことで身についたと佐藤さんは語っています。
問題を解いて丸付けをするだけなら一人でもできますが、「どこを一般化できるか」「次に似た問題が来た時にどう使えるか」まで考えるのは、一人ではなかなか難しいものです。
武田塾の個別指導では、一般化できるポイントや次に使える解法の整理まで徹底的に見てもらえたことが、佐藤さんの学力を大きく押し上げました。
勉強量を増やしただけでなく、勉強の中身そのものを変えられたことが、逆転合格には欠かせなかったのだと思います。
逆転合格を支えた受験の戦い方
佐藤さんは、理系の逆転合格について「地頭が必要なわけではない」とはっきり語っています。
大事なのは、基礎問題の本質を抽出して難しい問題に当てはめられるようにすることと、本番で取れる問題を確実に取り、難しい問題は後回しにするという作戦を徹底することだといいます。
実際、慶應義塾大学の判定はずっとE判定ばかりだったそうです。それでも、過去問の復習に力を入れ、弱点を補強し続けたことで、最後の本番で勝ち切りました。
ずっとA判定だったから受かったのではなく、必要な修正を最後まで続けたからこそ、慶應義塾大学理工学部の合格につながったのだと思います。
佐藤さんの受験から学べること
佐藤さんの受験から伝わってくるのは、周囲の環境がどうであれ、自分で決めて動き出せば人生は変えられるということです。
非進学校で、周りに勉強する空気がなくても、自分のやりたいことが明確で、そこに向かって本気で勉強を始めれば、慶應義塾大学理工学部のような高い壁にも届く可能性は十分にあります。
さらに大きいのは、「ただ頑張る」のではなく、「どう頑張れば伸びるか」を武田塾で学べたことです。
佐藤さんが武田塾で得たのは、学力だけでなく、難しい目標に向かうための考え方そのものだったのではないでしょうか。
学校では孤独を感じる場面があっても、塾では仲間とともに努力を続け、自分の意思で進み続けた佐藤さんの逆転合格は、受験で本気で人生を変えたい人にとって大きな希望になるはずです。






