今回ご紹介するのは、高校3年生の5月時点では化学を苦手としていながら、最終的にその化学を偏差値73.7まで引き上げ、東京科学大学(旧東京工業大学)生命理工学院に合格した森田さんです。
さらに、森田さんは早稲田大学先進理工学部、慶應義塾大学理工学部にも合格しており、まさに難関大への大逆転合格を実現しました。
もともと英語や数学は得意だった一方で、化学には大きな不安がありました。それでも、自分に足りないものを一つずつ埋める勉強に切り替えたことで、最後には苦手科目が武器へと変わっていきます。
今回は、そんな森田さんがどのように部活と両立しながら学力を伸ばし、難関大合格をつかみ取ったのかをご紹介します。
東京科学大学 生命理工学院とは
東京科学大学(旧東京工業大学)生命理工学院は、理工系の中でも生命科学やバイオ分野を深く学べる難関学部・学院です。
高度な理系科目の力が求められるのはもちろん、難しい問題に対して考え抜く力や、基礎を土台に応用へつなげる力も問われます。
森田さんは、そんな東京科学大学に合格しただけでなく、早稲田大学先進理工学部、慶應義塾大学理工学部にも合格しました。
特に印象的なのは、最後まで課題だった化学を大きく伸ばし、合格に必要なレベルまで引き上げたことです。
武田塾に入る前の状況
森田さんは神奈川県の横須賀高校に通っており、東京科学大の合格者は学年で4人程度という環境でした。
また、高校3年生の6月まではバレーボール部に所属し、かなり本格的に部活にも取り組んでいたそうです。
高1から高3までは別の集団授業の塾に通っていましたが、高3の春の時点では得意な英語が偏差値72、数学が67.9に対して、化学は54.4と明確な苦手科目になっていました。
難関大を目指すには、この化学をどうにかしなければいけない。そんな状況で受験勉強が進んでいきました。
武田塾に入ったきっかけ
武田塾に入ったきっかけは、それまで通っていた集団塾で数学の授業が取れなくなったことでした。
もともと勉強は進めていたものの、高3になってからは、決まった授業の流れよりも、自分のペースで必要なことを進められる環境の方が合っていると感じるようになったそうです。
そこで高3から武田塾に入塾し、部活と両立しながら、自学自習を軸にした受験勉強へ切り替えていきました。
この選択が、結果的に自分の課題を真正面から潰していく勉強につながっていきます。
科目別の勉強法
森田さんの勉強法で印象的なのは、ただ問題数をこなすのではなく、「この問題で何を学ぶべきか」を常に意識していたことです。
特に苦手だった化学では、復習の質を徹底的に高めることで大きな伸びを生み出していました。
化学は「重要問題集」の復習方法で伸びた
化学は高3の4月から本格的に全単元の学習を始め、7月までに『セミナー化学基礎+化学』や『福間の無機化学の講義』『鎌田の理論化学の講義』を使って、一気にインプットを進めたそうです。
夏からは定番の『化学重要問題集 化学基礎・化学』に入りましたが、森田さんが特に力を入れたのは、ただ解いて終わることではありませんでした。
「この問題で聞かれている考え方は何か」「自分に抜けている知識は何か」を整理し、知識を体系的にまとめて覚え直すような復習を繰り返したといいます。
個別指導では、東大生の講師に対して、自分から問題のアプローチや解き方を説明することで理解度を確認していました。
さらに、難関大特有の教科書には載りにくい知識も補ってもらいながら、少しずつ穴を埋めていった結果、苦手だった化学は偏差値73.7まで伸びました。
「解けなかった」で終わらせず、「なぜ解けなかったのか」まで突き詰めたことが、偏差値約20アップの原動力になったのだと思います。
数学はミスの分析で完成度を高めた
数学はもともと得意で、高1の時点で『文系数学の良問プラチカ 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・C』に取り組むなど、かなり早い段階から蓄積がありました。
高3では『ハイレベル数学Ⅲ・Cの完全攻略』を使い、問題の解法そのものよりも、そこにたどり着くまでの思考過程やパターンをインプットすることを重視していたそうです。
そして武田塾に入ってから大きく変わったのが、解き散らかすのではなく、ミスを徹底的に分析するようになったことでした。
たとえば「2019年 東京科学大 数学」といった形で、自分専用のまとめノートを作成し、足りない知識や考え方を余すことなく書き込んで復習していたといいます。
できた問題より、できなかった問題やミスした問題をどう次につなげるか。その意識が、得意科目をさらに強い武器へと育てていきました。
英語は文章全体の役割を見ながら読んだ
英語はもともと長文読解が得意だったため、武田塾では和訳や英作文の添削を中心に受講していました。
使用していたのは、『やっておきたい英語長文1000』や、竹岡先生の『基礎英作文問題精講』などです。
ただ、一文ごとの英文解釈に偏るのではなく、その英文が文章全体の中でどんな役割を持っているのかを意識して読んでいたのが森田さんの特徴でした。
頭の中で軽く要約しながら読み進めることで、長い文章でも流れを見失わず、設問にもぶれずに答えられるようにしていたそうです。
細かい文法や構文だけでなく、全体の構造をつかむ読解が、難関大の英語でも安定した得点につながっていました。
スランプを乗り越えた勉強の変化
順調に見える森田さんの受験勉強にも、もちろん苦しい時期がありました。特に秋には、勉強しているのに成績が伸びない停滞期があったそうです。
秋は「作問者の意図」を考える勉強に変えた
それまでは、ガムシャラに解法を覚えてアウトプットする勉強が中心でした。
しかし講師のアドバイスを受け、「作問者は何を問いたくてこの問題を書いたのか」を深く考えるように勉強法を変えたといいます。
ただ答えを出すだけではなく、問題の背景にある意図や狙いを意識することで、ケアレスミスが減り、難しい問題も以前より整理して見えるようになりました。
問題に振り回されるのではなく、問題の本質を見抜こうとする意識が、秋以降の急成長につながっていきます。
直前期はあえて基礎に戻った
1月、2月の直前期にも、森田さんは再び成績の停滞に焦る時期があったそうです。
原因は、直前だからと焦って出題頻度の低い難問ばかりに手を出し、逆に基礎が抜けてしまっていたことでした。
そこで森田さんは、あえて『Doシリーズ』などの基礎的な参考書に戻り、インプットをやり直しました。
すると、演習を積んできたからこそ、それまでは見落としていた参考書の何気ない一文の意味が、はっきり分かるようになったといいます。
直前期に難しいことを増やすのではなく、基礎に立ち返る勇気を持てたことが、最後の伸びにつながったのです。
武田塾で得た気づき
森田さんはもともと理系で、難問を解くこと自体に楽しさを感じるタイプだったそうです。
しかし武田塾に入ったことで、「難しい問題と戦うこと」と、「学ぶこと」は別だと気づいたといいます。
本当に大事なのは、解けなかった原因を明確にし、ミスを潰し、自分に足りないピースを埋めることでした。
武田塾では、自分用にカスタマイズされたルートがあり、講師とも相談しながら進められたことで、大きな安心感を持って勉強できたそうです。
ただ頑張るだけではなく、何をどう頑張ればいいのかが見える環境が、森田さんの受験を支えていました。
合格発表の瞬間
東京科学大学の合格発表では、サーバーがダウンしてしまい、予定されていた17時から2時間ほど結果が見られなかったそうです。
その時間はとても長く感じられ、かなりドキドキしたと振り返っています。
そして、ようやく合格を確認できたあと、塾に報告したところ、熱心に指導してくれた担当講師の森川先生は、喜びのあまり何も言わずに握手をしてくれたそうです。
言葉にならないほど嬉しかったからこその無言の握手は、森田さんにとっても忘れられない瞬間だったのではないでしょうか。
森田さんの受験から学べること
森田さんの受験から伝わってくるのは、苦手科目があっても、それを最後まで伸ばし切ることで難関大合格は十分に狙えるということです。
実際に森田さんは、得意な英語や数学だけで逃げ切るのではなく、苦手だった化学と真正面から向き合い、最後には大きな武器に変えました。
また、成績が伸びない時期にも勉強法を見直し、基礎に戻るべき時は戻る。その冷静さが、最終的な結果を大きく左右したように思います。
部活を続けながらでも、自分のペースに合ったやり方で、やるべきことを積み重ねれば、東京科学大や早慶理工のような高い壁にも届く。
森田さんの合格体験は、そのことを強く証明してくれるものでした。






