今回ご紹介するのは、高1の時点で進研模試の偏差値が41.3、高1の1月でも国数英総合46.3という状況から、倍率22倍の早稲田大学商学部に逆転合格を果たした三田村さんです。
実は、三田村さんは入塾前はほとんど勉強しておらず、学校の先生からも期待されていなかったそうです。
それでも、「やればできるところを見せたい」という反骨心を力に変え、高2の夏から本気で受験勉強をスタートしました。
順調に伸びた時期もあれば、勉強しても成績が上がらない地獄のような停滞期もありましたが、そのたびに基礎へ戻り、自分の課題と向き合い続けたことで、最後は早稲田商学部合格という大きな結果をつかみ取りました。
早稲田大学商学部とは
早稲田大学商学部は、経営や会計、マーケティング、経済の考え方などを幅広く学べる学部です。
全国の受験生から人気が高く、毎年高い倍率になることで知られており、三田村さんが合格した年も倍率は22倍と非常に高く、簡単に届く学部ではないことがわかります。
だからこそ、偏差値40台前半から早稲田大学商学部へたどり着いた逆転合格には、大きな価値がありますね。
入塾前の状況
まずは、武田塾入塾前の状況から整理していきます。三田村さんは高1の7月時点で、進研模試の偏差値が41.3でした。
さらに高1の1月でも、国数英総合で46.3、英語は45.1という状況で、受験勉強の土台が十分にあるとは言えない状態でした。
当時はほとんど勉強しておらず、学校の先生からも期待されていなかったそうで、周囲から「できる側」と見られていたわけではなく、むしろ受験で上を目指すイメージを持たれていない立場でした。
それでも三田村さんは、周囲の「できないだろう」という空気に流されるのではなく、「やればできる」と証明したい気持ちを強く持つようになります。
武田塾へ入ったきっかけ
そんな三田村さんは、塾を探すときに大手かどうかではなく、自分の今の成績を大幅にアップさせて志望大学合格を実現できるかを重視していたとのこと。
自分のように今の学力から逆転を狙うなら、「逆転合格」を売りにしている塾の方が合っていると考えたそうです。
さらに、中学受験時代の恩師にも勧められたことが後押しとなり、高2の夏に武田塾 豊洲校へ入塾しました。
ここから三田村さんの生活は大きく変わり、武田塾入塾後はすぐに、毎日15時の開館から22時の閉館まで、約7時間自習室にこもって勉強する習慣を作りました。
最初から才能で勝負するのではなく、まずは勉強量を確保するところから受験を変えていったのです。
科目別の勉強法
三田村さんの受験勉強は、ただ量をこなすだけではなく、各科目で「どこが課題なのか」を見極めながら進められていました。
特に印象的なのは、うまくいかない時期にも勉強法を見直し、基礎へ戻ることを恐れなかった点です。
英語は4か月でMARCHレベルまで進んだ
三田村さんの英語学習は高2の夏に『大岩のいちばんはじめの英文法』からスタートしました。
そこから驚異的なペースで進み、わずか約4か月後の11月には『英文解釈ポラリス1』など、MARCHレベルの参考書に着手していたそうです。
この伸びは模試の結果にも表れ、高2の11月の河合塾全統模試では、英語の偏差値が59.9まで急上昇しました。
入塾前の進研模試の頃と比べると、本人の体感では偏差値20アップに近い感覚だったといいます。
一気に伸びた背景には、毎日自習室に通って勉強時間を確保したことに加え、英語を基礎から順番に積み上げたことがありました。
伸びない4か月で基礎の大切さを痛感した
順調に見えた英語ですが、高2の12月から高3の3月までの約4か月間、三田村さんは大きなスランプに苦しみます。
勉強時間は増やしているのに成績が伸びず、MARCHレベルの段階突破テストにも3回連続で落ちてしまい、本人にとっては、まさに「地獄」と呼べる停滞期だったそうです。
英語が停滞する原因を探っていく中で気づいたのが、夏に一度覚えた『システム英単語』の復習を怠っていたことでした。
実際に校舎で行う単語テストでも8割を切るようになり、講師から「早慶に受かる子は基本満点」と言われ、改めて基礎の甘さを突きつけられます。
そこで三田村さんは、単語帳の派生語や多義語まで徹底的に復習再開!その結果、再び長文が読める感覚を取り戻し、英語のスランプを脱出します。
最終的には『英検準1級EX』や『ピナクル』といったハイレベルな単語帳までやり込み、早稲田レベルの英語に耐えうる語彙力を身につけました。
現代文は『基礎講義』で一気に見え方が変わった
三田村さんは国語、特に現代文をかなり苦手としていました。日大レベルの長文ですら読むのに50分かかることがあり、思うように点が取れなかったそうです。
『現代文読解力の開発講座』を4周しても効果が感じられず、周囲の友人がどんどんできるようになっていく中で、強い焦りを感じていました。
そんな中で転機になったのが、『現代文の基礎講義』。この参考書を通して「客観的速読法」を学んだことで、筆者の主張をつかむ感覚が一気に変わったといいます。
さらに、いきなり選択肢を見るのではなく、まず自分で記述式のように答えを作ってから選択肢を選ぶ方法を実践したことで、点数が劇的に安定していきました。
ただ読むだけではなく、本文の中身を自分で再構成してから解く姿勢が、現代文克服の大きなきっかけになったのです。
過去問演習で得点力を上げた方法
高3の10月頃から、三田村さんは本格的に過去問演習を始めましたが、最初からうまくいったわけではありません。
英語だけで50分を超えてしまうなど、制限時間内に全く解き切れず、かなり落ち込んだそうです。
それでも、そこで諦めるのではなく、参考書で学んだ「こんな感じの問題ならこう解く」という解き方のパターンを、過去問の中で当てはめる練習を繰り返しました。
問題を見るたびにゼロから考え込むのではなく、処理の型を持っておくことで迷う時間が減り、徐々に時間内で合格点を超えられるようになっていきます。
三田村さんが過去問を解く中で見つけた「パターン化による時間短縮」は、難関大の入試で安定して得点するために非常に大きな武器になりました。
モチベーション維持と環境の力
三田村さんがここまで走り切れた背景には、勉強法だけでなく環境の力もありました。
高2の夏に入塾してから、毎日15時から22時まで自習室にこもる生活を続けられたこと自体、まず大きな土台になっています。
また、スランプの時期には「自分には才能がない」と深く落ち込みましたが、同じ武田塾に通う高校の友人と連絡を取り合い、励まし合うことでメンタルを保っていたそうです。
一人だと折れそうになる時期でも、同じ方向を向いて頑張る仲間の存在が支えになっていました。
さらに、英語のプロフェッショナルである担当の先生に、高2の夏から受験の最後まで見てもらえたことも大きかったといいます。
過去問で結果が出ない時も応援し続けてもらい、「早稲田一本で行くなら英検は使わなくていい」といった戦略的なアドバイスも受けながら、無駄なく早稲田対策に集中できました。
本番で実力を出し切れた理由
中学受験のときはひどく緊張したという三田村さんですが、今回の早稲田本番では、ほとんど緊張しなかったそうです。
それどころか、「少し緊張した方がいいのでは」と思うほど落ち着いていたといいます。
それは、ここまでやれるだけやったという実感があったからこそです。
毎日積み上げてきた勉強時間、苦しい停滞期を越えてきた経験、そして何度も繰り返した過去問演習が、「本番でも大丈夫だ」と自分を支えてくれたのだと思います。
本番で強い人は、特別にメンタルが強いというより、そこまでに不安を減らせるだけの準備をしてきた人なのだと感じさせられます。
合格発表の瞬間
早稲田大学の合格発表の日は、卒業式と同じ日だったそうです。
整列前のタイミングで結果を確認したところ、あまり自信はなかったにもかかわらず、そこには「合格」の文字がありました。
三田村さんは、涙があふれるというより、驚きと嬉しさが一気に押し寄せてきて、周りを巻き込むほど大騒ぎしてしまったといいます。
高1の頃の自分や、期待されていなかった日々を思えば、目標としていた早稲田大学合格の瞬間の喜びは言葉にしきれないものだったはずです。
三田村さんの受験から学べること
三田村さんの受験から伝わってくるのは、「最初の学力」だけで未来は決まらないということです。
偏差値40台前半からでも、毎日の勉強を習慣化し、基礎をおろそかにせず、伸びない時期にも原因を見つけて立て直していけば、早稲田商学部のような高い壁にも届く可能性があります。
順調な時期だけではなく、むしろ伸びない時期にどう向き合ったかが、最後の結果を大きく左右するのだと三田村さんの受験は教えてくれます。
「期待されていない側」からでも、自分で自分を見限らなければ、受験はひっくり返せるのだと強く感じさせてくれる合格体験でした。






