今回は浪人の夏から武田塾に入塾し、早稲田大学人間科学部に合格した花澤さんをご紹介します。花澤さんは浪人の8月まで集団授業の塾に通っていましたが、ついていけず、武田塾へ入塾することになりました。
武田塾に入ってからは基礎を確認し直し、着実に力をつけていきます。そして見事、早稲田大学人間科学部に合格しました。そんな花澤さんの合格までの軌跡を紹介します。
早稲田大学人間科学部とは
早稲田大学は1882年に大隈重信によって創設された私立大学で、「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を基本理念に掲げています。
花澤さんが合格した人間科学部は、多様な専門領域にまたがって幅広い分野を学ぶことができるのが特徴です。多くの視点で物事を捉え、柔軟に諸問題を解決できるような優秀な人材を育成することを目標にしています。
偏差値は62.5と早稲田大学の中では比較的入りやすいですが、合格にはしっかりとした準備が必要になります。
武田塾では早稲田大学人間科学部の合格者を多数輩出しています。気になる方は無料受験相談にお越しください。
現役時代
花澤さんは引退時期が遅いラグビー部に所属していたため、受験勉強を始めたのも11月からと、かなり出遅れたスタートになりました。
当時の志望校は信州大学医学部と簡単ではなく、その頃からすでに浪人は覚悟していたと語っています。ちなみに現役時代の共通テストは68%で、本人も納得のいく結果ではなかったようです。
駿台予備校から武田塾へ
浪人してから半年間は、駿台予備校の医学部コースに通っていた花澤さん。しかし授業をただ聞くだけになってしまい、成績アップにはつながらなかったそうです。自分の勉強をするペースと授業のペースが合わず、内容を吸収できなかったと語っています。
また医学部コースが扱うテキストは難しく、授業のレベルも高いため、基礎が抜けていた花澤さんはまったく追いつけていませんでした。
そして夏ごろには、約半年間も通っていても成績が伸びなかったことが原因で、精神的に不安定な状態になってしまいます。ときには家の近くの川辺で涙を流していたこともあったそうです。
かなり頑張っているという自覚があるのに、それが成績として表れない…。周りのレベルも高く自分だけが遅れている…。同級生たちは楽しいキャンパスライフを送っている…。そんなことを考えては落ち込んでいたと振り返っています。
しかし花澤さんはこのままではいけないと気持ちを切り替えます!まずは環境を変えるべく、駿台予備校を退塾し夏から武田塾へ入塾することを決意しました。
入塾の決め手は、武田塾の「授業をしない」というスタイルです。集団授業の塾でうまくいかなかった花澤さんには、このフレーズが斬新に感じたのかもしれませんね。
人生を見つめ直して志望校変更
また花澤さんは改めて自分と向き合い、本当にやりたいことを考え直しました。そして志望校を信州大学医学部から早稲田大学人間科学部へ変更します。
そのきっかけとなったのが駿台予備校で受けた小論文の授業でした。そのときに医学部で必要とされる医師としての心得や、医師とはどういうものなのかということを初めて理解したそうです。そこで自分がやりたいことは臨床ではなかったと気付いたと語っています。花澤さんは医師になりたいのではなく、単純に医学や心理学に興味があり、学びたいと思っていたそうです。
そこで医学と心理学の両方を学べる大学を探したところ、早稲田大学人間科学部にたどり着きました。人間科学部の研究分野は幅が広いですが、花澤さんが進学する健康福祉科学科では、興味のあった医工学や心理学が学べます。
志望校を早稲田大学人間科学部に変更しましたが、それでも絶望的な状況に変わりはなかったそうです。しかし合格実績が豊富な武田塾蕨校に入塾したことで、道が開けたような感覚があったと語っています。
勉強法
基礎から着実に
武田塾で最初に取り組んだのが『大岩のいちばんはじめの英文法』です。とても基礎的な参考書ですが、穴を埋めるために夏から取り組み始めました。他の生徒はもっとレベルの高い参考書を使っていたため焦ったそうですが、基礎を固める必要性も理解し1から進めたそうです。
そのあとは『関正生の英文法ポラリス1』『動画でわかる英文法 読解入門編』『関正生のThe Rules英語長文問題集1・2』と順番に参考書を進めます。
ここまでの日大レベルが終わった9〜10月頃にやっと手応えが感じられたそうです。基礎を怠らず1から取り組んだことで、自分の身になっていることを実感でき、モチベーションにもつながりました。
ちなみに『大岩のいちばんはじめの英文法』は1週間というかなり短い時間で仕上げたそうです。
現状のやり方にしっくりきていない人は、基礎に立ち帰り0からスタートするのも一つの方法かもしれませんね。浪人生や受験生の方は参考にしてください。
日常から勉強
花澤さんは少しでも怪しかった部分や覚えられていなかったところは付箋に書き、トイレや洗面所に貼って覚えていたそうです。歯磨きのときなど日常に勉強を取り入れる工夫をしていたと語っています。夏からの参考書学習なので、塾以外の場所でも勉強をしないと間に合わないと考えていたようです。
類義語をすべて暗記
他にも参考書の類義語をすべて暗記するという工夫をしていました。見出し語だけでなく類義語までしっかり覚えることで、単語を見ればすぐに類義語が連想されるようになったそうです。
それでも過去問演習の中で知らない単語が出てくるとすべて書きだし、ひたすら覚えていきました。また「これがわからなかった解けなかった」というポイントになる単語に下線を引き、少しずつ単語力を上げたそうです。とくに人間科学部の長文は医療系の単語が多いため、過去問の中で語彙力を高めました。
武田塾の良かったところ
花澤さんは武田塾での半年間を振り返って、校舎長の細谷先生の存在がとても大きかったと語っています。浪人生は家族以外に話す相手がいなく、どうしても孤独になりがちです。そんなときに細谷先生に不安な気持ちを話すことで気持ちが楽になったんだとか。「自学自習」と聞くと孤独なイメージがあるかもしれませんが、実際にはいつでも相談に乗ってくれて、メンタル面で大きな支えになったと振り返っています。
また花澤さんは武田塾に切り替えたのが大きな転換点になったと感じているそうで、判断は正解だったと話してくれました。
受験生へのメッセージ
最後に花澤さんから受験生のみなさんへメッセージをもらいました。
「本当につらいと思いますが、自分にしっかり向き合うことを継続すれば、たとえ結果が不合格だったとしても達成感を感じられると思います。それは今後の人生に活きるので最後までぜひ頑張ってほしいです」
花澤さんは入試試験が終わった時点で、合否に関わらず達成感を感じていたようです。それだけ後半の半年間で全力を出したという自信があったということですね。受験生のみなさんも目標に向かってやりきり、念願の大学に合格しましょう!
今回は夏からの志望校変更で、早稲田大学人間科学部に合格した花澤さんをご紹介しました。