今回は偏差値40台から武田塾に入塾し、早稲田大学教育学部数学科に合格した高さんをご紹介します。
高さんは現役時代に明治大学理工学部に合格しましたが、早稲田大学が諦められず浪人を決意します。そして基本をしっかり整える勉強法を取り入れ、見事合格を掴み取りました。
そんな高さんが早稲田大学教育学部数学科に合格するまでの軌跡を見ていきましょう!
早稲田大学教育学部数学科とは
早稲田大学は1882年に大隈重信によって創立された、東京専門学校を前身とする私立大学です。「早慶」と呼ばれ、慶應義塾大学と並ぶ高学歴な大学として知られています。
その中で高さんが合格した教育学部は偏差値62~65ほど。優秀な教育者や実社会で活躍する人材を育成することを理念に掲げています。
その名の通り卒業後は教員になる人もいますが、教員免許は必須ではないので、ほとんどの学生は一般企業に就職しています。
高2の9月に入塾ー当初は偏差値40台
高さんが武田塾に入塾したのは高校2年生の9月頃。そこから浪人時代も含めて約2年半ほど武田塾に通い、念願の早稲田大学教育学部数学科に合格しました。
しかし入塾当初は偏差値50あれば十分だと感じていたようで、偏差値40台の科目もあったそうです。
それでも当初からずっと早稲田大学を志望していました。そんな状態だったため、入塾後はどの科目も基礎的な内容から始めていきます。
入塾当初の勉強
数学は参考書の『基礎問題精講』を “4日2日ペース” で進めました。
”4日2日ペース” とは武田塾で推奨している勉強法です。1週間のうち、4日間で参考書を先に進めて、2日間で復習をするというものです。そして週の最後の日には確認テストを行い、しっかりと基礎を固めていきます。
また理科ですが、高さんは教育学部数学科以外に理工学部も受けたので、物理と化学の2科目を勉強していました。
化学は『宇宙一わかりやすい高校化学』で基礎理論や現象理解を学び、そのあと別の問題集に入ったそうです。
物理も基礎的な参考書の『秘伝の物理』を使って、初歩的な内容から積分物理の基礎まで学びました。
『秘伝の物理』では問題へのアプローチの仕方や、方程式の意味などを理解できたと振り返っています。
現役時代は明治大学に合格!
そして迎えた現役時代の受験では、残念ながら早稲田大学教育学部数学科には合格できませんでした。
しかし明治大学理工学部へは合格できたので、偏差値40台の頃から考えると、大きく成長しています!
理科2科目を勉強して、現役で明治大学理工学部に受かることはすごいことですね。しかしこの結果には満足できなかったと語っています。
というのも高さんは、早稲田大学にとても強い憧れを抱いていたからです。
高さんは高校3年生の5月に校舎長に連れられて、早稲田大学のオープンキャンパスに行きました。
そこで早稲田大学の熱気や、大学らしい活気に魅力を感じ、「早稲田大学以外、考えられない!」と思ったんだとか。そのため浪人してもう1年チャレンジしようと決意したそうです。
しかし浪人してすぐの4〜5月は、やはり明治大学に行ったほうがよかったのではないかと悩み、後悔するときもあったんだとか。
そうした気持ちを抱えつつ、また親御さんからのプレッシャーもある中で、浪人生活が始まりました。
浪人してからの勉強法
数学:標準レベルの問題を確実に
では浪人時代は、具体的にどのような勉強をしていたのでしょうか?
まずは数学の標準レベルの問題を重点的に解いたそうです。4~9月後半までずっと、標準レベルに取り組み、みんなが取れる部分を確実に取れるようにしました。
このやり方にしたのは、現役時代の本番で基本的な問題が解けなかったから。
みんなが点を取れている問題ができず、応用問題や発展的な問題のほうに意識が向いてしまっていたと振り返っています。
実際に現役時代の本番では、1桁や10点台しか点を取れなかったそうです。
難関大学を目指していると、つい発展的な問題にばかり気を取られてしまいがちです。
高さんもそうした問題への対策に時間を取ってしまい、基礎が疎かになっていたと語っています。基礎問題を落とさずに確実に取っていけるような勉強法も大事ですね。
参考書は?
標準レベルの問題を確実に取るために、参考書は『1対1対応の演習 数Ⅰ・A/Ⅱ・B/Ⅲ・C』を使いました。
この参考書は、「例題」「解説」「演習問題」という流れの構成になっているので、覚えたことをすぐにアウトプットできます。
また「演習問題」は、実際に出題された大学の過去問になっているため、本番への対応力が磨けたそうです。
これを使ってからは、難しい問題に直面しても、自分で解決策を導き出せるようになりました。対応力が大幅に向上したため、とても役に立った参考書だと語っています。
理科:難問へのアプローチ
現役時代は基本的な問題しか解けず、難しい問題は文章が理解できずに諦めていたという高さん。浪人してからは、一文一文を丁寧に読み理解するように意識したそうです。
そうすることで、何を問われているのか、どうアプローチをすればいいのかが次第にわかるようになってきました。
明治大学に合格している高さんでも、早稲田大学の理科には壁を感じていたようです。
化学は『2025実戦化学重要問題集 化学基礎・化学』の演習を中心に取り組みました。しっかりと解法の意味を考えながら進めることを心がけたそうです。
物理は『良問の風』で現役時代の穴を埋め、そのあとに『名門の森』を進めました。
『名門の森』は難易度が高く、問題文の意味がさらに複雑になります。そのため図を描くなどのアプローチ方法を学びました。
このように勉強を続けたところ、わからない問題に対して自分で考える力が身につき、諦めることはほとんどなくなったそうです。
浪人時代で大きく成長しているのを実感できたと語っています。
プレッシャーと現実逃避
憧れの早稲田大学教育学部数学科に進学するため、浪人という道を選んだ高さん。勇気のある選択ですが、その分1年間通してずっとプレッシャーを感じていました。
「浪人したからには、現役時代に受かった大学より高いところに合格しなくてはいけない」という気持ちが常にあったようです。
そんなプレッシャーを感じる日々を過ごすうちに、気持ちを病んでしまったり、落ち込んでしまったりすることもあったんだとか。
そして勉強が嫌になり、ゲームや楽器の演奏に逃げてしまうときもあったそうです。しかし意外にも、それが大学へのモチベーションアップに繋がり、再び勉強に切り替えられたと語っています。
早稲田大学へ合格して、今している楽しいことをもっと存分に楽しみたいと思うようになったそうです。
高さんにとっては必要な充電期間だったのかもしれませんね。
浪人後も武田塾で勉強をした理由
高校2年生の9月に武田塾に入塾した高さんですが、現役時代は早稲田大学教育学部数学科の合格はかないませんでしたね。
それでも継続して武田塾で勉強をしようと思ったのは、武田塾のスタイルが高さんに合っていたからでした。
自分のペースで学べて、わからないことがあったときに質問しやすい環境なのがとても良かったと語っています。
集団授業にはない個別指導の良さを感じていたようです。
合格したとき
そして見事、早稲田大学教育学部数学科に合格しました!合格したときは安心感や開放感が凄まじかったと振り返っています。親御さんもとても喜んでくれて、ハイタッチやハグをして喜びを分かち合ったそうです。
そんな高さんも、少し前までは合格している人を見てうらやましいと思っていた一人でした。そのため今の状況を考えると、とても感慨深いと語っています。
受験生へのメッセージーまとめ
最後に高さんから受験生のみなさんへメッセージをもらいました。
「とにかく夢を持ってやりたいことに全力で向かってください。そのために必要なことを、今考えてやるべきだと思います」
明治大学に受かっても、自分の夢である早稲田大学教育学部数学科に合格することを目標に、ひたすら努力した高さんだからこその言葉ですね。
受験生のみなさんも、憧れの大学に進学するために、今できることを頑張りましょう!
今回は浪人して、早稲田大学教育学部数学科に合格した高さんをご紹介しました。