今回は1年浪人し、慶應義塾大学総合政策学部に合格した久門さんをご紹介します。
久門さんは一般受験をする生徒が5%ほどしかいない、高松商業高等学校に通っていました。
生徒のほとんどが就職や推薦での大学進学になる中、久門さんは受験に向けて努力し、立命館大学と青山学院大学を受けます。
しかし結果はどちらも不合格。浪人することを決意すると同時に、志望校も慶應義塾大学総合政策学部に引き上げました。
難関大を目指すにあたって、まず取り組んだのが中学レベルの見直しです!
初歩に立ち返ってから、どのようにして慶應義塾大学総合政策学部に合格したのでしょうか。
久門さんの浪人から合格までの軌跡をご紹介します。
慶應義塾大学総合政策学部とは
慶應義塾大学は1858年に創設者である福沢諭吉によって建てられました。
その中の総合政策学部は神奈川県藤沢市にキャンパスがあることから、通称SFC(湘南・藤沢・キャンパス)と呼ばれています。
総合政策学部では、様々な問題を解決できる社会のリーダーを育成することを掲げており、幅広い分野での教育や研究を行っています。
そのため同キャンパス内の環境情報学部の領域も学ぶことができるのが特徴の一つです。
慶應義塾大学総合政策学部は偏差値70を超える難関学部ですが、武田塾では多数の合格者を輩出しています。気になる方は一度、武田塾の無料受験相談にお越しください。
英語の勉強
現役時代を振り返ると、英語の基礎が抜けている自覚があったという久門さん。そのため浪人開始の3月は、中学レベルの参考書に取り組みました。
この判断ができたのはすごいことです!一度MARCHを受験しているため、普通なら浪人していきなり中学の復習からやろうとは思えないですよね。
それでも中学レベルから始めようと思ったのは、現役時代の反省からでした。
現役時代は基礎にブレがあるまま応用問題に進んでしまったため、しっかり身についていかなかったそうです。これを浪人しても繰り返すわけにはいかない!と思い、1からのやり直しを開始しました。
スモールステップルートで復習
具体的には”スモールステップルート”に沿って3つの参考書を仕上げました。
スモールステップルートは通常のルートでは難しい生徒や、時間に余裕がある1・2年生などを対象にした武田塾のルートです。
参考書は『高校英文法パターンドリル 超基礎編』、『高校英文読解をひとつひとつわかりやすく』、『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく』の3冊を進めます。
中学レベルですが、実際にやってみると初歩的な部分でのミスもあり、抜けているところを確認できたそうです。
また簡単だからこそやる気がわき、成長を実感できたと語っています。
中学の復習を3月中に終わらせ、4月からは『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編』『入門英文問題精講』を使い、英文解釈の基礎を固めました。そのあとは日大、MARCHと順番に参考書を進めます。
MARCHレベルに苦戦
MARCHレベルは夏までにクリアしたいという目標があったそうですが、段階突破テストにはかなり苦労したようです。
現役時代にMARCHを受験しているのになかなか突破できない…。これが受験の恐ろしいところですね。
ではどのようにして乗り越えたのでしょうか?
まずは単語や熟語といった初歩的な段階から課題にアプローチしました。単語の核となる基本のイメージ、すなわちコアイメージを認識して長文を読むようにしたそうです。
それに加えて音読もたくさん行いました。1日1時間という長い時間を使って取り組んだことで、読んでいるときに勝手に構文が見えるようになったと語っています。
構文を意識しなくても、自然と文の構造が理解できるようになったそうです。
単語の知識面での補強と、音読の習慣化でMARCHレベルを乗り越えられました。
早慶の対策
10月頃からは早慶の過去問演習に入ります。最初はある程度点数が取れていたのですが、そのあとはずっと200点中90点台が続いたそうです。
このまま続けても発展は難しいと考え、一旦過去問演習はストップさせ、課題をつぶす方向に切り替えました。
ここでもやはり単語の勉強不足を感じたため、浪人の9月から使っていた2冊目の単語帳をより強化して取り組むようにします。
ちなみに2冊目の単語帳は『英検準1級 出る順パス単』の4訂版です。現在出版されている5訂版は語彙が簡単になってしまったため、あえて4訂版を使っていました。
もし参考にしたい方は、今から4訂版を入手するのは難しいので、代わりに『出る順で最短合格!英検準1級 単熟語EX 準1級』を使ってみてください。
また早慶対策にも音読を継続して行いました。それから記述問題がある大阪大学や一橋大学などの他大学の過去問を解くことで、自分の訳の精度を確認したそうです。
音読+記述問題で、早慶の長文問題に対抗できる力をつけていきました。
こうして課題をつぶすことに集中したところ、停滞していた過去問の点数が伸び、6~7割ほど取れるようになったと振り返っています。
慶應義塾大学総合政策学部や環境情報学部など、SFCで7割も点を取るのはとても大変なことです。努力の成果が表れていますね。
SFCの小論文対策
小論文の練習は問題形式になれず、最初は的外れな解答ばかりをしていたという久門さん。
講師に指摘された部分もすぐには直らなかったそうですが、繰り返し解くことで少しずつ力をつけていきました。
武田塾では次につなげられるフィードバックをすることを大事にしています。早慶の小論文対策もお任せください。
久門さんは文学部も受けていたのですが、そちらの入試本番では思い残すことがあったそうです。それは設問に対してしっかりと回答ができていなかったこと。
練習のときから、設問には確実に答えることを意識していたのですが、本番のプレッシャーのせいでできなかったそうです。
そのため文学部での失敗を活かして、総合政策学部の本番では設問に答えることを徹底しました。自分の主張を述べつつ、噛み合うような内容を答えられたと振り返っています。
総合政策学部の全体としては手応えはそこまでありませんでしたが、小論文に関しては取れた自信があったそうです。
SFC小論文の対策のポイントは、設問にしっかり答えることと、自分の意見を論理的に述べること。この2点を最低限押さえることが大切です。
浪人から慶應義塾大学SFC合格!まとめ
1年浪人して見事、慶應義塾大学総合政策学部に合格した久門さん。自分に合ったカリキュラムを作ってくれる武田塾が、無理なく進められて良かったと語っています。
また受験生には次のようにメッセージをくれました。
「受験期は心の浮き沈みがあると思います。でもそれを乗り越えた先には、自分の可能性が開いていくので、ぜひ頑張ってください。」
今回は浪人して中学レベルの復習から、慶應義塾大学総合政策学部に合格した久門さんをご紹介しました。みなさんも久門さんに続き、逆転合格を掴み取りましょう!