今回は偏差値50から慶應義塾大学環境情報学部に合格した竹田さんをご紹介します。
竹田さんはもともと勉強習慣がなく、受験勉強を始めたのも遅かったのですが、やるべきことを淡々と続けることで逆転合格を果たしました。
そんな竹田さんはどのような勉強法で成績を伸ばせたのでしょうか?
慶應義塾大学環境情報学部に合格するまでの軌跡をご紹介します。
慶應義塾大学環境情報学部とは?
環境情報学部は総合政策学部と合わせて通称SFCと呼ばれていて、慶應義塾大学の中でも学力が高い学部として知られています。
偏差値は70を超え、東大生などの併願校としても受験されるため、難易度はかなり高めです。
また倍率も高く、合格するためにはしっかりとした分析や対策が必要になります。
武田塾ではSFCの合格者を多数輩出しています。
気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
高校2年生の冬に武田塾に入塾
竹田さんは附属高校出身で、また部活に力を入れていたため、勉強はほとんどしてきませんでした。
大学受験をするつもりもなかったので、2年生の冬まで卒業後について考えていなかったそうです。
そんな当時の偏差値は40〜50ほどでした。
竹田さんが武田塾に入塾したのは高校2年生の2月。
もともとしっかり勉強をしてきたわけではなかったので、参考書のルートも1から順番通りに進めます。
単語帳は『ターゲット1900』、文法は『大岩のいちばんはじめの英文法』から取り組みました。
正直この時期から受験勉強を始めて、慶應義塾大学環境情報学部に合格するのはなかなか難しいことです。
しかし竹田さんは偏差値50から、見事、難関学部に合格することができました。
では具体的にどのような流れで受験勉強をしてきたのでしょうか?
10月に部活引退!その後の勉強
竹田さんは部活の引退も遅く、10月末までサッカー部に所属していました。
そのため受験勉強の時間も他の学生より少なく、週に2〜3回ほど武田塾に行き、4〜5時間ほど勉強をしていたそうです。
それでも少しずつ力をつけ、6月に偏差値55、9月では偏差値60にまで上がりました。
短期間で成績を伸ばしていますが、慶應義塾大学環境情報学部を目指すことを考えると、まだまだ力不足です。
慶應義塾大学環境情報学部の合格には偏差値70は必要だと言われているので、9月以降で偏差値を+10ほどアップさせる必要があります。
依然として厳しい状況に変わりはありませんね。
しかし竹田さんは模試の結果を気にし過ぎず、今しなくてはいけないことをとにかく継続しました。
「模試の結果も確かに大事だけれど、一番大事なのはこれから自分が何をするか」竹田さんはそう考えて黙々と勉強をしたそうです。
では次に、竹田さんが具体的にどのようにして合格にたどり着いたのか、勉強法を紹介します。
小論文の対策
慶應義塾大学環境情報学部の合格には、小論文の対策がとても重要です。
そこで竹田さんは夏休みに学校で開催された、小論文対策の講義に参加しました。
しかしこの講義では、AO入試向けの小論文対策が中心に語られていたので、慶應義塾大学環境情報学部を目指す竹田さんにとってはそこまで有益ではなかったんだとか。
慶應義塾大学環境情報の小論文は、データを読み取りながら書いていくものなので、AO入試の小論文とは別物です。
そのため小論文対策は、過去問をたくさん解き、武田塾の先生に添削してもらう方法で進めました。
作成しては添削をしてもらうことを繰り返していましたが、その都度ダメな部分が出てくるため、成長している実感はまったくなかったんだとか。
復習でもう一度書いてみても、論理が破綻した文章になってしまうことが12月頃までは続き、精神的につらかったそうです。
小論文には前提として現代文の能力が必要になりますが、竹田さんの場合は時間が足りず、しっかり現代文の勉強もできていませんでした。
そのため小論文はとくに苦戦したようですね。
それでも一つずつ学んだことを次の小論文作成に活かし、本番までに力をつけていきました。
次第に問題の意図を理解し、自分が何を言いたいのかも明確に表せるようになったそうです。
英語の勉強法
英語は9月までに最初の段階突破テストに合格する予定でしたが、長引いてしまい10月になりました。
その後はMARCHの過去問演習に入り、慶應義塾大学の過去問へと進んでいきます。
慶應義塾大学環境情報学部の例年の合格ラインは65〜67%ほどですが、竹田さんが初めて過去問を解いたときは45%しか取れませんでした。
そのため10月以降の短期間で、足りない20%をどのように克服していくかが課題になります。
速読の対策
まず一つ目の課題は、文章を読むスピードを上げることです。
環境情報学部の英語は2400〜3000ワードの超長文なため、時間内に解き終わらせるには、早く読まなくてはいけません。
最後まで読めなければ、配点が高いと予想されている内容問題を大きく落としてしまうことになります。
そこで竹田さんは音読やシャドーイングを毎日行い、また毎日1問は必ず長文問題を解きました。
英語に慣れるように習慣化する工夫をしていたようです。
これを入試の直前までひたすら続けた結果、本番では5分も余裕を持って、すべて解き終わることができました。
既存の文章のシャドーイングと、初見の文章に触れることを習慣化することがとても効果的だったようです。
難単語の対策
また難単語の対策として『準1級 単熟語EX』を始めましたが、それでも新しい問題に触れるたびに、知らない単語が出てきます。
そこで竹田さんは、わからない単語が出てきても点数が取れる方法を考え、三択問題を攻略しました。
三択問題の選択肢のうち、2つが似たような意味で、1つだけ違う意味の単語があれば、それが答えであることが多いと気づいたんだとか。
これはたくさん赤本や過去問を解き、分析する中でわかってきた傾向です。
必ずしも当てはまるわけではありませんが、対策をしても追いつかないときは過去問の分析をもとにした消去法を使ってみてもいいかもしれません。
こうした勉強を淡々とこなしていった結果、本番では、総合政策学部で78%、環境情報学部では70%も点数を取れました!
そして見事、偏差値50から慶應義塾大学環境情報学部に逆転合格します。
勉強が遅れていてもあきらめずに、やるべきことを毎日やり続けた結果ですね。
慶應義塾大学環境情報学部に逆転合格!まとめ
今回は勉強習慣なしで、偏差値50の状態から武田塾に入塾し、慶應義塾大学環境情報学部に逆転合格した竹田さんをご紹介しました。
高校3年生の10月まで部活をしていたので勉強が遅れ、直前期でも合格は厳しい成績でした。
しかし偏差値や模試の結果にとらわれず、やるべきことをこなした結果、逆転合格を掴み取ります。
受験生のみなさんも最後まであきらめずに、目の前のやるべきことを一つずつ達成していってくださいね。
以上、竹田さんが偏差値50から、慶應義塾大学環境情報学部に逆転合格するまでの軌跡をご紹介しました。