今回ご紹介するのは1年浪人して、慶應義塾大学商学部に合格した山本さんです。
慶應義塾大学以外にも、大阪公立大学商学部、立命館大学経営学部・産業社会学部にも合格しました。
浪人開始の4月から武田塾に入塾し、英語・数学・地理の3教科を勉強します。
英語は早めの時期から基礎をしっかり固め、6月には英検準1級にも合格しました。
そんな山本さんの慶應義塾大学商学部合格までの軌跡を紹介します。
慶應義塾大学商学部とは
慶應義塾大学は1858年に福沢諭吉によって創立された、由緒ある私立大学です。
教育理念に「独立自尊」を掲げ、自他を尊重し、自分の責任のもとで行動できる人材を育成することを目指しています。
商学部からは、大手商社への就職者や公認会計士の合格者も多く、卒業後も社会で活躍する人材を多数輩出しています。
偏差値65〜70とかなりレベルが高いですが、武田塾では多くの合格実績がございます。
浪人開始で基礎固め
浪人するにあたり、まず最初に取り組んだのが英語の勉強です。
『大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編』、『関正生の英文法ポラリス1』などの参考書を使って、基礎的な内容からやり直しをしました。
最初のころは、初歩すぎてやり直す必要がないのではないかと思っていた山本さん。
しかし進めていくうちに見落としが見つかり、基礎を固めることの重要性を改めて感じたそうです。
また浪人の4月の時点で、6月にある英検準1級を見据えた勉強も始めていました。
英検準1級の対策
英検の勉強には『英検準1級単熟語EX』の前半部分に載っている難単語を中心に、勉強を進めていきました。
現役時代に使っていた単語帳は『ターゲット1900』で、こちらはかなり仕上げられていたそうです。
そのため浪人してからは、英検対策として『英検準1級単熟語EX』の難単語をインプットしました。
ただし1冊を完璧にする段階までは行けなかったので、あとは慶應義塾大学の過去問演習で力をつけたと語っています。
英作文の対策
山本さんは英作文のために『リーディング問題完全制覇』を使って語彙力を鍛えたそうです。
音読を繰り返すことで例文を覚え、主張をするときの型を身につけました。
知識がスッと出てくるようになるまで、自分の中に吸収していったと語っています。
実際本番では、『リーディング問題完全制覇』で覚えたことを思い出しながら、自分なりに組み合わせて作文ができました。
また過去問の内容を音読したり、相手がいることを想定して何度もアウトプットを繰り返したそうです。
その結果スピーキング力が上がり、英検の面接では高得点が取れました。
早い段階からの対策のおかげで、点数に余裕を持って準1級に合格できたと振り返っています。
英語の勉強法
7月にMARCHレベル突破
英検の勉強と並行しながら、英語はMARCHルートを進めていました。
MARCHの段階突破テストは、無事に英検に合格した甲斐もあり、8割得点で楽にクリアできたそうです。しかもまだ7月でした!
武田塾では、8月に志望校の一つ下のランクに突破できていると順調なペースだと考えています。
そのため山本さんは早めに勉強を進められていたということですね。
MARCHレベルを合格したあとの8月からは、早慶対策の参考書に入ります。
『ポレポレ 英文読解プロセス50』『関正生のTheRules 英語長文問題集4』『関正生の英語長文ポラリス3』などの難易度の高い参考書に取り組みました。
とくに『ポレポレ』が長文読解に役に立ったそうで、取り組んでからは長文が読みやすくなったと語っています。
そのおかげで、『TheRules4』もそこまで苦戦せずに進めることができました。
過去問演習・課題へのアプローチ
浪人の9〜10月には慶應義塾大学商学部の過去問演習に入りますが、最初の頃はあまり手応えが良くありませんでした。
時間が足りず、最後まで解き終わらないと焦りを感じたようです。実際そのときの点数は4割5分ほどでした。
回数を重ねていくうちに時間内に終わるようになり、最終的には7割5分も取れるようになったという山本さん。
ではそこにたどり着くまでにどのようにして課題に向き合ったのでしょうか。
まず一つ目として、問題一つずつに使う時間の配分をしっかり決めるようにしました。
1問あたり20分と決めて、それに間に合うように何度も解いて練習したそうです。
またそれだけでなく、長文が早く読めるように音読も欠かさず行いました。過去問の文章や『TheRules4』『ポラリス3』の内容を音読したそうです。
ちなみに音読はこのときから始めたわけではなく、春からずっと毎日30分〜1時間ほどしていました。
こうした努力の成果で、リスニング力やスピーキング力、長文読解力が身についたのですね!
そして本番の慶應義塾大学商学部の入試では、6割5分ほどの点数が取れました。
しかしそれでも想定よりは点が伸びなかったと感じていたそうです。
数学の勉強法
数学は英語よりも開始時期は遅く、浪人の夏前あたりから勉強を始めました。
初歩的な内容の『基礎問題精講』は順調に進められましたが、そのあとの『文系の数学 実戦力向上編』に入ると苦戦し、時間を使ってしまったそうです。
とくに微積・図形・方程式の単元が苦手だったので、何度も解き、典型的な解き方をしみこませました。
そして8月頃にはMARCHレベルをクリアします。
英語よりは遅れているものの、8月までに志望校の一つ下のランクを突破するという武田塾の指標には届いていますね。
そのあとは『ゴールデンルート数学ⅠA・ⅡB』『文系数学の良問プラチカ』に取り組みました。
どちらも難易度の高い参考書で、詰まってしまう問題も多く、苦戦したと振り返っています。
とくに『プラチカ』は難しくて心が折れそうになったそうですが、とにかく繰り返し解いて覚えるしかないと考えていたそうです。
初見で解けない問題でも、身につけた解き方を応用して解けるようになることが大切ですね。
入試本番では7割弱ほど得点でき、英語で少し落としてしまった分をしっかり挽回できました。
地理の勉強法
地理の勉強は数学よりもさらに遅く、8月から少しずつ開始したそうです。
当初は8月からでも間に合うと思っていたそうですが、案外覚えることが多く、大変だったと語っています。
慶應義塾大学商学部の地理は、細かい知識を問われるため、過去問を解いたときはわからないことだらけだったそうです。
共通テストには出てこない単語もあり、かなり苦戦したと振り返っています。
対策としてまずは『村瀬のゼロからわかる地理B』を中心に進めていき、そのあと10月頃から『実力をつける地理100題』に入りました。
10月から新しい参考書を始めたということなので、スケジュールはかなりギリギリです!
11月には『実力をつける地理100題』がまだ終わっていませんでしたが、それと並行して過去問にも取り組み始めました。
過去問は2013年分まで遡り、たくさん数をこなしたそうです。
実際に山本さんがしていた勉強法は、地図帳に書き込みをしたり印をつけたりして、情報をまとめる方法です。
参考書や過去問で知らなかった単語や知識が出てくると、それを地図帳にマークして覚えていきました。
これはかなり徹底的にしていたようで、最終的にはページを開けば、そのページにある地名がスッと答えられるレベルにまで達したそうです。
そして迎えた慶應義塾大学商学部の入試本番では、地理は6割5分ほど得点でき、見事合格を掴み取りました!
受験生へのメッセージ
山本さんは浪人を武田塾で過ごして、課題や抜けているところなどをしっかり見てもらえたり、合格に必要な細かい知識まで確認してくれたりしたことが、とても良かったと話してくれました。
そんな山本さんから受験生へ、最後にメッセージをもらいました。
「毎日勉強することを習慣化できれば、勉強が楽しくなってきます。楽しいと思えるほどたくさんこなせば学力は身につくと思います」
努力して学力が伸びると、自分の成長が嬉しくなりますよね。
つらい受験勉強かもしれませんが、みなさんも山本さんに続き、楽しみに変えて頑張っていきましょう!
以上、1年の浪人を経て慶應義塾大学商学部に合格した山本さんの軌跡をご紹介しました。