今回は浪人3年目で武田塾に入塾し、熊本大学医学部医学科に合格した鈴木さんを紹介します。
鈴木さんは熊本大学だけでなく、大阪医科薬科大学、昭和医科大学、藤田医科大学、近畿大学医学部と私立医学部4校にも合格しています!
医学部は浪人すればするほど難しくなると言われている中、これほど合格できるとはすごいです!
ではどんな勉強法をしてきたのでしょうか。
鈴木さんの熊本大学医学部医学科、合格までの軌跡を紹介していきます。
熊本大学医学部医学科に合格!
熊本大学医学部は戦前に国によって創立された旧六医大の一つとして数えられ、とても由緒のある医学部として知られています。
大学内の建造物も歴史が深く、正門や赤煉瓦造りの本館は重要文化財に指定されています。
そんな熊本大学医学部医学科の偏差値は65ほどと非常に高く、合格は簡単ではありません。
合格にはしっかりとした対策が必要なので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてくださいね。
2浪目(入塾前)の様子
鈴木さんは勉強の継続が苦手なタイプで、熊本大学医学部医学科に行きたいという気持ちはあるものの、そのための行動が伴っていなかったそうです。
少し成績が伸びると安心して、怠けてしまうことがよくあったと振り返っています。
ちなみに浪人2年目の最後の時点での成績は、全統記述模試で偏差値60前後ほど。これでは熊本大学医学部医学科はもちろん、それ以外の医学部でも太刀打ちできないレベルです。
共通テストも73%と厳しい結果でしたが、そのまま熊本大学医学部医学科を受験し、2月には諦めムードで塾に入ることを考えました。
武田塾を選んだ理由
浪人3年目にして塾を検討した鈴木さん。数ある塾のなかで武田塾に入塾することに決めました。
家から近いということは確かにありましたが、それ以外にも、武田塾の自由度が高い勉強法に魅力を感じたからだそうです。
参考書のルートは決まっているものの、やりたいことを理解してくれて、相談しながら勉強計画を立てられるのが良かったと語っています。
武田塾では個人に合わせた計画を立てているので、難易度やペースでの問題が起こりにくいのがメリットです。
武田塾での1年間
まず武田塾に入って最初にしたのが自己分析です。3浪目の3〜4月に自己分析をして、いろいろな参考書に手を出し過ぎていることに気が付きました。
鈴木さんは要領が良いタイプなので、「やればできるし、伸びる」ということがわかっていたそうです。
そしてそのことに過信して、たくさんの参考書を中途半端に使ってしまっていました。
そこで各教科1冊だけを隅々まで極める方法に切り替えます!
浪人3年目にしてかなり大胆な作戦に出ましたが、実際このやり方が鈴木さんには合っていたそうです。
そして最終的には、全統記述模試で偏差値70ほどにまでアップさせることができました。もともと学力が高い60から、さらに上の70へアップさせることは、なかなか難しいことです。3浪目でこれほど一気に伸びることも、かなり珍しいですね!
そして無事に熊本大学医学部医学科に合格します。
では具体的にどんな勉強をしていたのか、紹介していきます。
数学の勉強法
数学は『実戦 数学重要問題集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』の1冊を繰り返し取り組みました。
この参考書を選んだのは鈴木さん自身で、『理系数学の良問 プラチカ』と迷いましたが、出題範囲が1冊に収まっている『実戦 数学重要問題集Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・C』を選んだそうです。
難易度だとプラチカのほうが上ですが、数学重要問題集でも十分医学部に通用すると考え、こちらを使いました。
またもともと数学は好きだったため、基礎的な部分は浪人2年目までで固まっていたんだとか。
そのため武田塾に入ってからは、応用問題の典型パターンを身につけるために、問題量が多い参考書で演習をメインに行いました。
また鈴木さんは思考を整理するために、テーマごとにパターンやフローチャートを参考書に書き込んでいたそうです。
解き方を自分の中でまとめ直すことで、頭の中を整理させました。
物理の勉強法
数学と同じように物理も1冊だけを1年間やり込みました。
使った参考書は『良問の風 物理 頻出・標準 入試問題』で問題数は150~170ほどと、そこまで多くありません。
一般的に医学部というと、『良問の風』、『名門の森』、『物理重要問題集』まで取り組まないと対応できないというイメージがありますが、鈴木さんは『良問の風』だけを極めました。
実際に鈴木さんはこの1冊だけで、昭和医科大学医学部の物理はほとんど満点を取ってしまったそうです!
他の参考書は計算が面倒くさくなってしまったり、問題の量が多くてやる気が湧かなかったりしたそうで、パターンを掴むためなら『良問の風』だけで十分だと感じたんだとか。
これも中途半端に多くの参考書に手を付けるのではなく、無理なく1冊を完璧にしたいという鈴木さんの作戦によるものです。
また物理も数学と同じように、各単元ごとに重要な考え方をまとめたり、解説のページに書き込みをしました。
それ以外にも、無料で見られる “ 映像授業 Try It ” の動画を視聴しながらイメージを掴んだりして、理解を深めたと語っています。
化学の勉強法
鈴木さんは化学が一番苦手だったそうで、浪人3年目でもまだ基礎的な部分が覚えられていなかったと語っています。
ちなみに2浪目で化学の偏差値は50台前半ほどしかなかったので、武田塾に入ってから最も伸びたのが化学だそうです。
医学部の入試問題には、有機化学の高分子が頻出するため、いかに有機化学を対策するかが合否を分けるポイントになります。
また化学は解くのに時間がかかるので、知識量を増やし瞬時に問題を解決できるようにしました。
そのために覚えなくてはいけないところを、徹底的に暗記したそうです。
白紙の状態から何も見ずにマップを書けるようにするなど、2浪目までに怠っていた暗記をしっかりやっていきました。
熊本大学医学部面接の対策
医学部は面接があるため浪人より現役のほうが有利だと言われたりしますが、鈴木さんはそうは思わないそうです。
浪人だからと奇抜なことを言おうとしなくても、当たり前の受け答えができることが一番大事だと語っています。
面接は3つの主軸となる質問に沿った回答をすることが大事です。
①医師の志望理由:どうして医師になりたいのか
②理想の医師像:どんな医師になりたいのか
③大学の志望理由:①②をかけ合わせて答える
この3つをしっかり固めておけば、想定外の質問をされたとしても、矛盾のない受け答えができ、一貫性を意識した回答をすることで合格に繋がります。
またこうした面接の練習も校舎長に3〜4回してもらったそうです。
とても親身に対応してくれて助かったと振り返っています。
そして見事、多浪だと不利だと言われていた熊本大学医学部医学科に合格することができました。
武田塾に入ってよかったこと
鈴木さんは武田塾を “ 第二の家 ” のように感じていたそうです。
1校舎あたりの生徒数も少なく、とてもアットホームな雰囲気で気持ちが楽だったと語っています。
自分の家のように、自習室だけでなく、食事室や面談室、共用スペースなどいろいろな場所を転々としながら勉強をしていたそうです。
とくに鈴木さんが通っていた高槻校はアクセスも良く、学習スペースが広くて、とても気に入っているようです。
校舎長も専門的な知識を持っていて、何でも相談しやすかったと話してくれました。
受験生へのメッセージ
最後に鈴木さんから受験生へメッセージをもらいました。
「私みたいな境遇で、偏差値60ぐらいの人は結構多いと思います。そういう人のほとんどがポテンシャルがあって要領はいいけど、継続が苦手なタイプだと思う。そんな人は私と同じように、より少なくより良く、どんどんシンプルに、1冊を完璧にする勉強法をやってみてほしいです。」
一人だと不安になっていろいろな参考書に手を出したくなりますよね。そんな方はぜひ武田塾を検討してみてくださいね。
今回は浪人3年目で武田塾に入塾し、偏差値70までアップさせ、熊本大学医学部医学科に合格した鈴木さんを紹介しました!