「一問一答形式の参考書」は文系教科の暗記に適しており、その中でも特に暗記量の多い世界史は一問一答で覚えると頭に入りやすく、おすすめです。
世界史の一問一答は様々な出版社から出されていますが、掲載されている一問一答のボリュームおよび網羅しているレベルがそれぞれで異なるため、志望大学に対応できるものを選ぶ必要があります。
また世界史が苦手な方は、情報量が多すぎると途中で挫折してしまう可能性があるため、無理なく続けることができそうか、事前に手に取ってチェックするのがおすすめです。
世界史の学習ポイント

世界史の学習ポイントはあらかじめ決めておいた範囲に毎日目を通し、加えて暗記する際は「文単位」で覚えるようにすることです。
一問一答を使用した学習では、つい答えの部分だけを記憶しようとしがちですが、それでは様々な角度から出題される受験問題に柔軟に対応できないため、文単位での暗記を意識するようにしてください。
世界史の一問一答をするときのおすすめポイントは、他に以下のようなものがあります。
・同じ参考書を何周も繰り返す
・即座に答えられるまで繰り返す
・苦手分野のページを集中的に周回する
一問一答は世界史の効果的な学習法ですが、飽きを感じやすいという側面もあるため、「資料集を併用して図や年表・地図などの視覚情報をプラスする」など継続の工夫を取り入れるのがおすすめです。
世界史一問一答を学習する際の注意点

世界史の一問一答で用語を覚えることはもちろん大切ですが、それと同時に「世界史における全体の流れ」も教科書などで押さえておかなければ、結果として高得点には繋がりにくいです。
また世界史を一問一答で暗記する際の注意点としては「世界史にかける学習時間の配分」「世界史一問一答の選び方」が挙げられます。
特に国公立大学を受験する方は1教科あたりの学習時間に制限があり、世界史だけに多くの時間を割くわけにはいかないため、時間配分に注意して一問一答の学習計画を立ててください。
加えて、世界史の一問一答は掲載用語数が非常に多い傾向にあるため、ご自身に合ったボリュームかどうかを考慮する必要があります。
そのため最初から難易度の高すぎる一問一答に取り組まず「志望校レベルに適した世界史一問一答」かつ「挫折せずに取り組めそうなボリュームと難易度の世界史一問一答」を見極めることが不可欠です。
世界史学習におすすめの一問一答
世界史学習におすすめできる一問一答は、国公立大学メインの受験生なのか、それとも私立大学メインの受験生なのかによっても異なります。
この記事ではおすすめの世界史一問一答と共に「各参考書のレベル」も記載するため、ぜひこの記事を参考にして、最適な世界史一問一答をみつけてください。
世界史学習におすすめの一問一答①|『一問一答世界史Bターゲット4000』

世界史学習におすすめの一問一答1冊目は、旺文社の『一問一答世界史Bターゲット4000』です。
この世界史一問一答がおすすめの受験生は【MARCH・関関同立レベル】で、大学入試によく出る世界史のテーマが4,000題載っているため、暗記漏れをみつけやすい一問一答の参考書だと言えます。
世界史の一問一答以外の情報も載っているのがこの参考書のおすすめポイントの1つです。
・地図
・語呂合わせ
「基本問題」「標準問題」「応用問題」の3段階に分かれており、それぞれ「基礎固め」「共通テスト・日東駒専レベル」「MARCH・関関同立レベル」対策に向いています。
また一問一答の難しさが段階的に上がっていき、挫折しにくい点もおすすめです。
世界史学習におすすめの一問一答②|『世界史B一問一答完全版』

世界史学習におすすめの一問一答2冊目は、ナガセの『世界史B一問一答完全版』です。
この世界史一問一答がおすすめの受験生は【最難関大学レベル】で、充実したページ数と情報量に加えて、詳しい解説が載っているため「世界史を得点源にしたいと考えている方」に適した一問一答の参考書だと言えます。
世界史の出来事を覚えるのに役立つバックグラウンドや注釈も掲載されているのが、この参考書のおすすめポイントの1つです。
一問一答の難易度および重要度が分かる作りになっており、比較的学習の目安を付けやすくはありますが、情報量が多い参考書のため一度に全てを覚えようとせず、範囲を決めて毎日一定量に取り組むことをおすすめします。
世界史学習におすすめの一問一答③|『山川世界史一問一答』

世界史学習におすすめの一問一答3冊目は、山川出版社の『山川世界史一問一答』です。
この世界史一問一答がおすすめの受験生は【国公立大学~早慶大学レベル】で、世界史の教科書で有名な山川出版社が出している世界史一問一答のため、世界史の教科書と照らし合わせながら学習しやすいというメリットがあります。
二次試験の記述問題対策としておすすめですが、シンプルな構成でイラストなどはないため、世界史に苦手意識がある方は手元に資料集を置いたうえで、一問一答の学習を進めたほうが効率的です。
世界史学習におすすめの一問一答④|『入試に出る世界史B一問一答』

世界史学習におすすめの一問一答4冊目は、Z会の『入試に出る世界史B一問一答』です。
この世界史一問一答がおすすめの受験生は【早慶大学・国公立大学論述対策レベル】で、三部構成になっているため「世界史の全体像」と「各国の歴史」どちらも理解しやすい作りだと言えます。
・各国の歴史に関する一問一答
・細かい語句のチェックができる一問一答
また『入試に出る世界史B一問一答』は時代や国ごとに一問一答がまとめられていることで効率よく暗記を進められるため、暗記漏れ防止に使うのもおすすめです。
世界史学習におすすめの一問一答⑤|『センター攻略よく出る一問一答世界史』

世界史学習におすすめの一問一答5冊目は、山川出版社の『センター攻略よく出る一問一答世界史』です。
この世界史一問一答がおすすめの受験生は【共通テスト・日本大学・MARCHレベル】で、コンパクトにまとまっていて分かりやすいため「世界史受験は共通テストのみ」という理系学生や「まずは世界史の必要最低限の知識を身に付けたい」という方に向いています。
ただしこの一問一答だけでは「図や写真を用いた問題への対応力」が身に付かないため、別途資料集などに目を通すことが必要です。
『センター攻略よく出る一問一答世界史』の知識量だけでは物足りない方は、この一問一答で基礎固めをした後、同出版社から出ている『山川の世界史一問一答』を使って知識の補強をすることもできます。
世界史一問一答のおすすめは!?効果的な学習方法と合わせてご紹介|まとめ
世界史は暗記教科の中でも特に覚える用語が多く、そのため「一問一答を使った繰り返し」の学習効果をより期待できます。
世界史の一問一答は様々な出版社の物がありますが、それぞれ「対応できる志望校レベル」や「網羅している情報量」は異なるため、ご自身に合う一問一答を何度も繰り返し学習してください。
特に世界史が苦手な方は、最初から難易度の高い一問一答を使ってしまうと学習のモチベーションを下げる可能性があるため、コンパクトにまとまった一問一答を使い、資料集などで視覚的な情報を補強していく学習法がおすすめです。
一問一答の難易度を選ぶのはもちろん、独学で暗記するよりも誰かと学習を進めた方がさらにモチベーション維持につながります。
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