膨大な知識が求められる世界史。
日大・MARCH・早慶レベルの世界史の問題に対応するためには、基礎知識をただ暗記するだけでなく、問題に答えられる形で知識を整理しておく必要があります。
その練習として使えるのが、問題形式で世界史の知識が確認できるアウトプット系教材です。
今回紹介するいくつかの参考書は、どれもハイレベルな私立入試に対応できるものばかりですので、基本的な世界史の知識を覚え終わった人はぜひ、取り組んでみることをおすすめします。
なお、まだ世界史の基礎知識を暗記できていない人は、今回紹介する5冊の問題集に取り組む前に、基本事項をインプットするための教材を覚えるようにしてください。
世界史の効果的な勉強法
世界史にはインプットとアウトプットが重要だと言いますが、具体的にはどのように勉強を進めていけばいいのでしょうか。
以下では、世界史の効果的な勉強法について紹介します。
世界史の成績を上げたい人はぜひ参考にしてみて下さい。
①縦の流れを掴む
世界史を勉強するにはまず、知識のインプットから始まります。
その時、縦の流れを掴むことを意識すると知識と知識を繋ぎ合わせやすくなります。
教科書だと横の繋がりを意識した順番になっているので、知識が国ごとに縦に繋がっている講義系参考書を使って勉強することがおすすめです。
②一つ一つの単語を暗記する
縦の繋がりを掴めたら、一つ一つの単語を暗記するようにしましょう。
世界史は暗記科目なので単語を覚えない事にはなにも始まりません。
しっかりと単語を覚え、最初にやった縦の流れに組み込んでいきましょう。
③問題集でアウトプットして知識を定着させる
知識のインプットが終わったら、アウトプットさせていきましょう。
アウトプットするには問題集を使うことがおすすめです。
何度も反復練習をして1冊を完璧にしていきましょう。
世界史をアウトプットする時の注意点
世界史をアウトプットするにはただ漠然とアウトプットすればいいという訳ではありません。
そこで、ここからは世界史をアウトプットするときの注意点をご紹介します。
世界史の点数を上げたい人は是非参考にしてみてください。
インプットとのバランスに注意する
世界史をアウトプットする時の注意点1つ目は、インプットとのバランスです。
アウトプットする時にはインプットが完了していることが前提です。
そのため、覚えきれていないのにアウトプットをやってもなにも答えられないなんてことが起こる可能性があります。
また、インプットをしすぎてアウトプットが疎かになってしまっては知識を問題に当てはめることができないので注意しましょう。
このように、インプットとアウトプットのバランスを見ながら勉強していくことが重要です。
何度も反復練習する
世界史をアウトプットする時の注意点2つ目は何度も反復練習をするという点です。
せっかく買ったアウトプット用の問題集を1度やっただけでは知識が身についたとは言えません。
問題集の問題を1冊分完璧にする勢いで何度も反復練習することが望ましいです。
1つに時間をかけすぎない
世界史をアウトプットする時の注意点3つ目は1つに時間をかけすぎないという点です。
1つの問題がわからないからと言って時間をかけすぎるといつまでたっても勉強は終わりません。
そのため、分からない問題はすぐに解答を見て確認し、どうすれば回答することができたかを考えられると良いでしょう。
日大・センターレベルなら『はじめる世界史』『共通テストへの道』がおすすめ
最初に紹介する2冊、『はじめる世界史』と『共通テストへの道』は、日大や共通テストレベルの世界史のアウトプット系教材になります。
『共通テストへの道』の方は解説がシンプルで簡潔にまとまっているので、短期間で知識を一気に確認したい人などにはおすすめできる構成となっています。
もし、これらのアウトプット系の教材を解いていて、知識が曖昧な分野や単元が見つかったら、基礎知識を覚えた参考書の方に戻って頭の中を整理しておくようにしましょう。
共通テストの道

今回紹介する5冊の教材の中では一番やさしい部類です。
『共通テストへの道』は、扱われている問題の出題形式や内容が完全にセンター対策向けに特化しています。
マーク式で解くタイプの選択問題が収録されているので、共通テストで世界史を利用する人にもおすすめできる教材となっています。
はじめる世界史
『はじめる世界史』は、マーク式ではなく知識が答えられるかが確認できる短答型の問題集です。
こちらについては、問題の難易度は『共通テストへの道』とほとんど変わりませんが、解答する形式が選択式ではないので、きちんと語句を覚えているかどうかをチェックできることがポイントとなります。
解説の分かりやすさで比較すると、『はじめる世界史』の方が詳しくて分かりやすい内容になっているので、世界史の知識に不安がある人は『はじめる世界史』の方を使ってアウトプットの練習をしていくのがおすすめです。
MARCHレベルの世界史演習なら『オンリーワン世界史』がおすすめ
次に紹介する『オンリーワン世界史』は、MARCHレベルの問題に対応するためにちょうど良い問題集となっています。
先に紹介した2冊と比較すると、扱われている問題は易しめです。
入試標準レベルの問題を中心に収録されているので、大学入試に必要な世界史の基本知識が身についているかどうかチェックするのに最適な教材と言えるでしょう。
オンリーワン世界史

また、世界史のアウトプット系の教材の中では、『オンリーワン世界史』の解説は分かりやすい方です。
解説をしっかり読んで世界史の要点を把握することと、まとめページに記載されている重要事項であいまいなところがあれば、そこもしっかり暗記しておくようにしましょう。
MARCH以上の難易度の大学を受験するための最初のステップとしても使えるアウトプット系教材です。
早慶レベルなら『実力をつける世界史100題』と『世界史標準問題精講』の2冊
最初に紹介する2冊、『実力を付ける世界史100題』と『世界史標準問題精講』は、早慶に対応できるようなハイレベルな教材です。
私立大学の難易度の高い問題で問われるような細かい知識を覚えた後に、その知識が定着しているかどうかを実戦形式で試すのにちょうどよい教材となっています。
ただし、どちらも難しい問題が多いので、初心者が手を出すのはおすすめしません。
かならず、基本知識を覚えていることを前提として、他の難易度の低い問題集を解き終えた後に、ステップアップしてこれらの教材に取り組むのが良いでしょう。
実力を付ける世界史100題
『実力を付ける世界史100題』の方は、Z会から出版されている問題集です。
問題編と解答編に分かれていて、難易度の高い問題集の中では解説が充実しているので、分かりやすい教材と言えます。
レベルの高い問題集となっているので、7割程度ができるようになれば上々の結果ということができるでしょう。
世界史標準問題精講
『世界史標準問題精講』の方は、難関大学の入試問題で実際に出題されたものを89問ピックアップして解説してある参考書です。
こちらも、重要問題の解説が充実していますので、難関大で良く出題されるポイントを習得できるよう繰り返し学習していきましょう。
出来なかった問題にマークを付けて、2周目から重点的に取り組むと言ったやり方がおすすめです。
まとめ
今回ご紹介した5冊の教材は、志望大学で出題される世界史の問題のレベルに応じて、適切なものを選ぶことが大切です。
早慶レベルの問題演習を行いたい場合は『実力を付ける世界史100題』または『世界史標準問題精講』を使って細かい知識を確認していくようにしましょう。
また、図表や年表を使った問題も出題されているので、難しい問題の演習ができます。MARCHレベルの問題演習を行いたい場合には、『オンリーワン世界史』を選ぶのがおすすめです。
入試の標準レベルの問題がアウトプット形式で学べて、解説も分かりやすくなっています。
最後に、日大や共通テストレベルの問題演習をするなら『共通テストへの道』か『はじめる世界史』を学習しましょう。
『共通テストへの道』はタイトルの通り共通テスト対策に特化した問題集で、『はじめる世界史』の方はマーク式に限らず、短答式の問題も収録されているのが特長です。
自分の今のレベルや到達したいゴールに合わせて、今回の情報を参考にしながら、ぜひ適切な問題集を選んでください。