レベル別の学習概要 世界史

日大レベル

この段階では、まず世界史の全体像を一気に学習します。
その上で通史を世界史の参考書ナビゲーター世界史を用いて、徹底的に定着させていきます。
問題数が多いため、ペース通りにいかないと非常に忘れるのが早くなってしまいます。
歴史科目は問題集やインプットを通じて、世界史の通史の理解を深めることが要です。
早い段階で通史を終え、復習を繰り返し、定着を図ってください。
ナビゲーターが終わってからは問題集を解いて、覚えた知識を実際に使う練習をしていきましょう。
うにする。

MARCH・早慶非看板レベル

この段階では、MARCHレベルの世界史問題演習を行います。
世界史では、用語として知っていても、いざ問題として出ると解けないということがよくある段階なので、前の段階の世界史の参考書に戻って覚えなおす作業を徹底的に行ってください。
この段階の世界史の参考書が終われば、大抵の大学で知識が足りないことはなくなります。
地図問題に関しては、地名、地形、関連する出来事をまとめて覚えておきましょう。

東大・早慶看板

この段階では、早慶の中でも難しい学部の対策や難関国立向けの世界史参考書・問題演習を行います。
正誤問題・記述問題などの総合力を試される問題が頻出なので、それに対応できるように一つの用語に対してさまざまな見方ができるようにしていきましょう。
世界史の参考書・問題集では、実力をつける100題が、問題以上に解説の難易度が高く、詳しいので、最終的に完璧にしたいですが、まずは全問正解を目指しましょう。
世界史の年号に関しては、出来事の順番やつながりにも目を配り単純暗記に終始することにならないよう気を付けてください。
国立の場合は論述のみが出る大学に関しては、この段階よりも論述や過去問を優先してください。

世界史の勉強法について

1.通史に時間をかけるな!

世界史で伸び悩む人の多くは、通史に時間をかけるあまり、やってるそばから前の範囲を忘れていくというケースです。
基礎内容を一通りそろえるのは、2~3か月程度で終わるようにし、徹底的に復習をして、まずは大まかな流れを頭に入れるようにしてください。
2〜3ヶ月で通史を終わらせることは実際可能です。
学校では講義が中心で週3回という制約の中なので2年も掛かりますが、世界史の参考書で独学することで、ガンガンすすめることができます。
自分のペースで勉強することができる事は参考書学習の大きなメリットです。

2.テキストに新しい発見は書き込もう!

社会全般で言えることですが、世界史では教科書や講義の参考書のように軸となるものが非常に重要です。
一つの参考書に新たな発見を書き足し、自分だけの世界史参考書を作り上げていくようにしてください。
自分だけの世界史参考書を作ることによって『この本を見れば、安心』というものを作っておきましょう。
例えば、一つの参考書に付箋で“図表の◯◯ページ参照”と書いてあるものを貼り付けることによって、過去の気付きを未来に共有することができます。
気付きは時間が経つと忘れてしまうことがあるので、きちんと書き込んでおきましょう。

3. 志望校の研究は怠るな!

世界史の対策は同じ大学でも学部によって大きく対策が異なります。
特に早稲田、慶応ではその傾向は顕著です。
例えば、論述問題が中心なのに、一問一答問題集ばかりやっていたら志望校へ遠まわりになってしまいます。
まだなにも知識のない状態で志望校の入試問題を解く事は出来ませんが、どういう問題が出るのかという傾向と対策は頭に入れておきましょう。
また一つの学部の過去問をやっただけで傾向を知った気にはならず、志望校の問題や参考書はすべて一通り解いて確認してください。

4. 覚え方は自分に合ったもので!

世界史でもっとも多い質問は『世界史の用語覚えられないんですけどどうやって覚えた方がいいですか?』です。
しかし、これは個人差があるもので一概にこれがいいと言えるものではありません。
覚え方は基本的には英単語の覚え方と同じで大丈夫です。
声に出す、何回も書く、ゴロで覚える、連想で覚えるなど。
いろいろ試してみましょう。その中で自分に一番あった暗記方法を見つけて実践していきましょう。

5. 近代以降は学校に合わせるな!

先にも書きましたが、陥りがちなパターンとして直前期まで入試の範囲が終わっていないということがあります。
一般的な高校では日本史や世界史などの歴史科目の範囲が終わるのは、12月のような入試直前期です。
これでは全く過去問も解けませんし、演習の時間も十分にとることができません。
さらに泣きっ面に蜂ですが、大学入試では最も近代以降が頻出します。(明治大学や慶應大学の一部の学部では、近代以降以外出題しないと明記しています)
ほとんど入試ではでない古代の分野から学校がじっくり解説します。
これは教育課程上仕方のないことですが、受験生にとってこれは仕方のないことでは済まされません。
現役生だとしても歴史は授業に先行して参考書で勉強しましょう。
他の受験生を追い抜くチャンスがあります。

6.論述問題は添削してもらうべし!

論述問題が中心の大学の受験生は、添削指導を受けることをおすすめします。
自分では論述問題の採点をすることは難しいので、身近に添削指導をしてくれる人がいると心強いです。
学校の先生を積極的に利用していきましょう。
また、論述対策としては無駄に何問も解き続けるよりも良問を丁寧に完答出来るようになるまで仕上げる方が伸びます。
論述問題も「一冊を完璧に」しましょう!

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