あとは過去問対策だけだよね!
そんなことを聞くことは多いですが、あなたはどのように過去問を解いていますか?
中には過去問は本番でどれくらい取れるか試したいときにやる!などという人がいますが、
過去問を解く事の目的は実力判断というより、成績を上げることにあります。
過去問演習とはなにか。
過去問演習というのは今まで身に付けてきた知識のアウトプットの練習です。
そしていままで身に付けた知識が綺麗にアウトプットできればいいが、そう簡単にいかないものです。
そのため、様々な修正をこの段階ですることになります。
「この分野が解けない」「自分は時間が足りなくなるタイプみたいだ」「選択式なら解けるが、正誤になると全く解けない」
などということが十分にありえます。
そのため、十分にこの「修正期間」とも言うべき過去問演習の時間をとることが重要です。
そのためには一刻も早く入試の全範囲の武器(=知識)を揃える必要があります。
しかし、予備校では武器(知識)が揃うのは年末で、ある一定レベルの知識のインプットを通年もしくは1学期間かけて行います。
ある講座のテキストのレベルというのは、参考書のように守備範囲は1~2レベルの範囲であり、それを通年で行うわけですが、そのペースで間に合うのかをあなたに考えてほしいです。
文法の武器(=知識)を揃えるとき、通年で文法が終わる早慶大英文法という講座があったら、
1年間かけて難関レベルの文法の武器をそろえることになるのですが、1年間かけてファイナル英文法問題集をやる生徒がいるのかを考えてほしいです。どの教科も、武器が揃うのが遅すぎるし、年間でほぼ一定レベルの講義というのは逆転が不可能です。
ずばりこれらが、集団授業の通年授業が圧倒的に不利な理由なのです。
話が少しそれましたが、この過去問修正期間を経ると、正解率がぐっと上がり、合格点に達するようになります。
この演習で、正解率は1割から3割伸びる可能性があるといって良いと思います。ここで合格を手にするのです。
この修正期間を経るのは、受験の直前期だと思います。
特に『現役は直前で伸びる』というのは現役生は直前になって初めて過去問を解く(=修正期間を経る)からです。
自分の足りない知識がなにかわからないまま、足りない知識を補充するために勉強する…
なんだからおかしな話ですね。