早稲田大学の入試は学部ごとに方式が分かれていて、英語・国語・地歴の3教科だけでは受けられない学部も増えました。
本記事では、武田塾の動画をもとに、早稲田大学の文系学部の入試方式と入試科目、配点の割合を学部ごとに整理して紹介します。
共通テストの要否や総合問題の有無を先に知っておけば、受験生は入試日程を組むときの選択肢を増やせるはず!自分に合う受け方を見つけるために、まずは志望する学部の入試方式から確認していきましょう。
早稲田大学の入試方式は学部ごとに大きく違う
早稲田大学の入試は年々複雑になり、学部ごとに必要な入試科目が大きく変わってきました。

英語・国語・地歴の3教科では出願できない学部も増えたので、本記事では文系学部の一般選抜にしぼって解説します。
共通テストの要否で文系学部は2つに分かれる
早稲田大学の文系学部は、共通テストを受ける必要があるかどうかで2つのグループに分かれる仕組みです。
共通テストをほとんど使わずに受けられるのが、法学部・商学部・文学部・文化構想学部・教育学部になります。
一方、政治経済学部・国際教養学部・社会科学部・人間科学部・スポーツ科学部は、基本的に共通テストが必要です。

志望する学部がどちらのグループかで対策も入試日程の組み方も変わるので、まずはここから確認しましょう。
法学部・商学部の入試方式|共通テストなしで受けられる
まずは、共通テストを使わずに受けられる2学部から、早稲田大学の入試科目を見ていきます。
法学部と商学部はどちらも私立大学の文系型で受けられるため、受験生にとって出願しやすい学部です。
法学部は数学を選ぶと共通テストの点数を使える
早稲田大学法学部の募集人員は350名で、入試科目は外国語が90分で60点、国語が90分で50点、地歴公民または数学が60分で40点です。
3つ目の枠で数学を選ぶと、共通テストの数学の点数がそのまま調整されて使われるので、対策も共通テストのレベルで足ります。

当日は外国語と国語だけ受けて帰れるため、数学を選ぶ受験生は共通テストの数学対策を進めておきましょう。
商学部は地歴・公民型と数学型で倍率が変わる
早稲田大学商学部には地歴・公民型と数学型という2つの方式があり、出願のときにどちらか1つを選びます。
地歴・公民型は募集人員390名で入試科目が外国語・国語・地歴・公民、数学型は150名で外国語・国語・数学(文系)です。
募集人員の割合だけ見ると地歴・公民型がお得に見えますが、商学部を第1志望にした私立大学の文系志望が集まるため、実際の倍率は地歴・公民型のほうが高くなります。

数学型も文系数学では最難関と言われるほど難しいので、入試日程を決める前に得意科目から方式を考えておきましょう。
文学部・文化構想学部の入試方式|英語4技能テスト利用方式
早稲田大学の文学部と文化構想学部は入試科目がほぼ同じで、一般選抜と英語4技能テスト利用方式から選べます。
募集人員は文学部が一般選抜260名と英語4技能テスト利用方式85名、文化構想学部が330名と110名です。
英検のスコアがあっても一般選抜が有利な場合が多い
一般選抜では英語・国語・地歴の3教科を受け、地歴は世界史と日本史から1科目を選びます。
英語4技能テスト利用方式では当日の英語の試験がなくなり、英検などのスコアが基準を満たしているかで判定される形です。
ただし英語4技能テスト利用方式が有利とは言い切れず、英語で高いスコアを取れる受験生は一般選抜のほうが結果はよかったという見方が強くなっています。

両方に出願することが可能なので、英検のスコアに自信がある受験生は入試日程を組むときの選択肢にしてみましょう。
教育学部の入試方式|A方式とC方式で入試科目が変わる
早稲田大学教育学部にはA方式からD方式まであり、文系の受験生が使うのはA方式とC方式です。
B方式とD方式は理系の入試科目になるので、ここでは文系の2つの方式にしぼって入試科目を見ていきます。
C方式は共通テストの入試科目が多く国公立大学と併願しやすい
A方式の入試科目は外国語・地歴・国語の3教科で、私立大学の文系型のまま受けられる方式です。
学科によって重視する科目が違うため、その科目の配点の割合が高くなるように調整されます。
一方でC方式は、共通テスト6教科8科目90点と、志望する学科の問題を1教科だけ解く個別試験を組み合わせる方式です。

共通テストの入試科目が多いので、東京大学や京都大学の教育系、東京学芸大学を志望する受験生の併願先に向いています。
国公立大学を目指す受験生は、教育学部のC方式を入試日程に組み込んでみてください。
政治経済学部・国際教養学部の入試方式|共通テストが必要
ここからは共通テストが必要になる、早稲田大学の中でも複雑な入試方式の学部です。
政治経済学部と国際教養学部は、共通テストと学部独自の試験を組み合わせて合否が決まります。
政治経済学部は共通テストで数学ⅠAが必須になる
早稲田大学の政治経済学部の募集人員は政治学科100名、経済学科140名、国際政治経済学科60名です。
共通テストは必須3教科3科目と選択1教科1科目の合計100点で、国語・数学ⅠA・英語・選択科目がそれぞれ25点になります。
つまり、数学ⅠAが必須なので、英語と国語だけを対策してきた私立大学の文系志望は出願すらできません。

学部独自の総合問題は120分100点で、日本語と英語の長文を読み、記述でも解答する形式です。
共通テストと総合問題の配点の割合は1対1のうえ、資料やグラフを読む問題も多いので、共通テストの対策がそのまま生きてきます。
国際教養学部は英検のスコアが配点の割合に効く
早稲田大学国際教養学部の募集人員は170名で、共通テスト100点、学部独自の英語80点、英語4技能テスト20点という配点です。
英語4技能テストは英検1級で20点、準1級で14点が加点されるので、まずは準1級の14点を取りにいきましょう。

当日の英語は非常に難しく差がつきにくいため、英検の加点の6点差と共通テストの差が最後に効いてきます。
伸ばしやすいのは共通テストなので、国際教養学部を狙う受験生は共通テスト対策に全力を注いでください。
社会科学部・人間科学部・スポーツ科学部の入試方式|総合問題に注意
残るは早稲田大学の社会科学部・人間科学部・スポーツ科学部です。この3学部も共通テストが必要で、社会科学部とスポーツ科学部では総合問題が出されます。
早稲田大学では総合問題を課す学部が増えているため、過去問をしっかりやりこんでおくなど、受験生は早めに対策を始めましょう。
社会科学部の総合問題は数学的な考え方も必要になる
早稲田大学の社会科学部には総合問題型と数学型があり、共通テスト120点(3科目)と学部独自の試験120点で配点の割合は1対1です。
注意したいのが共通テストの英語で、リーディング100点とリスニング100点を20点+20点の40点に換算して使うため、半分はリスニングの割合になります。

学部独自の試験は外国語60点と総合問題60点で、数学型では総合問題の代わりに数学を解く形です。
総合問題では資料やグラフに加えて経済の内容も出るので、数学ⅠAのデータの分析や公共・政治経済の経済分野を勉強しておくと役立ちます。
人間科学部は国語の配点の割合が最も大きい
人間科学部には国英型・数英型・数学選抜方式があり、文系の受験生の多くが選ぶのは国英型です。
国英型は共通テストが2教科2科目で60点、学部独自の試験が外国語50点と国語40点なので、150点満点のうち国語が60点、英語が50点を占めます。
早稲田大学の文系学部で国語の配点の割合が最も大きく、共通テストの入試科目も少ないため併願しやすい学部です。

スポーツ科学部の総合問題には小論文が含まれる
スポーツ科学部は共通テストが2教科2科目で200点、総合問題が120分で100点という配点で、共通テストは英語が必須になります。
総合問題にはデータの読み取りや小論文が含まれるため、他学部の総合問題とは性質が違う点に注意してください。
2026年度は身体の動きを運動学から扱う理系寄りの文章が出た一方、最後の大問は競い合うことの善悪を600字以上1000字以内で述べる書きやすい問題でした。

スポーツに関する資料がよく出るため、入試日程に入れるなら、そうした文章に前もって触れておいてください。
入試日程の組み方で早稲田大学のチャンスは増やせる
早稲田大学は学部ごとに試験日が違うので、複数の学部を併願して受験のチャンスを増やせます。
ただし同じ学部の中では、方式をいくつも併願できる学部とできない学部に分かれる点に注意してください。
方式の併願ができる学部とできない学部がある
早稲田大学の場合、商学部・社会科学部・教育学部では、各方式の併願ができません。
出願のときにどれか1つの方式を選ぶ形なので、入試日程を決める前に自分に合う方式を見極めておきましょう。
反対に文学部と文化構想学部は各方式の併願ができ、同じ試験問題で実施されるため、複数の方式に出願しても試験は1回だけです。
入試方式の併願ができるかどうかは入試日程の組み方を大きく変えるので、募集要項で必ず確認してください。
早稲田大学の入試方式|まとめ

本記事では、早稲田大学の文系学部の入試方式と入試科目を学部ごとに紹介しました。
- 学部ごとに共通テストの要否が違うと知る
- 総合問題が増えているので早めに対策する
- 受け方の戦略を立ててチャンスを最大化する
早稲田大学の入試方式は学部ごとに違うため、受験生は入試科目と配点の割合を先に確認しておくべきです。
なお、共通テストがほとんど不要な学部と必要な学部は以下の通りなので、共通テスト対策が必要かは早めに判断してくださいね!
▼共通テストをあまり使わない5学部(一般選抜)

▼共通テストが必要な5学部(一般選抜)
※「共通◯」は共通テストの配点、その他は各学部独自試験の配点を示します。

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