将来、何がしたいか決まっていない高校生にとって、大学受験の志望校選びはとても難しい問題です。
大学の学部名を聞いただけでは、卒業した後にどのような職業に就くのか想像しにくいと感じる高校生も多いはずです。
実は、進む就職先には学部別に一定の傾向があり、各学部の特徴を知ることは将来の職業を考える大きなヒントになります。
自分に合う学部を見つけて、大学受験のやる気をアップさせていきましょう。
文系学部の主な就職先

文系学部の就職先は幅広いことが特徴ですが、学部ごとに専門性を活かせる職業が異なります。
そのため、大学受験を考える文系の高校生にとって、法学部や経済学部などの学部別就職先がどのような職業になるのかを知ることは大切です。
ここでは、文系の主な学部について、具体的な就職先を紹介していくので、興味のある分野が将来どのような職業につながるのかをイメージしながら確認してみてください。
学部別就職先:法学部

法学部の主な就職先として代表的な職業は、弁護士や検事、裁判官といった「法曹」と呼ばれる法律の専門職です。
また、市役所や県庁、国の機関で働く公務員も、法学部の学生に人気がある就職先です。
公務員試験では、民法や行政法といった法律の知識が問われるため、法学部で学ぶ内容は公務員を志望する高校生にとって有利に働きます。
また、一般企業の中でも、契約や法律関係を専門に扱う「企業法務」という部署で活躍する法学部出身者も多くいるので、法学部は法律関係の仕事に興味がある高校生におすすめの学部です。
学部別就職先:経済学部

経済学部の就職先は、銀行や証券会社、保険会社といった「金融業界」が中心になります。
経済学部では経済の仕組みやデータの分析方法を学ぶため、数字に基づいて論理的に考える力が求められる職業で役立ちます。
最近では、企業の経営課題を解決するためにアドバイスを行う「コンサルタント」という職業も、経済学部の学生にとても人気です。
経済学部は、大学での学びを金融やコンサルタントなどの職業に活かしやすい学部なので、データや数字を扱う職業を志望する高校生に適しています。
学部別就職先:商学部・経営学部

商学部や経営学部は、実践的なビジネスを学ぶ学部です。
就職先としては、商品の良さを広めるマーケティングや営業、企業の広告戦略を立てる仕事、会計関係の職業など、あらゆる企業のビジネス部門が対象となります。
商学部・経営学部はビジネスに直結する実務的な内容を大学で学ぶため、就職活動全般に強い学部だと言えます。
将来的に企業の組織運営や商品の流通に携わる職業に就きたい高校生に、ぴったりの学部です。
学部別就職先:文学部

文学部は幅広いジャンルの就職先がありますが、出版業界やマスコミ、広告業界などへの就職に強い点が特徴です。
文学部は言葉を正しく扱う訓練を積むため、情報を発信したり編集したりする職業との相性が良いです。
また、文学部では教員免許を取れる大学も多いので、中学校や高校の先生などの教育職に就く卒業生もたくさんいます。
文学部で学んだ深い教養や言葉のスキルは、マスコミ業界などの人気のある就職先で役立つ強みになるので、文章に携わるような仕事をしたいと考えている人におすすめです。
学部別就職先:国際学部

国際系学部の就職先は、海外とやり取りをする商社や外資系企業、観光業界などがあります。
大学で磨いた英語力や海外での経験を活かして、世界中を飛び回る職業に就きたい高校生に向いている学部です。
特に商社のような、エネルギーや物資を世界中から調達する仕事は、日本の生活を支えるやりがいのある職業です。
グローバルな視点で社会に貢献する職業を志望するなら、国際系学部が有力な選択肢になるでしょう。
学部別就職先:社会学部

社会学部の就職先は、テレビ局や新聞社などのメディア関係、広告代理店、公務員など多岐にわたります。
社会学部では、世の中の複雑な問題を総合的に考えるため、広告代理店、公務員など多くの職業があります。
メディアを通じて社会の仕組みを伝えたり、社会問題の解決策を考えたりする職業に興味がある高校生におすすめの学部です。
学部別就職先:教育学部

教育学部の主な就職先は学校の教員で、小学校や中学校、高校の先生になる人が多いです。
ただし、学校の先生だけでなく、塾や教育サービスを運営する企業など、教育に携わる幅広い職業に就職する人もいます。
教員免許を取得して教育の専門家として働くという道筋が立てやすいため、勉強を教えることに興味がある高校生にとって志望しやすい学部と言えるでしょう。
将来、子供たちの成長を支える職業に就きたいと思っている高校生に向いている学部です。
理系学部の就職先

日本の経済は、理系の高い技術力によって支えられているため、理系の大学受験を目指す高校生にとって、理系学部は就職先が専門職に直結しやすいという大きなメリットがあります。
工学部や理学部、農学部などで身につけられる専門知識がなければ、希望する職種に就職することは難しいです。
理系の高校生が大学受験を経て学んだ科学や数学の知識が、どのように世の中の職業として役立つのかを確認していきましょう。
学部別就職先:工学部

工学部の主な就職先は、自動車や家電などを作るメーカー、IT企業、インフラ関係の会社です。
スマートフォンや便利な家電製品だけでなく、道路や鉄道、電気といった生活に欠かせないインフラを支える職業も、工学部出身者が中心となって活躍しています。
物作りを通して社会の基盤を支える職業を志望する高校生に、工学部はおすすめです。
学部別就職先:理学部

理学部の就職先は、大学や企業の研究所で働く研究職や、IT系のエンジニア、学校の先生などです。
工学部が「物作り」を重視した学習ができるのに対し、理学部は自然界の法則や原理について「なぜそうなるのか」と興味を持ち、深く学んでいく学部です。
高度な数学や物理の知識を活かして、金融業界で複雑な計算を行う職業に就く理学部出身者もいます。
専門的な研究を深め、研究成果を活かせる職業に就きたいと考える高校生向けの学部と言えます。
学部別就職先:農学部

農学部の就職先として注目されているのが、食品メーカーです。
食品を開発したり、安全性をチェックしたりする職業は、農学部の学生に非常に人気があります。
また、環境問題や新しいバイオ技術の研究、水産資源の管理など、農学部の活躍の場はとても広いです。
ドローンやAIを使って効率よく食べ物を作る「スマート農業」の研究も進んでおり、最先端の技術で食料問題に取り組みたい高校生にも向いています。
志望する学部が決めきれない場合
大学受験を意識はしていても「将来、何がしたいか分からない」と悩んでいる高校生は多いです。
しかし、「なんとなく」で志望校や学部を決めてしまうと、大学入学後に後悔してしまうかもしれません。
ここでは、やりたいことを見つけるために、今すぐできる具体的な対策を紹介します。
正しい情報を手に入れ、納得して志望学部や就職先を選んでいきましょう。
自分の「好き」から将来の職業を考えてみよう
将来の夢がなくて大学受験のモチベーションが上がらない場合は、まずは自分の趣味や好きなこと・夢中になっていることを深掘りしてください。
たとえ遊びや趣味であっても、趣味を支える技術や仕組みを学ぶ学部を選べば、将来の就職先や職業につながる可能性があります。
例えば、乗り物が好きならエンジンの仕組みを学べる工学部を志望し、将来はメーカーで開発の職業に就くという道が見えてきます。

自分の好きなことのためなら、難しい大学受験の勉強も前向きに取り組めるようになるので、まずは好きなことを深掘りすることから始めてみましょう。
職業の情報を積極的に集めよう
高校生が普段接する職業は、学校の先生や家族、近所の人など限られた範囲になりがちです。
世の中にたくさんの面白い職業があることを知るために、動画サイトやインターネットを活用して積極的に情報を集めてみてください。
最近では、企業で働く人の1日に密着する動画などもたくさんあります。
実際にどのような場所で、どのような思いで大人が働いているのかを知ることで、学部別就職先のイメージがより具体的になります。
都会で多様な職業の人と出会うことも、高校生の世界を広げる良い機会になるので、都内の大学への進学を目指すこともおすすめです。
学部の「出口」から大学受験を逆算しよう
大学合格は、就職活動の「入り口」に過ぎません。大切なのは、4年後や6年後にどのような姿になっていたいかという「出口」から逆算して学部を選ぶことです。
学部別就職先のデータを調べると、学部に入った後にどのような進路に進む人が多いのかが一目でわかります。
将来どのような生活を送りたいのか、どのような環境で働きたいのかを想像しながら、学部別の出口をチェックしてみてください。

大学のパンフレットや公式サイトには、卒業生の就職先リストが掲載されているので、チェックしてみることをおすすめします。
まとめ:学部別の就職先を知って大学受験のやる気を高めよう

今回は、各学部でどのような就職先があるのかを解説してきましたが、文系・理系問わず、それぞれの学部の未来には社会を支える素晴らしい職業がいくつもつながっています。
もし今の時点でやりたいことが決まっていなければ、まずは好きなことにアンテナを張り、どのような仕事があるのかを調べることから始めてください。
将来の目標が決まると、毎日の大学受験の勉強に意味が生まれます。学部別の特徴や職業とのつながりを理解して、納得のいく志望校選びを行いましょう。
将来の夢を叶えるためにも、今日から一歩ずつ学習を積み重ねて、まずは大学合格を目指してください。








