今回は、共通テストの物理で6割、そして8割以上の高得点を取るための直前対策を解説します。
物理の対策の基本は「縦割り学習」で、分野ごとに練習を積み重ねることが大切です。
苦手分野が残っていると点が取りにくくなってしまうので、出題されるすべての分野の問題を一通り解けるようにすることが重要になります。
共通テストの物理では、大問の1が小問集合となっていますが、それ以外の大問2から大問6までは毎年出題される単元が決まっているのが特徴です。
そこで今回は、現時点で物理の共通テストの過去問が6割取れていない場合に点を挙げやすい分野や、さらに高得点を狙いたい人に役立つ学習のポイントを確認していきましょう。
共通テストの物理で6割を取るためには力学から順番に仕上げていこう
共通テストの物理では、大問2から4では電磁気、波動、力学・熱力学に関する問題が出題されます。
そして、大問5と大問6は選択形式の問題となっていて、片方は原子に関する問題と確定しているのが特徴です。
現時点であまり点数が取れずに悩んでいる人や、安定して6割の点数を取っていきたい人におすすめの分野が「力学」になります。
力学の分野は、問題で起こる物理現象がほかの分野と比べて具体的にイメージしやすいため、点数を取りやすい問題が多いです。
力学の問題をしっかり仕上げた上で、そのほかの問題に取り組んでいくようにすると、短期間での得点アップに役立ちます。
なお、小問集合の中にもいくつか力学に関する問題が出題されますので、そちらも併せて解けるようにしていくのがおすすめです。
共通テストの物理対策は分野別の「縦割り学習」で進めるのがおすすめ
共通テストの物理対策は、力学から初めて分野別の縦割り学習で進めるようにしましょう。
縦割り学習とは、科目を分野別・単元別に基礎的なレベルの問題からやっていく勉強法のことを言います。
すべての範囲を満遍なく学習するよりも、確実に点数が取れる分野を1つでも2つでも増やすことの方が直前期の得点アップに有効です。
縦割り学習でおすすめな参考書
縦割り学習をする際には、仕上げたい分野を1つ絞って、その分野の問題だけをいろいろな教材で復習していきます。
おすすめの問題集としては、まず『リードLightノート 物理』や『セミナー物理』、『物理のエッセンス』などの教材があります。
その後、共通テストに特化した教材である『短期攻略センター物理』を使って本番に近い形での問題演習に取り組んでいきましょう。
最後に、その分野に関する出題を共通テストの過去問から解いておけば、対策した分野に関する問題は高確率で解けるようになります。
1つの分野を仕上げてまだ本番まで時間が残っているようであれば、その次の分野という形で縦割り学習を進めていってください。
リードLightノート 物理

縦割り学習におすすめな参考書1つ目は「リードLightノート 物理」です。
この参考書は基礎~標準レベルの問題が収録されているので基礎レベルからさらにレベルアップしたい人におすすめな参考書です。
分野ごとに問題のレベルが段々と上がる構成になっているので、自分の苦手な部分を効率的に克服していくことができます。
セミナー物理

縦割り学習におすすめな参考書2つ目は「セミナー物理」です。
この参考書は基本~入試レベルの問題がたくさん収録されているので、着実にレベルアップしていくことができるでしょう。
分野ごとに章が分かれているので苦手な部分を重点的に対策することにも使えます。
共通テストに対応しているページもあるのでその対策をしたい人にもおすすめです。
物理のエッセンス

縦割り学習にオススメな参考書3つ目は「物理のエッセンス」です。
この参考書は分野ごとにシリーズが分かれているので、自分が特に分からない分野を選んで勉強することができます。
基本的な知識に加えて、問題を考える流れについての解説もついているので論理的に答えるプロセスを身につけることができます。
短期攻略 大学入学共通テスト 物理

縦割り学習におすすめな参考書4つ目は、「短期攻略 大学入学共通テスト 物理」です。
この参考書は共通テストに対応したスタイルの参考書です。
問題がテーマごとに分かれているのでそれぞれの分野を重点的に学習できます。
また、難易度が☆の数で示されており、レベル感が一目でわかるのも特徴的です。
共通テストの物理で8割に届かない人の特徴と対処法
共通テストの6割に届かせる方法が分かったところで、8割に届かせるためにはどうすればいいのでしょうか。
そこで、ここからは8割に届かない人の特徴とその対処法をご紹介します。
中々点数が伸びない人は参考にしてみてくださいね。
公式を使いこなせない
共通テストの物理で8割に届かない人の特徴1つ目は公式を使いこなせていないことです。
いくら公式を覚えたとしても、使いこなせなければ問題を解くことは出来ません。
公式を使いこなしていくためには、問題を解いた後に解説を読んで終わらせずに、どのようにすればその解法の考え方ができるのかまで考えられると良いでしょう。
考え方を覚えることを繰り返していくことで、次第に公式を使いこなすことができるようになります。
計算ミスが多い
共通テストの物理で8割に届かない人の特徴2つ目は計算ミスが多いことが挙げられます。
計算ミスをしてしまう人は計算用紙に図や計算を綺麗に書くことから意識しましょう。
そして、丸付けをして間違えた問題は解説を読んで終わりにせず、自分の手でもう一度解いてみるようにしてみると計算ミスを減らすことができます。
特定の分野が苦手
共通テストの物理で8割に届かない人の特徴3つ目は特定の分野が苦手なことが挙げられます。
苦手分野がある人は、それを克服しなければ8割に届かせることは難しいでしょう。
苦手な分野がある人はその分野の勉強に集中し、教科書に戻ったり講義系の参考書等を見て、一からやり直すことをおすすめします。
見直した後は、縦割りの参考書で苦手な問題を一つ一つ潰していくようにしましょう。
共通テストの物理で8割以上の高得点を取る方法
では、共通テストの物理で8割以上の高得点を狙っている方は、どんな学習をすればよいのでしょうか。
以下では、8割以上の点数を獲得するための2つのコツを紹介していきます。
グラフや図を使った問題を練習する
8割以上の高得点で共通テストの物理を攻略したい人は、過去問を繰り返し解いてグラフや図を使った問題に慣れておきましょう。
共通テストの物理は計算が複雑なものはあまり出題されませんが、あるテーマに対して様々な形で角度を変えた問題が出題されます。
そのため、ただ単純に問題集で計算方法や公式を覚えているだけだと、どのように解けばよいかが思いつかない危険性が高いです。
過去問の年数をさかのぼってたくさんのパターンに触れておけば、ひねった出題をされても落ち着いて対処できるようになります。
グラフや図を使った問題は、特にひねった問題が多く出題されますので、この形式の問題に慣れておくことが高得点獲得の鍵です。
「電磁気」は重点的に対策しよう
多くの人が苦手とする分野に「電磁気」があります。
電磁気の問題は公式や解き方が複雑なものが多く、またひねった問題も出されやすい傾向にあります。
そのため、1つ1つの分野を縦割り学習で仕上げていくときに、電磁気に関する問題をしっかりマスターしておくと、高得点獲得が可能です。
前述の問題集の中から共通テストに出題されるような電磁気の問題を繰り返し解くことで、解き方を思いつくスピードや計算力をアップしていってください。
共通テストの出題パターンの問題は、形式に慣れれば選択肢をヒントにしながら短時間で処理できるようになります。
ぜひ、数多くの問題をこなして直前期の点数アップを狙っていきましょう。
共通テストでの物理の対策方法まとめ
今回は、共通テストの物理について、6割、そして8割以上の高得点を狙っていくためのポイントを解説しました。
物理の問題は、様々な分野からまんべんなく出題されるため、苦手分野が残っていると失点につながりやすいという特徴があります。
そのため、苦手な分野がある場合には、縦割り学習でしっかりと苦手分野を克服しておくことが大切です。
これによって、その単元で出てくる問題を高確率で得点に結びつけられるようになります。
時間が残っている場合には、さらに別の単元も仕上げていくという形で直前対策を進めていきましょう。
8割以上の得点を狙っていきたい人は、ぜひ様々な問題パターンに触れておくことで、難しい分野からのひねった出題にも対応できるようにしていってください!
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