使用する物理の参考書と大まかな勉強法
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①橋元の 物理をはじめからていねいに 力学編 / 熱・波動・電磁気編
2冊セットになっていて、物理の全範囲は掲載されていない、基礎範囲中心の「理屈を理解する」ためのテキスト。ある程度問題を解けるようになってから「こういう理解をしてほしい」という目安になるために、問題を解きながら一度目を通しておいて欲しい参考書。
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②物理教室
辞書的に使う参考書。問題を解くためのサポート。最初の段階でこのテキストを読んでも逆に詳し過ぎて理解できないだろうことが予想される。問題集の難易度が上がってきて最終レベルに到達したときにやっと使いこなせるようになる講義用参考書である。
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③やまぐち健一の わくわく物理探検隊 NEO 力学・熱力学・波動編 / 電磁気・原子編
今市販されている物理の参考書の中では非常に解りやすい。イラストが多いため、文字ではなくイメージで理解が出来る点が物理が苦手な受験生にとって非常に役立つ、物理を考える下地になるテキスト。
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④物理のエッセンス 力学・波動 四訂版 / 熱・電磁気・原子
2冊セットで小問集合の問題集。解き方のパターンが一通り出てくる。物理の解き方を網羅するには最適なテキストだが、反面解説はあまり詳しくない。問題を解けるようにすることを割り切れればスピーディに物理の基礎を習得することができる問題集になっている。 最も基本となること、感覚的な理解の部分と、試験問題を解くための考え方の流れが身につく参考書。
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⑤良問の風 物理 頻出・標準 入試問題集 改訂版
「④物理のエッセンス」の一つの分野が終わったら、「⑤良問の風 物理」を使ってその分野の続きの問題を解いていくという使い方をする。大問形式(入試に近い形式)になっている。自力で解くのは難しいが、問題文を読み解く力を鍛えるための問題集として使う。 知識を実戦へとつなぐための問題集。
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⑥名問の森 物理 力学・熱・波動I / 波動II・電磁気・原子
東大・早慶をレベルを狙う人向け。難関大学に向けて定型問題と有名問題が出題されているが、問題数そのものはそれほど多くないので、プラスアルファで過去問題を解き、問い応力を強化したほうがよい。
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⑦物理 重要問題集 -物理基礎・物理
東大志望の定番問題集。問題が多い問題集なため「見たことがない問題」がないようにこの問題集に挑んでおくことが重要。入試に出てくる殆どのパターンに触れることができる。 解説はこのレベルで戦える実力がある程度あることが前提の内容なので、名問の森などを事前に解いておくとよい。