逆転合格を続出させる武田塾の参考書、勉強法、大学別対策の情報を大公開!偏差値・入試情報などお役立ち情報も。

共通テスト「公民」の科目選択の選び方と注意点!新科目「公共」とは?

逆転合格.com|大学受験勉強法,参考書,大学別攻略情報公共共通テスト「公民」の科目選択の選び方と注意点!新科目「公共」とは?

共通テスト「公民」の科目選択で何を選ぶ?新科目「公共」について解説

共通テストでは、2025年から新課程となり、地歴公民の受験方法も大きく変わったために、科目選択に悩んでいる受験生も多いでしょう。

中でも新科目として導入された「公共」は、まだ情報が少なく、どのような内容なのか、どんな対策をしたらいいのか、知りたい人も多いはずです。

この記事では、「公共」がこれまでの「現代社会」とどう違うのか「公民」の受験科目を選択する際の注意点は何なのかについて、解説していきます。

受験科目に悩んでいる受験生が、迷いなく準備を進めていくための一助となればと思います。

新科目「公共」とは?「公民」科目の種類

新科目「公共」は、2022年度から高等学校の公民科に必修科目として導入されました。選挙権引き下げに伴い、若者が政治や社会に主体的に関わる力を育むことが目的です。

「公共」科目の特徴と、公民科目の種類についてまとめていきます。

「公共」科目の特徴

「公共」は、これまでの「現代社会」に代わり、若者が社会の一員として主体的に考え、行動する力を育てることを目的としています。

この科目では、政治や経済の基本だけでなく、人権や法律、社会の仕組みについても学びながら、自分の意見を持ち、他の人と話し合って、よりよい社会を作る方法を考える授業が行われます。

つまり、「公共」は暗記科目ではなく、「自分で考え、話し合い、社会に関わる力」を育てる科目だと言えます。

旧課程「現代社会」と新課程「公共」の違い

旧課程であった「現代社会」と、それが生まれ変わった科目である「公共」は具体的に何が違うのでしょうか。その違いは、学習内容の深さ、求められる力にあります。

「現代社会」は、旧課程において政治・経済・倫理の基礎的な知識を広く浅く学ぶ科目でした。出題も比較的シンプルで、暗記中心の学習で対応できる内容が多かったのが特徴です。

一方、新課程の「公共」は、単なる知識の習得にとどまらず、制度の背景や社会的意義、倫理的価値判断までを含めて深く考察することが求められる科目です。主権者教育の要素も深く、18歳選挙権に対応した内容が含まれているのも特徴です。

このように、暗記中心で対応できていた「現代社会」が「公共」に変わったことで、より深く構造的に考える力が求められるようになりました。

公民科目の種類

新課程になったことに伴い、公民科目は「公共」「倫理」「政治・経済」となりました。それぞれ内容や難易度、求められる力が異なるため、学習を進める際には注意が必要です。それぞれの特徴を以下にまとめます。

「公共」:倫理と政治経済の要素が融合されており、資料読解力や思考力が強く問われます。私大の一般入試では使えません。

「倫理」:哲学や宗教、思想史を中心に扱う科目で、抽象的な概念を理解する力が問われます。知識量は最も少なく、私大の一般入試で使えません。

「政治経済」:現代の政治制度や経済原理を扱い、時事問題も多く出題されるため、社会の動きに関心がある人に向いています。知識量は少ないながらも、歴史の代わりに使える私大もあります。

これらを踏まえて、受験科目を選択し、効率的に学習を進めていきましょう。

新課程共通テスト「社会」の受験科目の選び方

新課程での共通テストの科目は、旧課程とは大きく変わっています。

特に「社会」は科目数が多く、複雑なため受験科目選択時の注意点の一つです。

ここでは、共通テスト「社会」の科目と、「公民」の受験科目の選び方についてまとめていきます。

共通テスト「社会」の必修科目と選択科目

社会の科目選択時の注意点は、分野ごとの必修科目と選択科目の組み合わせです。

社会科目は、「地理歴史分野」「公民分野」に分かれており、「地理歴史分野」では必修科目として「地理総合」と「歴史総合」、選択科目として「地理探求」「日本史探求」「世界史探求」があります。必修科目のどちらかと、選択科目のいずれかを組み合わせて1セットとなります。

「公民分野」では、必修科目に「公共」、選択科目に「倫理」「政治経済」があり、これも必修科目と選択科目のどちらかを組み合わせて1セットです。

基本的には、「地理歴史分野」から1セット、「公民分野」から1セットの2セットで受験となります。

新課程の社会科目選択では、この組み合わせに注意して科目を選択しましょう。

「公共」を選択時の注意点

新科目「公共」を大学入試の受験科目として選択する場合、意識すべき注意点があります。

まず、共通テストでは多くの学校で「公共」単独では受験はできず、必ず「公共+倫理」または「公共+政治経済」の組み合わせから選ぶということです。

旧課程での「現代社会」とは違うので注意しましょう。

また、志望する大学の形式によっては、「公共」を含む科目の組み合わせが認められていない場合があります。必ず大学の入試要項を確認するようにしましょう。

「公共」を受験科目として選ぶ場合は、新課程での科目の選び方を踏まえ、大学の受験条件に注意して、選択することが大切です。

公民の受験科目の選び方

共通テストで公民科目を選ぶ際には、基本的に「公共」に「倫理」と「政治経済」どちらを組み合わせるかを考えることになります。

その際には志望校の出題科目、自分の適性、そして学習効率の3つの観点から戦略的に判断することが重要です。

まずは、志望校の入試要項を確認し、受験科目の指定がないか注意しましょう。

次に、学習を効率よく進められるように、自分の興味や内容の重なりを考慮すると良いです。

例えば、哲学や思想に関心がある人は「倫理」、経済の仕組みや政策に興味がある人は「政治経済」といった選び方ができるでしょう。

また、内容の重なりを踏まえて科目選択の組み合わせを考えると、「公共+政治経済」の組み合わせが内容の重複が多く、学習効率が高いというメリットがあります。

一方、「公共+倫理」は、内容の重なりが少なく、学習負担が増える傾向にあるため注意が必要です。

このように志望校の条件と自分の適性や学習効率を考えながら、科目の組み合わせを選択をしていくことが成功への第一歩となります。

共通テスト「公共」の対策法

共通テスト「公共」科目では、思考力や読解力が強く問われます。そのため、単なる知識の暗記だけでなく、問題傾向に合わせた対策を行っていく必要があります。

共通テスト「公共」の問題傾向と、それを踏まえた上での覚えるべき内容について、詳しく解説します。

共通テスト「公共」の問題傾向は?

「公共」の共通テストでは、教科書の知識をベースにしながらも、資料や会話文を読み解いて考える力が問われます。単なる語句の暗記ではなく、制度の背景や社会的な意味を理解し、それをもとに判断する力が必要です。

出題されるテーマは幅広く、例えば「男女共同参画」「地方創生」「高齢社会」「企業活動と地域活性化」「裁判所の役割」「公共空間の形成」など、現代社会の課題を題材にした問題が多く見られます。

また、グラフや統計資料、会話文などを使った設問が多く、複数の情報を組み合わせて答えを導く力が求められます。選択肢も4択だけでなく、7択以上の問題もあり、難易度はやや高めです。

平均点は6割未満で推移しており、教科書の内容を理解したうえで、実社会とのつながりを意識した学習が、高得点を取るためのポイントになります。

共通テスト「公共」で覚えるべきこと

「公共」の共通テスト対策を行う際には、単なる知識の暗記ではなく、制度の背景や目的、そして資料を読み解く力を養うことが不可欠です。

まず覚えるべきことは、教科書に記載された基本的な制度や概念です。単なる定義だけでなく、なぜその制度が存在するのか、どのような課題を解決するために設計されたのかといった背景まで理解することが重要となります。

また、資料読解問題では、複数の情報を比較して論理的に判断する力が求められます。抽象的な概念を具体的な事例に落とし込む力も問われるため、日頃からニュースや時事問題に触れ、社会の動きに対する関心を持つことが有効です。

公共の選択科目の選び方とは?まとめ

新科目「公共」は、倫理と政治経済の内容を含み、「現代社会」よりもより深い思考が求められる科目です。科目選択の際には、志望校の入試要項を確認したうえで、効率よく対策ができるよう、戦略的に受験科目を選択しましょう。

「公共」科目で高得点を目指すためには、思考力・資料読解力・社会的理解力といった様々な力が求められます。日頃から知識の暗記だけでなく、制度や概念の背景まで考えるようにして、社会の動きにも高いアンテナを持っておくようにすることが大切です。

より良い結果につながるよう、計画的に準備を進めていきましょう。

受験相談の問い合わせ

逆転合格.com

本サイトは大学受験予備校 武田塾が運営する、志望大学の受験・入試への勉強法・選ぶべき参考書の情報を発信するサイトです。
武田塾の生徒は正しい勉強法を知り、大学受験の勉強計画を立てて進めていくことで 飛躍的に成績が上がり、逆転合格を果たしていきます。
勉強計画の立て方(基準・期間別・難易度)と 注意点、大学ごとの攻略法など大学受験についての全てをまとめてありますので、ぜひご活用ください。