今回は、共通テストの数学で10割を目指すための直前対策を解説します。
共通テストの数学で出題される問題は、簡単な問題であれば解き方に悩まないものが多くなっています。
しかし、大問の中に1問か2問、解き方がすぐに思いつかないような難問が出題されるのが毎年の傾向です。
このような問題については、試行錯誤しながら解き方の糸口を探っていく必要があります。
難しい問題であっても解き方のパターンは限られているので、いくつかのパターンを試すだけの時間を残しておくことが共通テスト数学で満点を狙うコツです。
そこで今回は、共通テスト数学で10割を目指すために直前対策として気を付けたいポイントを確認していきましょう。
共通テスト数学10割に必要なのは解くスピードと解き方を思いつくスピードの2つ
共通テストの数学で10割を取るためには、2種類のスピードが必要になります。
1つは問題を解くスピード、そして2つ目が解き方を思いつくスピードです。
この2種類のスピードのどちらを強化するべきかを自分の中で整理することが、共通テスト直前の数学対策において重要になります。
問題の解くスピードを意識する
1つ目の問題を解くスピードは、解き方が頭の中に思い浮かんだ問題に対して、必要な式を立てたり、計算を進めたりするスピードのことです。
式変形の方法や計算方法が少し違うだけで、答えにたどり着くまでの時間が大幅に変わります。
解くスピードをアップするためには、必要な式を効率よく立てる練習や、立式した後の計算手順をできるだけスピーディーな方法に変えていくことが必要です。
もし、解き方が分かっているのに時間が足りなくなるという場合は、計算スピードのアップに注力するようにしましょう。
解き方を思いつくスピードをはやくする
2つ目の解き方を思いつくスピードは、問題を見た時にどのような公式を使えばよいのか瞬時に判断するスピードのことです。
共通テスト数学で出題される問題は典型的な問題が多いですが、中には一目見ただけでは解き方が思いつかないようなものも含まれています。
それらの問題に直面した時に、正しい解き方にたどり着くまでの時間をできるだけ短くすることがポイントです。
また、思いつくスピードを上げるための練習として、問題文を式にしたらどうなるかを考えることと、何を聞かれたらどの解き方を使うか?というパターンを整理しておくことが挙げられます。
解き方がワンパターンな問題が多いので、すぐに予測できる状態にしておくことで10割を目指すことが可能です。
2つのスピードを高めるためには時間制限付きの過去問演習がおすすめ
問題を解くスピードと、解き方を思いつくスピードの両方をアップするための練習として、時間制限付きの過去問演習が挙げられます。
共通テスト数学で出題される大問ごとに、1つの大問を何分使って解くかを決めて、その目標時間内に過去問を解く練習を積み重ねましょう。
過去問の演習を繰り返すことで、共通テストでよく出るパターンに慣れることができます。
一度見たことのあるような問題が出れば解き方がすぐに思いつき、計算手順も迷わないので手早く解くことが可能です。
より難しい問題が解ける人は単元や分野に関わらず短時間で解いてみよう
また、共通テストで10割を狙う人の中には、共通テストレベルよりも難しい問題が解ける人もいるでしょう。
その場合には、単元や分野に関わらず短時間で解く練習をすることもおすすめします。
たとえば、ベクトルの分野に関する出題が出たとしても、必ずしもベクトルの解き方を使って解く必要はありません。
より早く答えが出せる方法がある場合には、その解き方を選んで解くことも10割を狙うためのテクニックの一つです。
大問ごとにかける時間を決めて、短時間で解く練習を繰り返してください。
共通テスト数学で10割を目指すなら実践的な問題集も繰り返し解こう!
過去問演習だけでなく、より実践的な問題を含んだ参考書を繰り返し解くことも、共通テスト数学10割を目指すために有効な対策になります。
たとえば、『実践模試 数学』や、『共通テスト必勝マニュアル』、『マーク式 基礎問題集数学』などの問題集を繰り返し解いて、いろいろな問題パターンに慣れておきましょう。
共通テストの本番で出題される問題が、すべて過去に一度解いたことがあるような問題であれば、迷うことなく満点を取ることができます。
試行錯誤すべき問題が出てきたとしても、何を試すべきかがすぐにわかれば時間をかけずに解くことが可能です。
まとめ
今回は、共通テストの数学で10割を取るための方法について解説しました。
共通テストの数学では、すべての問題をいかに時間をかけずに解くかが大切になります。
そのために、過去問演習や問題集による実践的な演習を積み重ねて、「ほとんどの問題は過去に1度解いたことがある」という状態に持っていくことを目指しましょう。
解き方に悩んでしまって手が止まると、共通テスト数学で満点を取ることが難しくなってしまいます。
反対に、解き方が瞬時にわかるような問題であれば暗算で答えを出せるようにもなるのが共通テスト数学の特徴です。
問題を解くスピードと解き方を思いつくスピードをアップして、共通テストの数学で10割を目指していってください。