早慶・東大レベルの理系数学のおすすめ参考書は?
今回ご紹介するのは、早慶・東大の入試にも対応できるハイレベルな理系数学参考書4冊です。どの参考書も扱われている問題難しいので、数学が苦手な人はもっと簡単な問題集からステップアップして、今回ご紹介する問題集に進んでいくことをおすすめします。なお、早慶・東大レベルの理系数学問題となると、基本的な公式や定理をただ覚えているだけでは解けない問題が多いです。それらの知識を使って、応用的な解き方をする必要があります。また、数1A2Bと数3の単元がいくつか混ざった複合問題も出題されるので、それぞれの単元を正確に理解したうえで、それらを組み合わせたパターンにも対応できるように演習していきましょう。今回紹介する4冊の参考書は、そんな難しい理系数学の問題を解けるようになるための考え方が学べるハイレベルなものばかりですので、数学を得点源にしたい人はぜひ解き進めてみてください。
4冊の中ではもっとも取り組みやすい『やさしい理系数学』
1冊目にご紹介するのは、『やさしい理系数学』です。タイトルは「やさしい」となっていますが、実際に扱われている問題はすべて早慶・東大レベルの難問ばかりなので注意してください。解説は、数学が苦手な人にとってわかりやすいようなものではありませんが、1つの問題に対してベクトルや図形、代数的な解法など2~3の解法パターンが載っている場合が多いので、解き方の方針を複数立てるための練習には役立つ教材となっています。早慶・東大レベルの難問になると、解き方が1つだけでなく、色々な方法で解ける問題が多いです。どの解法で攻めるかによって、計算量が大幅に変わってくる可能性もあります。そのため、解法パターンがたくさん載っている教材で演習を積み重ねておくことで、1つの解法を試して計算量が多くなりそうであれば別の解法を試すといった解き方を身につけておくことが大切です。『やさしい理系数学』では、早慶・東大レベルの問題100題を通して、数学の全分野の解法をまんべんなく習得することができるので、この1冊をしっかり仕上げていくようにしてください。
より難易度が高いが解説は詳しい『上級問題精講』
2冊目にご紹介する『上級問題精講』は、さきほどの「やさしい理系数学」と比較すると難しい問題が扱われていますが、解説も詳しく分かりやすい問題集となっています。早慶・東大レベルの問題集になると、解説が省略されていたり途中式がなかったりして、どうしてその答えになるのか考え方が良く分からないということも少なくありません。しかし、『上級問題精講』はそういったことがなく、解くために必要な情報はすべて丁寧に解説してくれている良書です。1つの問題に対して、解説が見開き2ページしっかりと掲載されていますので、難問の解き方をきちんとマスターしたい人にはお勧めの教材となっています。
早慶東大で数学を得点源にしたい人向け『ハイレベル理系数学』
3冊目にご紹介する『ハイレベル理系数学<. /a>』は、1冊目に紹介した『やさしい理系数学』と同じシリーズの、より難しいバージョンの教材です。早慶・東大レベルの数学の入試で、満点に近い高得点を目指したい人が取り組むべき1冊となっています。解説は簡潔ですが必要なエッセンスはしっかりと揃っていますので、数学の問題を解くための読解力が身についている人であれば要点は理解できるはずです。また、例題と演習問題がセットになっているため、まずは例題で解き方のポイントを学んだあと、それが理解できているかどうかをチェックするために演習問題を解いてみることをおすすめします。
4冊中で最も難しい『理系数学入試の核心 難関大編』
4冊目にご紹介する『理系数学入試の核心 難関大編』は、理系数学の問題集の中でもっとも難易度が高い教材のうちの1冊といってよいでしょう。理系数学入試の核心シリーズは、このほかにも標準編などの易しいバージョンが出ていますが、それらとは比較にならないほど難しい問題が集められています。いきなりこの問題集で演習をするのはほぼ不可能ですので、すでに紹介した3冊の教材を順番に解き進めていったあと、さらに難しい問題にチャレンジしたい場合には『理系数学入試の核心 難関大編』に取り組むことをおすすめします。ただし、このレベルの問題を解けるようになるには時間がかかるので、よほど数学が得意な人や、他の科目も完璧に仕上がっているという場合以外は、点数を上げやすい科目の勉強をする方がよいでしょう。数学の入試問題を極めたい人は、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は、早慶・東大レベルの難しい問題を解くための理系数学参考書を4冊ご紹介しました。一番簡単な『やさしい理系数学』でさえ、一般的な参考書と比べるとかなり難易度が高くなっていますので、自分の到達したいゴールや今の数学の実力に合わせて、解く問題集を選ぶようにしてください。また、今回ご紹介した4冊は難易度順に並んでいますので、『やさしい理系数学』が終わってさらに数学を勉強したい人は『上級問題精講』、その次に『ハイレベル理系数学』、最後に『理系数学入試の核心 難関大編』という順番にレベルアップしていくことをおすすめします。