数学レベル別学習概要

<レベル別学習概要>

小学校・中学校レベル

数学は全教科の中でも特に積み重ねが重要な教科である。
小学・中学内容の問題全てを解きなおす必要はないが、高校の数学を解く前提となる知識なしにいきなり高校数学でまとめて学習することは非常に困難である。
基本的な四則計算、方程式、関数、平面図形の性質などは確実にできるようにしておこう。
問題の難易度は教科書の例題レベルで構わないので、その代り確実に正解できるように仕上げておこう。

日大レベル

この段階は、問題集でインプットした内容がほぼそのまま出てくる段階である。
すなわち、インプットを完璧にこなし、時間内にミスなく解ききれば合格点は十分取れる。
裏を返せば、それができずに数学に悩む受験生は非常に多い。
心がけることとしては、解ける問題を増やしていくことである。
数学の難易度が高いことが原因であるが、わかりやすい参考書などに手を広げ、わかったつもりになっていざ解いてみると解けないということは非常によくある。
結果として解けていなければ、分かると思っていても実力にはなっていないのである。
この段階の知識がなければ以降の段階の問題も解くことはできないので、確実にすべての問題を解けるように仕上げておこう。

MARCHレベル

この段階からは、インプットした知識を組み合わせて使う段階となる。
一問にかかる時間も上がり、頭を使う場面が増える。
この段階で、これまでのようにインプットで乗り切ることは非常に厳しい。
インプットを前提として、どの解き方をするのか、それはどこで気づくのかというアウトプットを鍛えていこう。
ただし、複合的な問題とはいえ、典型問題や有名問題も多いので、問題集や過去問をやり込めば類題に出くわす機会は多い。
それらの問題をしっかりこなし、考え方を吸収していこう。
また、この段階からは志望校の傾向に合わせてある程度やる範囲の偏りを出す必要性が出てくる場合もある。
特に、理系の受験生の場合、数㈽の優先度が非常に高いため、すべてを完璧に終わらせることが難しい場合には数㈽を優先的に終わらせていこう。

早慶レベル

この段階からは解ける問題と、避ける問題の判断が必要になってくる。
全ての問題を完答することは難しいため、部分点を取れるだけ取ることを心がけていこう。
問題集や過去問でも、わからない問題をすぐにあきらめず、何とかしてとっかかりを探し解答を思いつく練習を繰り返していく。
また、これ以降の段階に進むかどうかは数学の目標により変わってくる。
他教科で点数を稼ぎ、数学は最低限の点数を稼げればいい場合には、東大志望などであってもこの段階を完璧にして、あとは過去問のやり込みだけに集中してもよい。
数学を得点源の1つとしたい場合のみ、先に進めよう。

東大レベル

数学を武器にしたい人向けの段階である。
どの大学でも合格者であれば必ず解けるような問題を確実に抑えたうえで、合否を分ける問題も解けるように仕上げていく。
この段階に入ると一問あたりにかかる時間が別次元に増えるので、ペースは非常に落ちる。
しかし、インプットで乗り切ることは非常に難しいので、一問一問に全力で取り組み、考えつくしていこう。

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