国公立大学の理系を志望している人は、受験本番が近づいてくると、数ⅢCを勉強するべきか数ⅠA・ⅡBを復習するべきかというバランスに悩むことがあるかもしれません。
そのなかで、「共通テストはほぼ全員が受けるんだから、問題が難しすぎることはない」と油断して、特に対策をしなくても点数が取れるだろうと思っている人もいるでしょう。
しかし、共通テストの数学を軽視してしまうと、難易度が思っていた以上に難しすぎると感じて本番中に焦ってしまったり、問題の誘導に乗れないまま思うように点数が取れないということが起こってしまう可能性があります。
本記事では、共通テスト数学の難しい面を解説するとともに、おすすめの対策も併せて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
注意点①時間配分が必要
実は難易度が難しい共通テスト数学攻略のための注意点として、1つ目にお伝えしたいのは、「時間配分が必要」だということです。

共通テスト数学では、70分の制限時間内に問題を解き進める力が求められるため、素早く解法を思いつかなければすべての問題を解き終えられず、高得点を取るのが難しい場合があります。
そのため、数ⅠA・数ⅡBCともに問題ごとの時間配分を意識し、制限時間内に解き切る練習を重ねることが大切です。
1問に固執しない
共通テストの数学は制限時間内に解き終えることが難しいため、時間配分が重要であり、「何分考えてわからなかったら一旦飛ばす」というルールを設けることをおすすめします。
二次試験などに比べると、共通テストの数学の問題は比較的点数が取りやすい問題が多いのが特徴です。
しかし、難しい1つの問題に時間をかけて粘ってしまい、誘導に乗れないまま時間配分が大きく狂ってしまうと、後半の簡単な問題を解く時間がなくなってしまいます。

そのため、各大問の難易度を見極めて、初見で難しいと感じる問題や、誘導に乗れないなど、立ち止まってしまう問題があった時の立ち回りを考えておくことが必要です。
特に数学が得意な人は、「絶対解ける」「自分に解けないはずはない」と思ってしまい、目の前の難しい問題に固執してしまうパターンが多いため注意が必要です。
計算力を磨く
大学にもよりますが、国公立大学の二次試験の数学はじっくり考えて解くのに十分な時間が与えられていることが多い一方で、共通テストの数学は1科目当たり70分で解かなくてはいけないので、問題を解くスピードが高得点への鍵となります。

特に計算力に不安がある人は、時間内に解くのが難しすぎると感じるかもしれませんが、日頃から計算力を鍛えておけば突破できるはずです。
計算のスピードが遅いと制限時間内に解き終えるのは難しいため、問題を見た瞬間に手を動かすことができるくらいまで練習を積み重ねていってください。
注意点②読解力・情報処理力が必要
難易度が難しい共通テスト数学攻略のための注意点2つ目は、「読解力・情報処理力が必要」です。

共通テストの数学は、1つの問題が長いことが特徴であり、さらに誘導も入っているため、誘導に乗れないと途中から点が取れなくなってしまいます。
問題が長いため、難しすぎると感じてしまう時もありますが、問題の背景を理解し、情報処理を正確に行っていくことが重要です。
長い問題の読解に慣れる
共通テストの数学では、長い問題文から必要な条件や情報を正確に読み取り、大問全体の流れを把握しながら解答する必要があるため、共通テスト特有の出題形式に慣れておくことが大切です。
問題文を読む際は、与えられた条件や数値、求める内容などを計算用紙にメモしておくと、解答の途中で問題文に戻る必要がなくなり、時間の短縮にもつながります。
また、目の前の設問だけに注目せずに、大問全体の前後関係を把握し、(1)や(2)で求めた値が(3)のどこで必要になるのかを意識することも重要です。
公式や解法を暗記するだけでは対応しきれない問題もあるため、「なぜこの計算が必要なのか」「この公式は何を意味しているのか」と考え、数学的な概念まで理解しておく必要があります。

共通テスト形式の問題演習を繰り返し、必要な情報を整理する練習を重ねることで、長い問題文でも出題意図をつかみ、落ち着いて解答を進められるようになるでしょう。
誘導に慣れる
最初の問題で誘導に乗れないと、難しすぎると感じてしまい、思った以上に時間がかかってしまったり、焦ってしまい普段なら解ける問題が解けなくなることがあります。

受験生が思っているよりも難易度が難しく、解法を暗記するだけでは解けないのが共通テスト数学の誘導問題です。
「この手順が何のためにあるのか」というところまで分かっていないと誘導に乗れないでしょう。
長い1つの問題の中で、前後の関係を把握できずに誘導に乗れないまま進んでいってしまうと、問題全体が難しすぎると感じてしまい、途中で混乱して得点を逃してしまいます。
作問者の意図がつかめず誘導に乗れない状況を防ぐためにも、「前半の計算は最後の問題に使うためにやっている作業だ」という理解をもって解く練習をしておきましょう。
注意点③二次試験対策とのバランスが必要
難易度が難しい共通テスト数学攻略のための注意点3つ目は、「二次試験対策とのバランスが必要」です。

国公立大学理系志望の場合、受験が近づいてくると、数ⅢCの勉強を重視するあまり、数ⅠA・数ⅡBに手薄な分野が出てくる人も多いのではないでしょうか。
本番で対策が甘かった分野が出題されてしまうと、初動が遅れてしまい、問題を見た瞬間に手が動かないこともあります。
そのため、苦手な分野をなくし、満遍なく対策しておくことも大事なので、二次試験で問われないような分野も、共通テスト対策として復習しておきましょう。
過去問演習をする
まずは、時間配分や問題の難易度の差に慣れるためにも、数ⅠA・数ⅡBの各分野がバランス良く出題されている共通テスト対策の過去問演習を行いましょう。
難しすぎると感じたり、途中で誘導に乗れなかったりしても、過去問演習を重ねれば共通テスト特有の問題形式に慣れ、数ⅠA・数ⅡBの復習にもつながります。

共通テストの過去問を全て解き終わってしまった場合は、色々な大学の過去問演習を解きながら、抜けている分野を確認して復習することで、共通テスト対策につなげましょう。
例えば、普段の勉強は数ⅢCをやりつつ、週に1回の過去問演習は必ず行うという方法を取ることで、二次試験対策との両立を図りましょう。
数ⅢCと数ⅠA・数ⅡBの勉強のバランスが難しい、悩むという人は、武田塾YouTubeチャンネルの動画も参考にしてみてください。
基礎に戻って理解を深める
共通テストが近くなってくる時期だからこそ、基礎に戻ってもう一度理解をし直すという勉強をしておくこともおすすめです。

二次試験対策は典型問題をたくさん解いて解き方を暗記する、というやり方ですが、共通テスト対策は数学の各テーマの概念を理解しておくことが大事だからです。
共通テスト特有の問題が難しすぎると感じたり、誘導に乗れない原因の多くは、数学の各単元の本質的な理解不足にあります。

二次力があっても、共通テストの数学になると点数が取れないという人は、『入門問題精講』を読み直すこともおすすめであり、各単元の物事の見方や考え方の理解を深める勉強をしておきましょう。
共通テスト数学の対策まとめ
国公立大学理系志望の人に向けて、想像以上に難易度が難しい共通テスト数学の注意点と対策を解説してきました。
共通テスト本番が近づいてくると、二次試験対策との勉強のバランスが難しいと感じる人も多いでしょう。
二次試験対策としての数ⅢCの勉強をおろそかにしてはいけませんが、共通テスト数学特有の誘導問題や時間配分などに慣れることが必要なので、共通テスト対策の時間も取るようにしましょう。
本番で共通テスト特有の問題が難しすぎる、誘導に乗れない、と焦るような状況にならないためにも、難易度や出題形式をしっかり確認して対策しておきましょう。







