古文の文法が基礎から学べるおすすめ問題集4冊をご紹介
今回は、大学入試の古典文法が基礎から学べるおすすめの問題集4冊をご紹介します。
古文の問題は本文を読んでも意味がわからないという人も多く、覚えることもたくさんあって苦手かもしれません。
入試で出題される古文の問題を解くために必要な知識は、文法や単語などを整理して一つずつ覚えていく必要があります。
学校の授業では、テーマになっている古文の文章を訳していきながら意味を把握するという進め方が主ですが、この方法で勉強すると見たことのない古文の問題をスピーディに解く力が身に付かないので注意が必要です。
そこで、今回は古文が苦手な人でも効率的に文法知識を身につけ、初見の問題でも解けるようにするための問題集をピックアップしました。
それぞれの教材は扱っている知識のレベルや解説のわかりやすさ、そして用途などの点で特徴が異なります。
今の自分のレベルや目的に合わせて最適な古文の文法問題集を選んでください。それでは、それぞれの教材を順番に見ていきましょう。
古文の文法知識を覚えるならこの3冊から!『やさしくわかりやすい古典文法』『基礎からのジャンプアップノート古典文法』『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』
最初にご紹介する3冊の教材は、どれも古典文法の知識を効率的に覚えるのに使える問題集です。
どの教材も、大学入試の古文の問題を解くために必要な文法知識が30前後のテーマ数でまとまっていて、順番に覚えていくことができます。
扱われている知識レベルが最も簡単で分かりやすいのは『やさしくわかりやすい古典文法』です。
95ページ程度の分量なので一通りやるのにも時間がそれほどかからず、初めて古文の文法を理解するための1冊としておすすめとなっています。
古典文法を理解するために暗記しなければいけない事項と、その知識を使った問題の解き方の両方がきちんと解説されているのが特長です。
単元のまとまりごとに確認テストがついているので、順番に進めていけば効果的に復習できます。次に、少し難易度が上がるのが『
基礎からのジャンプアップノート古典文法演習ドリル』です。難易度は『やさしくわかりやすい古典文法』よりも少し高く、応用問題も掲載されています。古文に欠かせない知識が網羅されていて、練習問題には別冊で詳しい解説が付いているので解き進めやすいです。
助動詞や主な敬語の一覧表も付いているので、分からなってしまった時の復習もしやすくなっています。
そして、ハイレベルな大学入試にも対応できるのが『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』です。
1冊目、2冊目の教材と構成は似ているものの、扱われている知識はMARCHや早慶レベルまで対応できるところまで網羅されています。
入試問題でよく出るポイントが載っていて、練習問題にも過去問から出題されているものがあるのが特長です。
古文が苦手な人は『やさしくわかりやすい古典文法』から、ある程度自信がある人は『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』から取り組んでみてください。
身につけた古典文法の知識を確認するための1冊『古文解釈 はじめの一歩』
最後にご紹介する『古文解釈はじめの一歩 』は、これまでにご紹介した3冊とは用途が異なります。
『古文解釈はじめの一歩 』にも文法の基礎知識の解説がある程度掲載されていますが、解説の箇所が難しいためこの1冊で理解するのは難しいです。
そのため、最初にご紹介した3冊の文法問題集で基礎知識を暗記した後、しっかり覚えられているかどうかの確認のために『古文解釈はじめの一歩 』を使うことをおすすめします。
同じ教材を使って繰り返し学習すると、問題や答えを覚えてしまうことがよくあります。基礎知識を覚える上では、そうした反復練習で暗記してしまう部分は気にしなくても大丈夫です。
しかし、入試問題へとステップアップしていく段階では、見たことのない問題でも知識を活用できるかが大切になってきます。
そこで、『古文解釈はじめの一歩 』に載っている問題に取り組むことで、基礎的な文法知識がしっかりと頭の中に入っているかを確認するのがおすすめです。
『古文解釈はじめの一歩 』にある問題が一通り解けたら、過去問やそれに近い形式の問題集へと進むようにしましょう。
インプットした知識を問題演習でアウトプットすることで、知識がしっかり定着します。
まとめ
今回は、古典文法の基礎が学べる問題集を4冊ご紹介しました。
最初にご紹介した『やさしくわかりやすい古典文法』『
基礎からのジャンプアップノート古典文法演習ドリル』『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』の3冊は、基礎知識を暗記するのにおすすめです。
やさしいレベルから取り組みたい人は『やさしくわかりやすい古典文法』、ハイレベルな問題から取り組みたい人は『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』を使って古文の基礎知識を覚えましょう。
そして、覚えた基礎知識を確認するためにおすすめなのが『古文解釈はじめの一歩 』です。
こちらは文法知識についての解説が難しいので、基礎知識を一通り身につけた人が確認のために使うことおすすめします。
大学入試の古文では、基本的な文法知識を正確に暗記していることと、それらを使って問題が解けることの両方が大切です。
今回ご紹介した4冊の教材から自分のレベルに合ったものを選んで勉強し、古典文法の得点力を身につけていってください。