日大レベルの進め方①
現代文の参考書は役割が似たものが多いです。
入門編
「現代文読解ドリル」は本当に国語が苦手な人向けです。問題の読み取り方、解答を書く時のプロセスや考え方まで穴埋めになっていますので、読み方が本当に基礎から分からない人はここからやっていくとよいです。これも文章そのものが難しくて、厳しいという場合は中学の参考書からやった方がよいと思います。
標準編
本格的な受験対策の参考書で、「ことばはちからダ!」と「田村のやさしく語る現代文」の2冊をオススメします。「ことばはちからダ!」は現代文のキーワードを覚えるのが目的です。キーワード集の中でも非常に語句が少ないですが、とてもよく出る、知らないとまずいが、いざ聞かれると答えられないという単語の意味が詳しく載っていて、対義語や類義語、短めの文章も載っています。本格的なキーワード集を使う前の準備として使うとよいです。「田村のやさしく語る現代文」は現代文系の講義の参考書の中でも一番癖がなく、誰でも使いやすいです。二部構成になっていて、第一部は読み方で、第二部はその読み方を使った問題の解き方です。第一部のやり方は何回も読み返して読み方を真似できるようになってください。第二部はとても難しいです。入試問題を扱っていますので、この問題は初見で解けなくて構いません。それよりは、第一部で学んだ読み方を真似してやってみるという意識をもって、第二部の問題を解いてください。次に、「入試現代文へのアクセス 基本編」をオススメします。先ほどの「ことばはちからダ!」とリンクしています。入試問題の中の非常に簡単なものを扱っており、解説も多くなくて必要なことに絞られていて、復習がしやすいです。この参考書で自分で解く練習をしていきます。「ことばはちからダ!」と同時並行でやって、両方とも同時に終わるくらいでやりましょう。現代文の基本の部分は大体つかめるので、次はセンター対策に入ります。
日大レベルの進め方②
センター対策プラス漢字をやっていきます。
漢字対策
「入試漢字マスター1800+」をおすすめします。書き、読み、センターの漢字、四字熟語が基本的な内容になっていて書きはABCに分かれていてABはマストですが、Cはやらなくてもよいです。漢字の意味も含めてちゃんと答えられるようにしてください。語彙力がない人は特に大事です。普段の文章の中でさっと出てくる言葉の意味が分からなかったりするのを補強することができます。
センター向け参考書
まず「解決!センター国語現代文」をオススメします。この参考書は難しく独特なので人を選びます。これが合わない人は「きめる!センター現代文」を使いましょう。かなり分厚くて少し大変ですが、非常に分かりやすいです。どちらか、あるいは両方やりましょう。次に、「マーク式基礎問題集現代文」です。センターと同じ形式ですが文章が短めで難易度は若干易しいです。この参考書で先ほどのどちらかあるいは両方やった参考書で学んだやり方を練習してみましょう。これが終われば、共通テストの過去問をやっていきましょう。過去問は大体二週間くらい、8年分から12年分くらいやればコツが掴めると思います。ここまで終われば、共通テストの現代文+日大レベルの標準が終了します。
発展編
発展は日大レベルを詳しくやりたい人向けです。「やさしくわかりやすい現代文」は古文の日大レベル標準でやっています。かなり簡単な問題集ですが、現代文の方は設問ごとの問題演習ができるようになっています。私大向けの現代文の問題集の中でもこの問題、例えば穴埋め問題などを苦手としている人向けの教材です。その参考書が終わると、仕上げに「日東駒専&産近甲龍の現代文」をオススメします。過去問の抜粋ですが、タイトルに載っている大学の問題を全部扱ってくれているので、過去問入る前にいろいろやっておきたければこの参考書をやった上で志望校の学部の過去問をやればよいと思います。