大学入試における古文は中学時代のものと比べると、かなりレベルが上がり難しくなります。
いざ志望校合格に向けて古文の勉強を始めようとしても、「何から始めればいいのかわからない」「得点が伸びなくなってしまった」といった悩みを抱える人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では、日大レベルの古文の勉強の進め方やおすすめの参考書を紹介します。
日大レベルの大学を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
日大レベルの古文の勉強の進め方
日大レベルの大学の入試に備えて勉強をしていくにあたって、古文単語→文法→(必要な人は)解釈→問題演習の順に進めることをおすすめします。
古文は文章問題のため、内容を理解するためには単語の意味や文法を理解しておくことが必要不可欠です。
英語に比べると覚える量は少ないので、暗記を後回しにせず地道に覚えていきましょう。
また、それらを覚えた先で問題演習に躓いたときは古文解釈を勉強すると、古文の読み方のコツを掴むことができますよ。
1つひとつ積み重ねて、古文の点数アップを狙いましょう。
日大レベルのおすすめ古文単語の参考書
日大レベルの古文を勉強するにあたって、1番最初に古文単語を覚える必要があります。
古文単語の数は少ないですが、1つの単語に対して意味が複数あるものが多いので、自分に合った単語帳を選んで効率的に覚えていくことをおすすめします。
この部分では、日大レベルのおすすめ古文単語の参考書を紹介します。
- 古文単語ゴロゴ
- 読んで見て覚える重要古文単語315
古文単語ゴロゴ
まず紹介するのは「古文単語ゴロゴ」です。
古文単語としては1番有名と言っても過言ではない参考書で、600個近くの語呂が掲載されています。
難易度に応じて単語が分けられていますが、使うのは基本A、Bで、入門のみやる人ならばAのみでいいでしょう。
単語数としては168個です。
この教材しか使わない人ならばBまでやっておいたほうがよく、数としてはその上に168個がもう1回という感じです。
およそ330から340くらいの個数の単語を覚えるというイメージです。
読んで見て覚える重要古文単語315
最低限の問題を解くための基礎知識を身につけるために使うのが「読んで見て覚える重要古文単語315」です。
これは古文単語だけではなく助動詞、助詞、敬語、古文常識、和歌にも使えます。
このようにいろんなことを全部確認することができるようになっている教材なので、何度も美味しい教材です。
これは講義用参考書、つまり基本読み物として使える参考書です。
日大レベルのおすすめ古文文法の参考書
古文単語をある程度覚えたら、もしくは同時並行で、文法の勉強も行っていきましょう。
文法に関しては、助動詞や活用・接続・意味の使い分けなどを学習することができるので、しっかりと覚えておきましょう。
この部分では、日大レベルのおすすめ古文文法の参考書を紹介します。
- 富井の古典文法をはじめからていねいに
- やさしくわかりやすい古典文法
富井の古典文法をはじめからていねいに
これは読み物としての使用がメインで、問題そのものはそれほど多くはありません。
メインは読んで、大体の話をつかみ、あまり深く気にせずに理解していくというイメージです。
始めは「文法はこんなことをやるんだ」ということを掴み、繰り返してコツコツ覚えていくようにしましょう。
やさしくわかりやすい古典文法
「やさしくわかりやすい古典文法」は、古典文法のポイントを丁寧にかみ砕いて説明している文法の参考書です。
これは最近出版されたもので、古典文法の教材の中では相当わかりやすい部類の参考書です。
そのため、古文が特に苦手な人におすすめです。
日大レベルのおすすめの古文解釈の参考書
単語、文法を覚えたら、そのまま問題演習に取り掛かっても問題ありませんが、できれば解釈系の参考書を挟むことをおすすめします。
解釈系の参考書には、古文を読むためのコツが載っており、そのコツを掴めると古文をスムーズに読めるようになるためです。
この部分では、日大レベルのおすすめの古文解釈の参考書を紹介します。
- 富井の古文読解をはじめからていねいに
- 古文解釈 はじめの一歩
富井の古文読解をはじめからていねいに
富井先生の「富井の古文読解をはじめからていねいに」は古文解釈を学ぶにあたっておすすめな参考書の1つです。
これは必要最低限の内容を教えてくれて、古文を読むとはどういうことかという話や基礎的な話を扱っています。
「単語や文法を覚えたけど古文が読めない」といった方におすすめです。
また、古文を読むということがいまいちわかっていなくても、これをやると問題に取り組みやすくなりますよ。
古文解釈はじめの一歩
駿台の「古文解釈はじめの一歩」は、他の古文解釈の参考書の中でも難しいものとなっています。
そのため、これが厳しいと感じる人は上記で紹介した富井先生の古文解釈を選ぶことをおすすめします。
しかし、日大レベルを万全にしてMARCH以上を狙っていくならば「古文解釈はじめの一歩」をやっておいた方がいいでしょう。
「古文解釈はじめの一歩」については改訂されたことで厚さが増し、より分かりやすくなって、演習量も多くなっており、実力をつけるにはぴったりの参考書です。
最初の1回で理解しきろうとはせずに、何回か繰り返すことで理解することを目指しましょう。
日大レベルのおすすめの古文の問題集
単語、文法、解釈をやった後は、いよいよ問題演習に入っていきましょう。
今まで得た知識を問題演習を通してアウトプットしていくことで問題に対し知識を応用して活用する力を養うことができます。
この部分では、日大レベルのおすすめの古文の問題集を紹介します。
- マーク式基礎問題集 古文
- 古文上達 基礎編 読解と演習45
マーク式基礎問題集 古文
「マーク式基礎問題集 古文」は、センター形式ですがセンターよりも短い文章で、難易度としては若干簡単な古文の問題が出てくる問題集です。
改訂版では難易度別になっていて、自分の実力に合わせて問題に取り組めるので、適切な負荷をかけながら解いていくことができます。
また基礎問題も入っており、発展的な問題を解く前の準備にぴったりです。
古文上達 基礎編 読解と演習45
「古文上達 基礎編 読解と演習45」は、45題の問題が収録されており、解説や文法が詳しく且つわかりやすく説明されています。
問題の難易度も難しすぎないので非常に演習しやすく、また解説も詳しいため基礎の仕上げには非常にいいです。
また、この参考書には文法問題が問題文の中でどのような形で出てくるのかというのが書いてあるので、問題を解く力をしっかりと身につけることができます。
時間がある人は2、3周するといいでしょう。
【発展編】日大レベルのおすすめ問題集
ここからは、日大レベルを確実に合格するために、より発展した内容に取り組みたい人向けの参考書を紹介します。
中には必要以上の実力を要するものもあるため、自分がどのレベルまで伸ばしていきたいかに応じて取捨選択をしてくださいね。
1つひとつ丁寧に解いて復習し、着実に実力を上げていきましょう。
- 日東駒専&産近甲龍の古文
- 大学入試の得点源 古文
- 共通テスト/センター試験の過去問
日東駒専&産近甲龍の古文
日大レベルをより固めたいという人は、日栄社の「日東駒専&産近甲龍の古文」という過去問を集めているシリーズをやって、後は受ける予定の学校の過去問をやればいいでしょう。
日東駒専や産近甲龍のレベルですと古文自体が少ないので、この参考書で補強をしておかないと過去問をいっぱい買うことになるので、これを買っておいた方がいいでしょう。
非常に使いやすい上、大して時間もかからないため、古文が苦手な人はやっておくに越したことはないでしょう。
大学入試の得点源 古文
古文の読み方を要点だけ確認したいという人向けに「大学入試の得点源 古文」というレイアウトが白と赤の参考書をおすすめします。
これは一通り古文の勉強をした人が内容のまとめで使うのに非常に優れた教材ですので、これ単独でやると大変な目に会いますので気をつけましょう。
この参考書は講義がないノートのようなものなので、分かっている人からするとよくまとまっていて確認しやすいです。
共通テスト/センター試験の過去問
単語や文法、解釈をインプットでき、ある程度問題演習を積むことができたら、共通テストやセンター試験の過去問に挑戦するのもおすすめです。
しかし、特にセンター試験の古文は日大レベルよりも高いと言われているので、必ず解く必要はありません。
そのため、より実力をつけておきたい方におすすめです。
古文を勉強するポイント
- 復習に力を入れよう
- まずは古文単語・文法を頭に入れよう
- 読めない時は省略されているものを特定する
復習に力を入れよう
古文の勉強で重要なのが復習の部分です。
というのも、復習を適当にやっていても点数は伸びないためです。
古文の問題を解いて、丸付けが終わったら、間違えた問題に対してどうして間違えたのか、何を知っていれば正解できたのかについて洗い出しましょう。
また、文の中で覚えていない単語や分からない単語があったらそれも押さえておくことをおすすめします。
このように復習することで、問題をやりっぱなしで終わることを防ぎ、次に似たような問題に出会った時に正解する力を身につけることができます。
まずは古文単語・文法を頭に入れよう
古文の勉強を始めるにあたって、1番に取り組まなければならないのが古文単語と文法を覚えることです。
基本的には英語の単語を覚える時のようにその意味を言えるように繰り返すという方法が挙げられます。
しかし、古文単語は1つの単語に対して複数の意味を持つものもあるので、どれか1つではなく漏らさず覚えるようにしましょう。
読めないときは省略されているものを特定する
古文は省略されているものを特定しながら読むことが重要です。
というのも、古文は文の主語を省略しているものが多く、主語の変わり目を見落としがちになるためです。
主語が誰なのかわからなければ文章の意味が掴めないので、動詞のごとに主語を補いながら読んでいくことをおすすめします。
また、主語を特定するにあたって、文法の中の敬語の勉強も十分にしておきましょう。
日大レベルの古文の勉強の進め方って?おすすめ参考書と共にご紹介|まとめ
日大レベルの古文の勉強の進め方やおすすめの参考書について紹介していきましたがいかがだったでしょうか。
古文の勉強は、古文単語→文法→(必要な人は)解釈→問題演習の順番でやっていくことをおすすめします。
また、問題を解いた後は復習を徹底して、同じ問題をもう一度間違えないようにしましょう。
コツコツと勉強して古文の点数を伸ばして志望校合格を目指してくださいね。