大学受験に備えて、国語の点数を上げたい人にとって、古文の点数を挙げることは必須ですよね。
しかし、古文に対して苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。
実は、古文は勉強するコツを掴めばスラスラ解くことができるようになる科目なのです。
そこで、この記事では古文が読めない原因や、勉強方法、おすすめの参考書などを紹介します。
古文でしっかりと点数を取れると他の人に差をつけることができるので、しっかりと学習しましょう!
古文が読めない原因は?
古文を勉強するにあたって、「全然古文が読めるようにならない」「古文の点数が上がらない」といった悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
そのような方々には古文が読めない原因が必ずあるはずです。
この部分では、古文が読めない原因を3つ紹介するので、自分に当てはまっているかどうか確認してみましょう。
- 省略されているものを補えていない
- 基本的な単語や文法を覚えきれていない
- 闇雲に演習をしてしまっている
省略されているものを補えていない
結論から言うと、古文が読めない原因は、省略されているものが多いからという点が挙げられます。
つまり、古文そのものの文章というのは不完全な文であるということです。
これがわかる人は省略されている言葉を補いながら完全な文として読めますが、補うことができないと単語の意味が分かっても文章が読めないという事態に陥ってしまいます。
省略されているものの補い方については、後述の「古文を読むときのポイント」内で説明するので参考にしてみてくださいね。
基本的な単語や文法を覚えきれていない
「古文が読めない」という方の中には基本的な古文単語が頭に入っていない人もいるのではないでしょうか。
古文は特殊であるため、英語と違って単語や文法を覚えただけでは読むことができませんが、そもそも単語や文法が頭に入っていなければ読むことは不可能です。
大学受験の問題に必要な単語数は300語程で、他にも助動詞や活用の方法などを覚える必要があります。
そのため、単語帳や文法書などを用いて地道に暗記しましょう。
闇雲に演習をしてしまっている
古文の単語や文法がある程度頭に入ったら、たくさん長文読解の問題を解いて慣れる必要があります。
しかし、ただ闇雲に長文読解を解いているだけでは成長は見込めません。
間違えた問題は必ず復習し、「何を覚えていれば、使えば解けたのか」という点を明確にすることで、できることを増やしていくことができます。
ただ、闇雲に演習に取り組んでも「古文が読めない」ことがあるので、次に紹介する古文を読むときのポイントをチェックしてみてくださいね。
古文を読むときのポイント
古文を勉強している人の中には、「単語や文法を覚えたけれど古文が読めない」「古文の点数が中々伸びない」という人もいるのではないでしょうか。
実は、古文を読むときには押さえておきたいポイントがいくつかあります。
この部分では、古文を読むときのポイントを紹介するので、参考にしてみてくださいね。
- 問題を解く前にあらすじを読む
- それぞれの文の主語を特定する
- 選択肢からヒントを得る
問題を解く前にあらすじを読む
古文の問題を解く前に、1番最初に書いてあるあらすじを読むようにしましょう。
あらすじとは、この問題は何という作品で、場面はどこでといったものを説明している箇所のことを指します。
登場人物やあらすじを読むと、そういう場面の話というのが分かるので問題を解く上での大きなヒントになります。
また、古文についている注釈をよく読むことも解く上で大きなヒントとなるので見逃さないようにしましょう。
それぞれの文の主語を特定する
古文を読んでいく時に重要なポイントの2つ目は「それぞれの文の主語を特定する」ことです。
前述したとおり、古文は文章の主語が省略されているケースが多く、「古文が読めない」人は、読んでいると誰の行動なのかが不明瞭なまま読んでいる可能性があります。
それぞれ文章の主語を特定することで文の意味を掴みやすくすることができるため、今までやってこなかった人はやってみてください。
文の主語を特定する方法
文の主語を特定する練習としては全ての動詞に主語をふっていくことがおすすめです。
例えば、登場人物にアルファベットをふり、動詞が出るたびにA、Bということを書き足していくことで誰の動作なのかを明確にすることができます。
そうするとすごく読みやすくなり、なんとなく内容が分かってきます。
また、敬語を覚えることで、「尊敬語が使われているからこの動作の主語は偉い人なんだ」というふうに動作主の特定に活かすことができるため、敬語の暗記は必須です。
選択肢からヒントを得る
古文を読むときのポイントの3つ目は、選択肢からヒントを得ることです。
古文の問題の選択肢は古文ではなく現代語であるため、訳のヒントとして使うことができます。
しかし、選択肢であるため、間違っている部分がある点には注意しなければなりません。
自分で省略後を補って話の大枠を掴んだら、軽く補足のために選択肢を使いましょう。
ただし常に間違いのリスクはあるため、本文で確認をしたほうがいいでしょう。
省略語を補い選択肢を利用することができれば、本文の内容が半分ぐらいしか分からなくても、本文の意味の大枠を掴むことができます。
古文の参考書
ここまで古文が読めない原因や古文を読むときのポイントが分かったところで、ここからはおすすめの古文の参考書を紹介します。
自分に合った参考書を見つけて、効率的に実力をつけていきましょう。
- 新・ゴロゴ古文単語
- 古文文法スピード・インプット
- 富井の古文読解をはじめからていねいに
新・ゴロゴ古文単語
古文のおすすめの参考書の1つ目は「新・ゴロゴ古文単語」です。
これは受験に頻出な古文単語を覚えるための単語帳で、覚えやすいように語呂がついているものとなっています。
単体で使うのではなく、今まで使っていた単語帳でどうしても覚えきれなかった単語用に使うことをおすすめします。
そうすることで、スラスラ頭に入ってくるようになり効率的に単語を覚えることができるようになりますよ。
古文文法スピード・インプット
古文が読めない人の中で、文法が頭に入っていない人には「古文文法スピード・インプット」がおすすめです。
この参考書は簡潔にまとめられていて薄いので、1周するのに時間がかかりません。
そのため、途中で放り出すことなく着実に取り組むことができます。
富井の古文読解をはじめからていねいに
「富井の古文読解をはじめからていねいに」は古文解釈のための参考書で、主語の特定の仕方や敬語を用いた読み方の解説が載っています。
「単語や文法は覚えたけどいまいち古文が読めない」という方におすすめな1冊となっています。
古文が読めない原因は何?古文を読むときのポイントやおすすめ参考書と共に解説|まとめ
古文が読めない原因について解説していきましたが、いかがだったでしょうか。
古文が読めない原因としては、省略されているものを読み取れていないこと、単語や文法を覚えていないこと、闇雲に長文読解に取り組んでいることなどが挙げられます。
それらのような古文が読めない原因を特定し、改善することや古文を読むときのポイントをおさえることで格段に読みやすくなるでしょう。
少しでも古文の点数を伸ばして志望校合格を目指しましょう。