共通テストの国語には現代文、古文、漢文の3分野が存在します。
その中でも、古文は単語や文法を覚えても中々点数が伸びにくいですよね。
そこで、今回は共通テストで古文6割、8割達成する方法をそれぞれ解説します。
古文の点数を伸ばして志望校合格を目指しましょう。
共通テストの古文で6割に届かない原因
共通テストの古文で6割未満の人にはそれぞれ原因があると言えます。
その原因を突き止めることで6割突破を目指していきましょう。
まずは共通テストの古文で6割に届かない人の原因をご紹介します。
単語のメインの意味も覚えられていない
共通テストの古文で6割に届かない原因として、単語のメインの意味も覚えられていないという点が挙げられます。
古文単語には1つに付きいくつかの意味がありますが、6割を目指すならメインの意味を覚えるだけで十分です。
しかし、6割に届いていないということは基本的な古文単語のメインの意味を覚えられていないという事になります。
6割を目指していくならば単語帳等を活用して古文単語を覚えていく必要があるでしょう。
基本的な文法事項が頭に入っていない
共通テストの古文で6割に届かない原因の2つ目として、基本的な古文文法が頭に入っていないという事が挙げられます。
6割を目指していくならば、単語の識別、活用、意味を覚える必要があると言えます。
それぞれ参考書を使えば一気に覚えられるので、古文で6割に達していない人は古文文法の勉強をもう一度やり直しましょう。
共通テストの古文で6割突破するための勉強法
コツを掴まないと中々点数が伸びない共通テストの古文。
6割突破するためには、いくつかのポイントをおさえることが重要です。
まずは6割突破を目指しましょう。
古文の読解に必要なことは省略されていることを読み取ること
古文の読解に最も重要なのは省略されている事柄をいかにちゃんと読めるかということに尽きます。
古文では、主語、客体、動作などが省略されることが非常に多いです。
本文の長さと現代語訳の長さが明らかにちがうことからもそれはわかると思います。
読解問題で出されることの大半がこの部分が読めているかどうかになります。
逆にいえばそれさえつかめていれば、共通テストの場合は選択肢で訳がわかってしまうので内容があまり読めなくても解けます。
敬語をマスターしよう
古文で共通テスト6割を目指すためには敬語をマスターする必要があります。
どんな敬語がついているかによって、主や客体の判断ができるようになります。
敬語のうち、尊敬語は主語が謙譲語は客体が身分が高い人物に使います。
このためどちらがついているかによって、人物がすぐにわかります。
助動詞を覚えることは必須事項
そして、どちらの敬語なのか、また敬語なのかそれ以外なのかを判断するために助動詞の知識が必要になります。
敬語には本動詞(動詞自体が敬語表現になる)、補助動詞(動詞の下につく)、助動詞などがあります。
助動詞の場合、他の意味の可能性もあるので判断を間違えると人物や訳を間違えることになってしまいます。
敬語(本動詞・補助動詞)で覚えなければいけないのは
- 本動詞か補助動詞か
- 尊敬か謙譲か
- 本動詞は訳、補助動詞はすべての語句を暗記
助動詞で覚えなければいけないのは
- 活用
- 意味
- 接続
です。
最低限この2つは終えたうえで読解に入るようにしましょう。
古文6割達成するための実践的な問題集
古文6割達成するためには実践的な問題に取り組むことが近道です。
そこで、ここからは共通テスト古文6割を達成するための実践的な問題集を3冊紹介します。
問題集を完璧にして本番に備えましょう。
富井の古文読解をはじめからていねいに
共通テストで6割を目指すための実践的な参考書として、「富井の古文読解をはじめからていねいに」が挙げられます。
この参考書は共通テスト・中堅次第レベルの難易度の古文文法を身につけることができる参考書です。
講義系の参考書となっているので、予備校の授業を受けているかのように解説がされています。
文法が曖昧であるという人におすすめな1冊です。
読んで見て聞いて覚える重要古文単語315
共通テストで6割を目指すための単語帳として、「読んで見て聞いて覚える重要古文単語315」が挙げられます。
この単語帳には大学入試に必要な重要単語が315語収録されており、基本的な単語を全て抑えることができます。
一つ一つの単語に対し、解説が丁寧で、背景知識と共に覚えられるので暗記しやすい形となっている点が特徴的です。
まずはメインの意味だけ覚え、それから他の意味も合わせて覚えるという順番で取り組むのがおすすめです。
マーク式基礎問題集古文
共通テストで6割を目指すための実践的な問題集として、「マーク式基礎問題集古文」が挙げられます。
この問題集には共通テストと私立大学のマーク式問題を分析した問題が収録されています。
分野別・ジャンル別に問題が並んでいるので苦手克服にピッタリな問題集です。
共通テストで古文8割突破するための勉強法
共通テストの古文で8割を目指すためにはただ闇雲に問題を解くだけでは足りません。
押さえるべきポイントをおさえる必要があります。
ポイントをしっかりと押さえて共通テスト古文8割を目指しましょう。
登場人物を整理しよう
古文は難しい文章になると人物が増えるので、状況整理が正確にできていないと選択肢の人物に引っかかります。
文章内容を人に説明するつもりで読解をするといい練習になると思います。
注意点として、自分で内容が完璧に把握できないと問題が解けないとは思わないことが重要です。
文章以外の部分に注目
共通テストの古文では問題の最初に状況説明が書いてあることがあります。
また、注釈や選択肢を利用することで自力で訳せなくても内容が把握できるヒントがちりばめられています。
それらを使い、読みやすくしたうえで問題にあたるようにしていくことが非常に有効です。
読めない=解けないとならないように、内容が分からなかったら文章以外の情報に目を向けてみることを心がけてください。
単語を完璧にしたら文脈判断をしてみよう
古文単語については単語の意味が当てられるのであれば後は文脈判断です。
単語の意味に沿ったうえで文脈判断をするという順番を逆にしないように気をつけてください。
共通テストのおすすめ時間配分
共通テストは時間が短い中で多くの問題を解く必要があります。
そのため、時間配分も高得点を目指すうえで重要な部分となってきます。
ここからは共通テストの古文でおすすめの時間配分をご紹介するので参考にしてみてください。
共通テストの古文は約20分で解こう
共通テストの国語は全部で80分となっています。
その中で現代文、古文、漢文を解かなければならないので適切に時間配分をする必要があります。
そこで、古文は20分かけて解くことをおすすめします。
中々20分で解けないという方は、助動詞や敬語、基本的な単語の意味を完璧にしておくことで速いペースで解くことが可能です。
また、音読することも読むスピードを早めるのに効果的なのでやってみてくださいね。
マークミスに注意しよう
古文は大問の3つ目です。
戦略で解く順番を変えたり、急いでいるとマークがずれてしまう可能性があります。
そのため、マークミスをしないように1つの大問が終わったら確認するなど、こまめな確認をしておくことをおすすめします。
古文8割達成するための実践的な問題集
ここからは共通テストの古文で8割達成するための実践的な問題集を2冊ご紹介します。
演習量を増やすことで問題に慣れ、解くスピードを上げていくことができます。
しっかりと対策をして、古文8割を目指していきましょう。
共通テスト 実践模試 国語
共通テストで8割達成するためのの実践的な問題集として、「マーク式基礎問題集 古文」が挙げられます。
この問題集にはオリジナル模試6回分に加えて、試作問題、2回分の過去問が収録されています。
とにかく数をこなしたい方におすすめです。
共通テスト総合問題集 国語
共通テストで8割達成するためのの実践的な問題集として、「共通テスト 実践模試 国語」が挙げられます。
通称黒本として知られるこのシリーズは、実際の模試の問題を収録しているので実践的な練習をすることができます。
実際の問題を採用しているので、本番の問題に慣れたい方におすすめです。
まとめ
共通テストで6割を目指すためには、省略されていることを読み取ること、敬語をマスターすること、助動詞を覚えることの3つが重要です。
それができたら登場人物を整理すること、文章以外の部分に注目すること、文脈判断をすることの3つを行うことで8割を狙えるようになっていきます。
ポイントを押さえて古典の点数を上げ、志望校合格を目指しましょう。