分かりにくい源氏物語
ほとんどの高校で学ばれ、入試にも頻出する源氏物語。
しかし登場人物が多く、分かりにくい単元でもあります。
今回ご紹介するのは、かわいいイラストと共に源氏物語のストーリーを気軽に理解できる参考書です。
なぜ源氏物語が出題されるのか
源氏物語は、特に私立大での出題度が高いとされています。
主語が分かりにくく、読むこと自体に知識が必要であることや、
古文における敬語が多く使われているため設問にしやすいこと、
平安時代の文化が凝縮されていることなどが理由としてあげられます。
対策としてストーリーや登場人物を把握することが必要になりますが、古文では54帖、現代語訳でも10巻にわたる長編です。
「大掴源氏物語 まろ、ん?」
おすすめするのは「大掴源氏物語 まろ、ん?」。
長編の源氏物語を255ページにまとめたマンガです。
マンガといえども源氏物語にのめりこんだ著者が構想6年、制作3年をかけた作品で、受験にしっかり役立ちます。
衣装の時代設定にもこだわり、解説もついています。主要な和歌も載っています。
登場人物のイラストもしっかり特徴づけられ、誰が誰だか分からなくなることはありません。
オールカラーで読みやすく、視覚的にも記憶していけるのがポイントです。
ストーリーを理解する
54帖にわたる源氏物語ですが、この参考書では1帖が見開き2ページ分にまとまっています。
そこで、好きなマンガを読むような気持ちで気楽に読み進めていってください。
そして定期的に、繰り返し読みましょう。
寝ている間に脳では記憶が整理され、はじめて取り組んだ学習内容は短期記憶として忘れ去られてしまうことが多いと言われています。
これを長期記憶にするために、定期的に復習することが大切です。
ストーリーを自分の中でしっかり理解し、人にも説明できるようになれば目標達成です。
登場人物を確認する
「大掴源氏物語 まろ、ん?」では、人物関係図や官位表といった解説が充実しています。
それらを読んで、登場人物の関係をしっかり確認しましょう。
もちろん、ストーリーを読む中でも登場人物を確認してくださいね。
この参考書では登場人物が栗や豆などに扮して登場します。
豆の子は豆で描かれるので、血統関係にも着目してください。
登場人物を確認することで、誰から誰に敬意が払われているのかを理解できます。
これが、敬語を問われる設問に役立ちますよ。
最後に
「まろ、ん?」で源氏物語を理解する2つのポイント、いかがでしたか?
ストーリーと登場人物を1冊でしっかり確認して、源氏物語の基礎を固めていきましょう。
そこから原文にあたり、単語や文法を学習してくださいね。